大分県中津市の財政状況(2010年度)
収録データの年度
財政比較分析表(2010年度)
財政力
リーマンショックなどの影響から基準財政収入額が前年度比285,876千円減、福祉関係経費増などの影響から基準財政需要額が前年比143,008千円増となったため、平成21年度の0.51から0.02ポイントの下降となっており、類似団体平均を下回っている。歳出の構成比では、人件費19.7%、扶助費19.7%、公債費13.0%、投資的経費17.1%と、いずれも類似団体での平均構成比よりも高くなっており、今後も不断の改革を行っていく必要があることから、「第2期中津市行財政改革5ヶ年計画」(平成24年度~平成28年度)に沿って、自主財源の確保(5年間で5億円増収)や経常経費の削減(人件費を5年間で10億円削減)等に取り組む。
財政構造の弾力性
市税が前年比187,681千円の微増に留まった一方で、地方交付税が691,427千円増、臨時財政対策債が784,074千円増となったことで、歳入経常一般財源が1,648,118千円増となり、平成21年度の89.5%から1.0ポイント改善している。しかしながら、歳入の構成比では、地方交付税が30.7%と最も高く、次いで地方税が24.5%となっており、類似団体と比較すると地方交付税への依存度が高くなっているため、「第2期中津市行財政改革5ヶ年計画」に沿って、自主財源の確保(5年間で5億円増収)や経常経費の削減(人件費を5年間で10億円削減)を図る。
人件費・物件費等の状況
人口1人あたりの金額が類似団体平均を上回っているのは、主に人件費が要因となっている。これは平成17年3月1日に市町村合併を行ったことにより、職員数が増となったためである。今後とも、平成17年策定の「中津市定員適正化計画に沿った適正な定員管理と、「第2期中津市行財政改革5ヶ年計画」に沿った人件費削減(5年間で10億円削減)を行い、経費の抑制を図る。
給与水準(国との比較)
平成17年度より特別職給与8%~10%カット、平成18年度より一般職員給与4%カット及び管理職手当20%カットを実施し、平成18年度と平成22年度において、給与構造の見直しを行ったところであるが、類似団体平均よりも悪い水準にある。今後とも、「第2期中津市行財政改革5ヶ年計画」に沿って、平成25年度まで、特別職給与を従前の率でカットを継続し、一般職員においても0.5%~2%のカットを行う。
定員管理の状況
平成17年3月1日に市町村合併を行ったことにより職員数が増となったため、類似団体平均を上回る職員数となっている。今後とも、平成17年策定の「中津市定員適正化計画」に沿って、職員年齢構成の平準化を考慮した職員採用を行い、適正な定員管理を行う。
公債費負担の状況
平成10年度及び11年度に全面改築した介護サービス事業施設に係る元利償還金について、平成22年度より一般会計からの基準外繰出となったため、準元利償還金が前年比106,201千円増となっているが、普通交付税等の増により標準財政規模が1,103,916千円増となっているため、実質公債費比率は前年比0.1ポイント減となった。これは類似団体平均よりも良好な数値であり、今後とも、起債に大きく頼ることのない財政運営に努める。
将来負担の状況
大量退職が続いているが、「中津市定員適正化計画」に基づいて新規採用職員を抑制していることから、退職手当負担見込額が前年比724,446千円減となり、将来負担額が抑えられている。また、病院事業債現在高の増に伴い、公営企業等繰入見込額が361,682千円増となっているが、地方債の償還等に充当可能な基金として、財政調整基金の残高が353,096千円増となっていることや、普通交付税等の増額に伴う標準財政規模が1,103,916千円増となっていることが要因となり、類似団体平均よりも良好な数値となっている。今度とも、市債の発行抑制を図り、当該比率の適正な推移に努める。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2010年度)
人件費
平成17年3月1日に市町村合併を行ったことにより、職員数が増となったため、類似団体平均よりも悪い水準となっている。今後とも、平成17年策定の「中津市定員適正化計画に沿った適正な定員管理と、「第2期中津市行財政改革5ヶ年計画」に沿った人件費削減(5年間で10億円削減)を行い、経費の抑制を図る。
物件費
前年度と同じ数値であるが、類似団体平均よりも悪い水準にあるので、クールビスやウォームビズによる節電の徹底等を行い、光熱水費や消耗品費等の需用費の削減に努める。
扶助費
子ども手当て制度の開始による影響で、前年度より1.2ポイント悪化している。これは類似団体でも同様の傾向が表れているが、類似団体平均よりも若干悪い水準であるので、資格審査の適正化等により、扶助費の増加を抑制する。
その他
類似団体平均よりも悪い水準で推移しているのは、繰出金の増加が主な要因であり、その一つとして、国民健康保険事業への繰出額が276,993千円増となっていることがあげられる。赤字補てん的な要素が強くなってきていることから、国民健康保険料の適正化を図るため、平成24年度に保険税率の改定を行い、一般会計の負担額を減らす。
補助費等
平成19年度、20年度に続き、22年度にも補助金評価を実施し、3回の評価の結果、統合または統一したものが40件、廃止または組み替えたものが29件、予算縮小したものが138件となった。依然、類似団体の数値を大幅に下回る良好な水準で推移している。今後とも、補助費等の適正化を行い、更なる削減に努める。
公債費
前年度までは類似団体平均と同様の傾向を示しているが、平成21年度地域振興基金積立事業債にかかる263,614千円の元利償還金があったため、数値は前年度から横ばいとなっている。今後とも、普通建設事業の計画的な実施により、合併特例債等の優良債を活用し、後年度の公債費に係る市負担分を軽減させるとともに、プライマリーバランスに留意した、公債費の適正管理に努める。
公債費以外
人件費および繰出金の経常収支比率は類似団体平均よりも悪い水準で推移しているが、補助費等は大幅に良好な水準で推移していることから、公債費以外の経常収支比率は類似団体平均よりも若干良好な結果となっている。今後とも、「第2期中津市行財政改革5ヶ年計画」に沿って、経常経費の削減等に取り組む。
実質収支比率等に係る経年分析(2010年度)
分析欄
歳出決算額において、定額給付金給付事業の減や地域振興基金積立金の減等により、前年度比1,441,123千円減となったため、実質収支額は652,911円増となっている。また、財政調整基金の取崩しを行わなかったため、実質単年度収支は656,007千円となりプラスに転じている。今後とも、「第2期中津市行財政改革5ヶ年計画」に沿って、自主財源の確保(5年間で5億円増収)や経常経費の削減(人件費を5年間で10億円削減)等に取り組む。
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2010年度)
分析欄
連結実質赤字額はなく、良好な状態にある。引き続き、当該比率の適正な推移に努める。
実質公債費比率(分子)の構造(2010年度)
分析欄
平成10年度及び11年度に全面改築した介護サービス事業施設に係る元利償還金について、平成22年度より一般会計からの基準外繰出となったため、公営企業債の元利償還金に対する繰入金が前年比106百万円増となっている。また、平成21年度地域振興基金積立事業債にかかる約264百万円の元利償還金があったため、元利償還金が前年度比321百万円増となっているが、合併特例債を活用しているため、算入公債費等も増となっている。以上から、実質公債費比率の分子は、前年度比55百万円の微増となっている。今後とも、起債に大きく頼ることのない財政運営に努める。
将来負担比率(分子)の構造(2010年度)
分析欄
大量退職が続いているが、「中津市定員適正化計画」に基づいて新規採用職員を抑制していることから、退職手当負担見込額が前年比725百万円減となり、将来負担額が抑えられている。また、病院事業債現在高の増に伴い、公営企業等繰入見込額が362百万円増となっているが、地方債の償還等に充当可能な基金として、財政調整基金等の残高が337百万円増となっていることが要因となっている。以上から、将来負担比率の分子は、1,078百万円減となっており、減少の傾向が続いている。今度とも、市債の発行抑制を図り、当該比率の適正な推移に努める。
よくある質問
このページで何が分かりますか?
大分県中津市の2010年度の財政状況資料集、主要指標、分析コメントを確認できます。
データの出典はどこですか?
総務省の『財政状況資料集』および『統一的な基準による財務書類に関する情報』をもとに構成しています。
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