長崎県小値賀町の財政状況(2010年度)
収録データの年度
財政比較分析表(2010年度)
財政力
人口の減少や全国平均を上回る高齢化率(22年度末42.8%)に加え、ここ数年基幹産業である第1次産業が不振であるため、類似団体平均をかなり下回っている。今後は職員の能力や実績等を反映した給与の適正化による人件費の削減(5年間で3%)も視野に入れ、投資的経費を抑制するなど歳出の徹底的な見直しを実施し、行財政の効率化に努める。
財政構造の弾力性
公債費の占める割合が17.9%と依然として大きいが、類似団体平均とほぼ同数値である。後年は減少傾向となるため、経常収支比率は改善されていく見込で、今後は、計画的な起債借入による公債費の抑制に努め、新規採用の抑制などによる人件費削減等を実施し、更なる義務的経費の削減を図っていく。
人件費・物件費等の状況
類似団体平均を5%下回っているが、ごみ・し尿処理施設や幼稚園・保育所等の施設を直営で運営しているため、人件費、物件費及び維持補修費を多額に要する。今後は、民間でも実施可能な部分については、指定管理者制度を積極的に導入することで、さらなるコスト削減を図るよう努力する。
給与水準(国との比較)
類似団体平均を1.8%下回っている。平成17年度以降、管理職手当のカット(2%の減)、退職時特別昇給の廃止、昇給停止年齢の適正化、特殊勤務手当の見直しなどを実施してきた。今後は、少ない人件費で上げるための適正な人事配置を行うとともに、退職者不補充等など、なお一層の給与の適正化に努めている。
定員管理の状況
類似団体平均を0.34人上回っているが、これは一島一町でゴミ・し尿処理及び保育所・幼稚園を町で運営しているためで、今後は民間でも実施可能な部分については、指定管理者制度等を積極的に導入することで、さらなる人員削減を図るよう努力する。
公債費負担の状況
過去に実施した大型事業(総合運動公園整備事業等)の償還の完了により、元利償還金の額が減少している。このことで実質公債費比率が減少し、類似団体との差も狭まっている。
将来負担の状況
主に、県営小値賀地区担い手育成畑地帯総合整備事業借入金の元利償還金が減少したことによる債務負担行為に基づく支出額が減少していることと、将来予測される施設の更新等(診療所建設、庁舎改修)のための基金積み立て等により、比率が減少した。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2010年度)
人件費
類似団体と比較すると、人件費に係る経常収支比率は23.7%と若干高くなっている。これは、ごみ・し尿処理施設や幼稚園・保育所等の施設を直営で運営しているため、職員数が多くなっていることなどが要因である。しかし、人件費自体は年々着実に減少しており、今後も職員手当等の削減及び民間でも実施可能な部分については委託化等も検討していき、更なる抑制に努めていく。
物件費
類似団体と比較すると、物件費に係る経常収支比率は13.1%と若干高くなっている。人件費と同様、ごみ・し尿処理施設や幼稚園・保育所等の施設を直営で運営しているため、その施設の維持管理に経費を要しているのが大きな要因である。今後は民間への委託化等を検討しつつ、経常的経費の更なる削減に努める。
扶助費
扶助費に係る経常収支比率は、類似団体と同率であり、高齢者と障害者福祉事業費の増加等により、年々増加傾向にある。
その他
その他に係る経常収支比率が類似団体平均を2.7%上回っているのは繰出金である。特別会計及び公営企業会計全体では前年度より減少しているが、今後も、公営企業会計における独立採算の原則に立った健全化を図ることにより、普通会計の負担額を減らすよう努める。
補助費等
補助費等に係る経常収支比率は5.0%と類似団体平均を大きく下回っているが、第三セクターへの運営費補助金が多額になってきている。経営における経費の削減、営業努力等、独立採算を目指した経営努力を指導していく必要がある。
公債費
公債費に係る経常収支比率は類似団体平均を3.1%下回っている。また、下水道事業などの公営企業債の元利償還金に対する繰出金などの準元利償還金を含めたベースでも、人口1人当たり決算額が類似団体平均を19.5%下回っている。依然として公債費が財政を圧迫しているが、償還のピークを過ぎたことにより、年々償還額が減少していく見込であるが、新規地方債の発行の抑制等でさらなる財政の健全化に努める。
公債費以外
公債費以外の経常収支比率では、人件費が55.5%の内23.7%と約半分を占めている。今後は職員の能力や実績等を反映した給与の適正化による人件費の削減(5年間で3%)も視野に入れ、投資的経費を抑制するなど歳出の徹底的な見直しを実施し、行財政の効率化に努める。
実質収支比率等に係る経年分析(2010年度)
分析欄
実質収支比率については、5%程度が望ましいとされている。当町は、ここ数年1〜4%内で推移していたが、本年度は、特別交付税の予定額を大幅に超えた増額により、平年の3倍ほどの実質収支額となり、今回8.46%と大幅な上昇となっている。
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2010年度)
分析欄
黒字額増加の主な要因は、一般会計の黒字額の増によるもので、予算計上額以上に特別交付税が交付されたことによる。
実質公債費比率(分子)の構造(2010年度)
分析欄
過去に実施した大型事業(総合運動公園整備事業、下水道事業等)の起債の着実な償還により、元利償還金(公営企業債含む)、債務負担行為の額が年々減少しており、あわせて算入公債費等も減少している。これらの結果、実質公債費比率の分子が減少となっている。今後は、公営企業債の元利償還金に対する繰入金については、下水道事業において資本費平準化債を借入れないことにより一時的に増加するものの、全体としては減少すると見込んでいる。
将来負担比率(分子)の構造(2010年度)
分析欄
過去に実施した大型事業(県営小値賀地区担い手育成畑地帯総合整備事業、総合運動公園整備事業、下水道事業等)の起債の着実な償還により、地方債現在高、債務負担行為、公営企業債等繰入見込額の額が年々減少している。さらに将来予測される施設の更新等(診療所建設、庁舎改修)のための基金積み立てにより、充当可能基金が増加しており、結果将来負担比率の分子が減少している。今後は、小値賀小中学校建設事業や過疎債(ソフト事業)、庁舎改修事業により、地方債現在高の一時的な増と充当可能基金の減が見込まれるが、債務負担行為や公営企業等繰入見込額が減少するため、将来負担比率の分子が大きく増加することはないと見込んでいる。
よくある質問
このページで何が分かりますか?
長崎県小値賀町の2010年度の財政状況資料集、主要指標、分析コメントを確認できます。
データの出典はどこですか?
総務省の『財政状況資料集』および『統一的な基準による財務書類に関する情報』をもとに構成しています。
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