長崎県小値賀町の財政状況(2011年度)
収録データの年度
財政比較分析表(2011年度)
財政力
基幹産業である農漁業の不振に加え、就業者の高齢化と後継者不足に伴う就業者数の減少が続いている。また離島という地理的要因により企業の誘致は難しいため財政基盤が弱く、類似団体をかなり下回っている。今後は、基幹産業の地理的デメリットを克服する施策を推進し、就業者の確保に努めつつ、観光面において島の暮らしを丸ごと体験する『アイランドツーリズム』の推進により交流人口の拡大を図り、活力あるまちづくりを展開する。
財政構造の弾力性
平成23年度においては、下水道会計において資本費平準化債を借入れなかったことが要因で繰出金が増額となり、経常収支比率が大幅に増加し、類似団体平均を上回った。今後は、計画的な起債借入による公債費の抑制に努めるとともに、適正な定員管理の推進による人件費削減等により、更なる義務的経費の削減を図る。
人件費・物件費等の状況
類似団体を下回っているが、ごみ・し尿処理施設や幼稚園・保育所を直営で行っているため、人件費、物件費及び維持補修費を多額に要する。この分野に関し、町内に民間事業者が存在せず、民間委託によるコスト削減が難しいため、事業の効率化等によるコスト削減を図るよう努力する。
給与水準(国との比較)
類似団体平均をわずかに下回っている。平成17年度以降、管理職手当のカット(2%の減)、退職時特別昇給の廃止、昇給停止年齢の適正化、特殊勤務手当の見直しなどを実施している。今後とも、さらなる適正・効率的な人事配置を目指すとともに、給与の適正化に努める。なお、平成23年度のラスパイレス指数が100を超えた要因は、東日本大震災に関連した国家公務員の給与削減によるもので、このことにより相対的に数値が増加したためである。
定員管理の状況
類似団体をわずかに下回っているものの、全国平均・長崎県平均を大きく上回っている。これは、一島一町であることから、ゴミ・し尿処理・保育所・幼稚園を町が直営で行っているためである。この分野に関し、町内に民間事業者が存在せず、民間委託による職員数の減は見込めないため、事業の更なる効率化を進め、適正な定員管理に努める。
公債費負担の状況
過去に実施した大型事業(総合運動公園整備事業等)の償還の完了により、元利償還金が減少していることで、実質公債費比率が減少している。23年度単年度における実質公債費をみると、下水道会計への繰出金が、資本費平準化債を借入れなかったことで大幅に増額となったことで、13.1%と上昇しているものの、一時的なもので、24年度以降は減少傾向で推移する見込みである。
将来負担の状況
類似団体を下回っている。主な要因は、県営小値賀地区担い手育成畑地帯総合整備事業借入金の元利償還金が減少したことによる、債務負担行為に基づく支出額が減少したことと、減債基金、振興基金への積立による充当可能基金の増加が挙げられる。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2011年度)
人件費
類似団体と比較すると、人件費に係る経常収支比率は高くなっている。これは、ごみ・し尿処理施設や幼稚園・保育所等の施設を直営で行っていることで職員数が多くなっていることが主な要因である。この分野に関し、町内に民間事業者が存在せず、民間委託による職員数の減は見込めないため、事業の更なる効率化と適正な定員管理に努め、人件費の抑制につなげる。
物件費
類似団体と比較し、物件費に係る経常収支比率はわずかに低くなっている。しかし、人件費同様ごみ・し尿処理施設や幼稚園・保育所等の施設を直営で行っているため、施設の維持管理に多額の経費を要している。この分野に関し、町内に民間事業者が存在せず、民間委託によるコスト削減は見込めないため、事業の更なる効率化を進め、事業費の抑制に取り組む。
扶助費
扶助費にかかる経常収支比率は、類似団体平均よりもわずかに下回っている。しかし、高齢者と障害者福祉事業費の増加等により年々増加傾向にある。
その他
その他に係る経常収支比率が類似団体平均を大きく上回っており、特に23年度においては顕著となっている。主な要因は下水道会計への繰出金が増加したことであり、23年度において下水道会計で『資本費平準化債』を借入れなかったことに伴うものである。
補助費等
補助費等に係る経常収支比率は4.8%と類似団体平均を大きく下回っている。しかし、第三セクターへの運営費補助金が多額になってきており、経営状況の把握・分析・指導をしていく必要がある。
公債費
公債費に係る経常収支比率は、類似団体平均よりも下回っているが、依然として財政を圧迫している。償還のピークは過ぎており、年々償還額は減少していく見込みであるが、新規地方債を計画的に発行することで財政の健全化に努める。
公債費以外
公債費以外の経常収支比率61.8%のうち、2/3以上の42.5%を、人件費とその他が占めている。人件費関係では、事業の更なる効率化と適正な定員管理に努める。その他では、下水道事業における元利償還金が今後減少していくため、それに伴い減少していく見込みである。
実質収支比率等に係る経年分析(2011年度)
分析欄
実質収支額については、前年度に引き続き黒字であり、比率も例年並みとなっている。実質単年度収支比率については、前年度の反動で大幅の減となっている。
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2011年度)
分析欄
全会計において黒字が続いており、今後も黒字が続く見込みである。
実質公債費比率(分子)の構造(2011年度)
分析欄
過去に実施した大型事業(総合運動公園整備事業、下水道事業等)の起債の着実な償還により、元利償還金(公営企業債含む)、債務負担行為の額が年々減少しており、あわせて算入公債費等も減少している。これらの結果、実質公債費比率の分子は減少傾向で推移している。平成23年度については、下水道会計への繰出金が、資本費平準化債を借入れなかったため、大幅に増額となったことで上昇しているものの、一時的なもので、24年度以降は減少傾向で推移する見込みである。
将来負担比率(分子)の構造(2011年度)
分析欄
過去に実施した大型事業(総合運動公園整備事業、下水道事業等)で借り入れた地方債の着実な償還により、元利償還金(公営企業債含む)、債務負担行為額に基づく支出予定額は年々減少している。また、将来予測される施設の更新(診療所建設、庁舎改修)のための基金積立により、充当可能基金が増加しており、平成23年度において将来負担比率の分子が0を下回った。今後は、小値賀小中学校建設事業や過疎債(ソフト事業)、庁舎改修事業により地方債現在高の一時的な増と充当可能基金の減が見込まれるが、債務負担行為や公営企業等繰入見込額が減少するため、将来負担比率の分子が大きく増加することはないと見込んでいる。
よくある質問
このページで何が分かりますか?
長崎県小値賀町の2011年度の財政状況資料集、主要指標、分析コメントを確認できます。
データの出典はどこですか?
総務省の『財政状況資料集』および『統一的な基準による財務書類に関する情報』をもとに構成しています。
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