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地方財政ダッシュボード

熊本県上天草市の財政状況(2012年度)

🏠上天草市

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2012年度)

財政力指数の分析欄

平成23年度と比較して0.01ポイント減少し0.25となっており、類似団体よりも0.17ポイント下回っている。各使用料等の適正な料金改正や、債権管理の庁内統一方針を策定するなど、滞納繰越分の徴収率向上を目指し、地域活性化に直結する6次産業の育成や、主たる産業である第3次産業のテコ入れを図りながら自主財源の拡充に繋げる。

経常収支比率の分析欄

類似団体も悪化を見せるなか、上天草市でも平成23年度と比較して0.4ポイント悪化し91.1%となっている。義務的経費である人件費の削減及び公債費の継続した抑制を行っているものの、扶助費は年々増加の一途をたどっている。今後も財政健全化計画に沿って歳出抑制を行い適正な水準となるよう努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人件費・物件費においては、退職職員の補充数と内部事務経費の削減により、類似団体と比較して下回っている。しかし、合併してできた市であり、全国平均と比較して施設数が多いことから経費が多額になっている。引き続き、人件費は定員管理に基づいて適正な人員配置に努め、物件費は内部努力により抑制を行う。

ラスパイレス指数の分析欄

ラスパイレス指数は106.1となっており、100を大きく超えているが、これは「国家公務員の給与の改定及び臨時特例に関する法律」に基づく国家公務員の給与削減措置の影響によるものである。給与水準は、随時、社会情勢を踏まえて適正化を図ってきており、今後も国公準拠に基づき適正な給与水準となるよう努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

平成16年度の合併当初の職員数は413人と多く、平成18年度は人口千人当たり職員数も類似団体と比較して1.18人多かったものの、定員適正化計画に沿って新規採用職員数の抑制、勧奨退職を勧めたことで、平成24年度は9.14人となり、類似団体平均値と比較しても、0.26ポイント下回っている。今後も、同計画を継続して適切な定員管理に努める。

実質公債費比率の分析欄

平成19年~21年に公的資金補償金免除繰上償還を行い、その後も発行総額を抑制したことにより、前年度に引き続き0.5ポイント改善し13.0%となっている。今後は合併算定替えの終了に伴い普通交付税額が減少し、かつ、元利償還額はしばらく横ばいであるため、これから数年は悪化することが見込まれている。今後も普通建設事業計画に沿った起債額の抑制により地方債現在高の減少に努める。

将来負担比率の分析欄

平成23年度と比較して29.3ポイント減少し59.7%となっており、類似団体よりも16.5ポイント下回っている。主な要因としては、地方債借入れの抑制による地方債現在高の減や、職員数の減による退職手当負担見込額の減少、財政調整基金の積み立てによる充当可能基金の増加等があげられる。今後も公債費等の義務的経費の削減を中心とする行財政改革を進め、財政の健全化に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2012年度)

人件費の分析欄

平成23年度と比較して2.1ポイント改善され22.2%となっており、類似団体よりも2.3ポイント下回っている。これは、定員適正化計画に沿って新規採用職員数の抑制を続けたことが要因である。今後も同計画に沿って適正な水準の維持に努める。

物件費の分析欄

平成23年度と比較して0.5ポイント増加し9.3%となっているが、類似団体と比較すると2.5ポイント下回っている。今後も指定管理者制度や民間委託を積極的に導入する予定であるため、増加を見込んでいる。

扶助費の分析欄

平成23年度と比較して1.5ポイント増加し9.5%となっており、類似団体よりも1.7ポイント上回っている。生活保護費等の増加が要因であり、制度の改正が行われない限り、毎年度増加の一途をたどる見込みである。

その他の分析欄

平成23年度と比較して1.2ポイント減少し12.5%となっており、類似団体よりも1.9ポイント下回っている。国民健康保険事業会計の赤字補てんに係る繰出金は多額のまま推移しており、税率見直しなど適正化を図る必要がある。また、下水道事業会計において独立採算の原則に立ち返り、一般会計の負担額を減らすよう努める。

補助費等の分析欄

平成23年度と比較して0.9ポイント増加し15.4%となっており、類似団体よりも4.5ポイント上回っている。広域連合負担金等の一部事務組合に対する負担が大きく、今後も施設更新に伴い事業費負担金の増加が見込まれている。今後は単独補助金の見直しを進めていくことで増加を防ぐ必要がある。

公債費の分析欄

平成23年度と比較して0.8ポイント増加し22.2%となっており、類似団体よりも2.0ポイント上回っている。依然、合併前の大規模事業の実施が公債費負担を増加させ経常収支比率を圧迫している状況にある。今後も長期的な対策として、財政健全化計画により地方債の発行を抑制し、財政に影響を及ぼす大規模事業を計画的に実施する。

公債費以外の分析欄

平成23年度と比較して0.4ポイント減少し68.9%となっており、類似団体よりも0.5ポイント下回っている。補助費等の一部事務組合負担金において大規模事業が予定されていることから、市の計画と整合性を持ち、負担の平準化を図る。

実質収支比率等に係る経年分析(2012年度)

分析欄

財政調整基金残高は、財政健全化計画に基づき計画的に積み立ててきたことにより、平成24年度には標準財政規模比で19%を上回っている。合併算定替え終了を見据えた財政運営であるため、今後も一定の積立ては続ける方針である。実質収支額は、適正な目安が3~5%と言われるが、平成24年度は6.09%と高水準になった。実質単年度収支については、平成23年度と比較して0.79ポイント増加し1.85%となった。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2012年度)

分析欄

一般会計及び各事業会計とも赤字は発生していない状況にあるが、今後も計画的な事業運営を図り、健全な財政運営に努める。

実質公債費比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

実質公債費比率の分子は元利償還金等が減少し、算入公債費等が微減で推移していることから減少傾向となっている。しかし、元利償還金が増加傾向にあり、松島庁舎建設及び天草広域消防本部の建設費負担金に係る償還が始まることから、今後、分子の増大が懸念される。

将来負担比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

一般会計等に係る地方債の現在高は、繰上償還による取組や財政健全化計画による地方債発行額の抑制により減少傾向にある。また、充当可能基金も近年の経済対策臨時交付金などの影響もあり、積立金が増加傾向にある。今後も地方債発行の抑制や基金の運用の適正化に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,