大分県日出町の財政状況(2010年度)
収録データの年度
財政比較分析表(2010年度)
財政力
長引く景気の低迷により町民税所得割及び法人税割が減少したことにより、前年度から0.08ポイント低下し、類似団体平均値と比較しても0.13ポイント下回っており、ここ数年低下傾向となっています。しかし、大分県内の市町村においては3番目に良い数値を維持しています。町税及び保育料等料金収入においても徴収率向上対策に積極的に取り組み、自主財源の確保を図っていきます。また、行財政改革による歳出削減とともに、新たな財源の確保と活力あるまちづくりの実現のために、企業誘致に取り組み、財政基盤の維持・強化に努めます。
財政構造の弾力性
歳出面においては、子ども手当制度が開始されたことにより扶助費が大幅に伸び、経常経費充当一般財源が2.7ポイント増加しました。しかし歳入面においては、地方税は減少したものの、普通交付税及び臨時財政対策債(62.8ポイント増)が大幅な伸びとなりました。これにより、経常収支比率は前年度より2.6ポイント改善しました。しかし、類似団体平均との差は1.5ポイントに拡大しています。今後も行財政改革への取り組みを通じて財政構造の弾力性を図り、経常経費の削減に努め、比率の改善を目指します。
人件費・物件費等の状況
日出町行財政改革プランのもと、職員の給与カットや採用抑制により、人口に比べて職員数が少なく抑えられています。これらにより人件費は年々低下しています。また物件費においても、国の財源を活用した地域活性化臨時交付金の減少等により4.3ポイント低下しています。全国平均、大分県平均及び類似団体内平均と比較しても、良好な決算額となっています。今後も効率的の財政運営により現在の数値を維持していきます。
給与水準(国との比較)
平成17年度から「日出町行財政改革プラン」に基づき、職員の給料カット(全職員5%)を実施していますが、今年度も類似団体平均を4.5ポイント上回り、指数は年々悪化の傾向にあります。今後も他市町村の状況等を勘案しつつ、級別構成の適正化に向けた検討を行なうなど、更なる給与の適正化に努めます。
定員管理の状況
厳しい財政状況が続く中、「日出町行財政改革プラン(平成17年度から平成21年度)」に基づき、職員数の10%削減を目標に、退職者の不補充や新規採用職員の抑制に取り組んだ結果、類似団体平均、全国平均及び大分県平均すべての平均値を下回っています。これからも限られた職員数で住民サービスを低下させることなく、更なる効率化の促進を図り、適切な定員管理に努めます。
公債費負担の状況
臨時財政対策債や普通交付税の増額による標準財政規模の増により1.2ポイント低下し、毎年徐々に改善傾向となっています。類似団体平均は下回り、ここ数年は低下傾向にありますが、全国平均と大分県平均は0.3ポイント上回っています。今後も、緊急度や住民ニーズを的確に把握した事業の集中と選択により、安易な地方債の発行に頼ることのないよう財政運営に努めていきます。
将来負担の状況
昨年度から11.7ポイント改善しましたが、類似団体平均や大分県平均と比較して高くなっています。改善した主な要因としては、一部事務組合の地方債残高や退職手当負担見込額の減少、財政調整基金や減債基金の積み立てによる充当可能基金の増額、また標準財政規模の増などがあげられます。今後も新規の地方債発行については、世代間負担の公平性に配慮しながらも、将来世代への負担を増やさないようさらなる改善に努め、財政の健全化を進めます。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2010年度)
人件費
職員数の削減により人件費総額は低下し、また歳入面においても、普通交付税や臨時財政対策債の大幅な増加により、1.9ポイント改善し27.3%となっていますが、類似団体平均と比較すると3.1ポイント上回っています。これは、ラスパイレス指数が高いことがその要因となっています。今後は行財政改革への取り組みを通じて人件費のさらなる削減に努めます。
物件費
物件費に係る経常収支比率は0.3ポイント上昇したものの、類似団体の平均よりもかなり良い水準となっています。これは、行財政改革に沿った経費削減の効果が表れているものと思われます。今後もこの状態を維持できるよう支出の抑制に努めていきます。
扶助費
障害者福祉や子ども医療費への助成に対する支出が増加したことにより、昨年度から1.0ポイント上昇し2年連続の悪化となりました。また類似団体平均よりも上回っています。高齢化の進展から扶助費の増加が予想されるため、市町村独自の事業も含め、財政を圧迫することないよう歯止めをかけていく必要があります。
その他
その他における比率は、前年度よりやや改善したものの、繰出金の増加により類似団体平均より高い状態が続いています。特に介護給付費が伸びている介護保険事業特別会計や対象者及び医療費の増加による後期高齢者医療特別会計への繰出金が主な要因となっています。今後は下水道事業等公営企業会計も含め、経営の健全化に努めて繰出金の抑制を図っていきます。
補助費等
補助費の比率は前年度と比較して0.9ポイント改善しております。そのうち一部事務組合に対するものは0.7ポイント改善しました。しかし、今後は清掃・消防・し尿処理施設の更新事業が計画されていますので、一部事務組合の負担金が大幅に増加することが見込まれます。負担金・補助金については、支出先である団体の決算状況や交付の妥当性等を検証し、見直しや廃止に取り組み抑制に努めていきます。
公債費
行財政改革の一環として、地方債の発行を抑制している事に加え、平成19年度から実施している補償金免除繰上げ償還により、年々地方債残高は減少し、類似団体、全国及び大分県すべての平均を下回る数値になりました。今後も、プライマリーバランスの均衡を図りながら、起債の発行を伴う普通建設事業については、真に必要な事業を精査し、公債費負担の抑制に努め、財政の健全な運営を行なっていきます。
公債費以外
前年度に比べ2.1ポイント改善し、平成19年度より年々低下していますが、類団平均をやや上回っています。今後も行財政改革を着実に進め歳出削減に取り組んでいきます。
実質収支比率等に係る経年分析(2010年度)
分析欄
普通交付税及び臨時財政対策債の増加により標準財政規模は年々大きくなっています。また、財政調整基金残高は行財政改革の成果により、平成18年度と比較して58.7%増加していることから標準財政規模比が伸びています。一方、実質収支額においても、歳出削減と交付税の増加や財源確保策の取り組み等により、決算状況が良好であったため、平成20年度より額及び比率とも伸びています。実質単年度収支は、実質収支が改善したこと及び財政調整基金積立金が増加したことにより前年度と比較して1.44%伸びています。今後も経費削減に取り組み、安易に基金を取り崩すことのないよう健全な財政運営
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2010年度)
分析欄
本町においては、一般会計を始めすべての会計において赤字決算はなく、標準財政規模比においても前年度よりトータルでは伸びています。一般会計は、ここ数年基金の取り崩しをすることなく歳入の確保が図られ、決算状況が良好であったため比率は伸びています。水道事業会計は、料金収入は減少傾向にあるものの経費削減に取り組み、平成20年度以降毎年3%前後を維持しています。介護保険特別会計(保険事業勘定)は、国・県・支払基金からの交付額が増えたため比率は伸びましたが、実質収支の大半は翌年度の償還金の財源となっています。国民健康保険特別会計は、財政調整用基金の繰入により実質収支が黒字になりました。今後も医療費の適正化対策を進め、基金の繰入に頼らない財政運営に努めてまいります。その他の会計については、歳入歳出決算額が同額のため実質収支はありません。今後もすべての会計において、赤字決算とならないよう健全な財政運営を心がけていきます。
実質公債費比率(分子)の構造(2010年度)
分析欄
元利償還金等は前年度に比べ2.5%増加しています。公営企業債に対する繰入金や一部事務組合組合等が起こした負担金については、ほぼ昨年度並みでしたが、臨時財政対策債の元利償還金が前年度に比べ15.8%と高い伸びを示していることが主な要因に挙げられます。算入公債費等については、平成19年度より毎年増加しています。特に災害復旧費等に係る基準財政需要額が年々伸びています。これは、平成13年度より毎年借入を行なっている臨時財政対策債の元利償還金が増加しているためです。実質公債費比率の分子は毎年低下していましたが、平成22年度は元利償還金の増により上昇しました。今後は、交付税算入のある有利な起債の活用や新規発行の抑制により、実質公債費比率の上昇につながらないよう水準を抑えていきます。
将来負担比率(分子)の構造(2010年度)
分析欄
将来負担額は、140億円台の前半で推移しています。平成22年度は、前年度と比較して1.2%減少しました。これは、普通会計における地方債残高は増加しましたが、一部事務組合、退職手当及び土地開発公社への負担見込額が減少したことが挙げられます。充当可能財源等では、行財政改革の着実な実行により、財政調整基金及び減債基金を取り崩さず積み増しができたため、充当可能基金が増加し、3.2%の伸びとなりました。これらにより将来負担比率の分子は、対前年度比13.5%の大幅な改善となりました。今後は、公営企業も含め地方債の残高には注意を払うとともに、基金の積み増し及び将来世代への負担軽減が図れるよう財政運営に努めていきます。
よくある質問
このページで何が分かりますか?
大分県日出町の2010年度の財政状況資料集、主要指標、分析コメントを確認できます。
データの出典はどこですか?
総務省の『財政状況資料集』および『統一的な基準による財務書類に関する情報』をもとに構成しています。
関連する地方公営企業も見られますか?
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