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平成24年度単年度の財政力指数では、税収の伸びを反映して基準財政収入額が前年度を上回って算定されたことなどから、対前年度比で0.01ポイント増加(平成23:0.55→平成24:0.56)したが、3か年平均の指数では、前年度なみの0.55であった。本県の指数は全国平均を上回っており、全国順位は、高い方から13番目となっている。
分母である経常経費一般財源等総額は前年度なみであったが、分子である経常経費に充当する一般財源等は、人件費の減があったものの補助費等や扶助費、公債費の増により増加したため、経常収支比率は前年度より0.7ポイント悪化した。引き続き、経常的な歳出の削減を行うとともに、県税の徴収率向上や広告料収入などの増額確保に取り組み、財政の弾力性確保に努める。
都道府県に属する多くの事務事業・権限が移譲されている政令指定都市が本県にはないこともあり、グループ内平均を上回っている。平成24年度は人件費の減などにより、前年度比4,673円の減となった。引き続き経費の削減に取り組んでいく。
国との比較では9.3ポイント高くなっているが、これは主として国が臨時特例として国家公務員の給与を削減したことから、相対的に本県を含む地方自治体全体の指数が一時的に上昇したためである。(本県も臨時特例として給料削減を開始した平成25年7月1日時点の指数で比較すると、国との差は1.1ポイント高にとどまっている。)また、ラスパイレス指数は基本給のみを比較した指数であるが、基本給に諸手当を加えた平均給与月額で比較すると、国の臨時特例削減後においても本県が下回っている。今後も引き続き適正な給与水準の維持に努めていく。
グループ内には政令指定都市を有する府県が多数含まれていることもあり、グループ内順位は12位となっているが、事務事業の見直しや事務の簡素効率化、市町村への権限移譲の推進など不断の行政改革に取り組み、適正な定員管理に努めてきた。その結果、政令指定都市を有する道府県及び東京都を除く全国31県の中では、群馬県の一般行政部門の職員数は少ない方から3番目となっている。今後も、引き続き業務や組織の見直しに取り組み、適正な定員管理を行っていく。
これまで新規の県債発行を抑制するとともに、高金利の既発債の繰上償還を行うなどしてきたため、公債費が比較的低い水準にある。また、公営企業債償還財源にかかる一般会計の負担分などの準元利償還金も低い水準であるため、実質公債費比率は、全国順位が第6位となっている。しかし、満期一括償還の県債の償還に備えた減債基金積立額の増加等により、前年度に比べ実質公債費比率は0.2ポイント増加し、今後も公債費が増加していく見込みであるため、引き続き財政の健全化を図る。
平成24年度は臨時財政対策債現在高が増加したものの、その他県債残高が減少したことなどから、将来負担額は324億円の増となった。しかし、満額交付税措置される臨時財政対策債残高の増加等に伴い、将来負担額から控除される交付税算入見込額も438億円増加したことなどから、将来負担比率は前年度から2.7ポイント減少した。本県は住宅供給公社や農業公社に対する損失補償が少ないこと、また、これまで新規県債の発行を抑制するとともに、高金利の既発債の繰上償還を行うなどしてきたため、将来負担額が比較的低い水準にあり、グループ内順位が2位となっている。今後も引き続き、事業評価などを徹底し、事業見直しを適切に行うなど財政の健全化を図る。
経常収支比率に占める人件費の割合は、グループ内団体の平均とほぼ同水準である。前年度に比べて1.2ポイント減少しているが、これは地方公務員共済組合負担金や退職手当の減が主な要因である。今後も業務や組織の見直しによる適正な定員管理に取り組むとともに、効率的な業務の執行による時間外勤務の縮減等により、人件費の抑制を図る。
児童手当・子ども手当県費負担金や障害者生活介護費、生活保護費等の増により前年度に比べて0.3ポイント増加している。国の制度変更等により影響を受ける分野であるが、引き続き各種制度の適正な運営に努める。
国民健康保険財政調整交付金や介護給付費県費負担金、後期高齢者医療対策費などの社会保障関連経費の増により、補助費等の経常収支比率に占める割合は前年度に比べ1.0ポイント増加している。県単独補助金等について整理統合を図るなど、引き続き事業の見直しを行っていく。
近年の臨時財政対策債の発行増等に伴い、公債費が前年度よりも増加(+3.1%)しているため、経常収支比率に占める公債費の割合も、前年度に比べて0.6ポイント増加した。臨時財政対策債以外の県債残高は着実に減少しており、引き続き適正な県債発行に努める。
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