経営の健全性・効率性について
平成31年4月1日より上水道から簡易水道事業に認可変更を行ったことにより、当該事業での経営分析は初年度のため、平成30年度以前の数値は表示されていない。経常収支比率及び料金回収率は平均値に比べ高い水準となっているが、これは施設の維持等にかかる費用を給水収益で賄うことができているということである。現状は高い水準であっても、将来的には人口減少等により料金収入が減少していく見通しとなっているため、料金形態の見直しや料金改定について、より具体的な検討を行う必要がある。有収率については、従来より行っている漏水修繕等により、年々増加傾向にある。しかしながら、依然として平均値を下回るため、引き続き漏水調査を行っていく。
老朽化の状況について
管路の経年劣化率については、平均値の22.75%を上回る値であり、耐用年数を経過している管路が増加傾向となっている。現在も緊急性の高い管路から順次更新工事を行っているが、引き続き計画的な取替工事を行っていかなければならない。
全体総括
経常収支比率については、累積欠損金や企業債残高も低く特に問題は見受けられない。簡易水道事業では国庫補助金や交付税措置などにより、将来的に予定されている水道施設の維持管理や老朽管の更新工事等に係る財源の確保が拡充されるため、引き続き中長期的な経常収支の見通しを立てながら、会計運営を行っていく。