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地方財政ダッシュボード

大阪府柏原市の財政状況(2012年度)

🏠柏原市

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2012年度)

財政力指数の分析欄

緊急性のある事業を最優先として投資的経費の抑制を行っているが、依然として市税等の歳入も減少しているため、0.64と前年度と比べて0.03ポイントと低くなった。今後も定員管理をはじめとする歳出削減や市税等の徴収強化を図り、財政基盤の強化に努める。

経常収支比率の分析欄

歳入面では、市税や地方譲与税、地方消費税交付金、地方特例交付金が前年度比で減となったものの、普通交付税が対前年度比で増となり臨時財政対策債を加えた経常一般財源等の総額では対前年度比約2億7千万円の増となった。歳出面では、補助費おいては一部事務組合に対する負担金が減となったことに伴い補助費が減となったが、人件費の退職手当等の増加の影響による増、繰出金の公共下水道事業や介護保険事業、後期高齢者医療事業などへの繰出金の増加のよる増、公債費の臨時財政対策債や退職手当債の元金償還の増加による増などにより経常一般財源等の総額では対前年度比約3億円の増となった。これらの結果、経常収支比率は92.6となり、前年度と比べて0.3ポイント悪化した。市税等の収納率の向上や、負担金・手数料の見直しなど自主財源の確保を図るとともに、歳出面においても各事業の精査を行い、経常収支比率の改善に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

類似団体平均値と比べて大きく下回っているが、これはゴミ・し尿処理・消防・学校給食業務をそれぞれ一部事務組合で行っているためである。今後も定員の適正化や事務事業の見直しによる物件費の抑制を努めるとともに、これらの一部事務組合の人件費、物件費に充てる負担金の抑制に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

平成23年度は臨時特例に関する法律に基づいた国家公務員給与の引き下げの影響を受け、指数は106.1となっていた。平成24年度については、この引き下げに伴う影響と本市が独自に実施していた給与減額措置が平成25年3月31日で終了したことにより、指数は109.5と上昇することとなったが、ラスパイレス指数の改善に向けて、平成25年11月から新たな独自給与減額措置も導入しており、引き続き国家公務員との均衡を重視した給与制度の構築につとめていきたい。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

これまでの行財政改革の成果とゴミ・し尿処理業務や消防業務などを一部事務組合で行っていることに加え、土木技術職、保育士、看護師の退職に対する人員確保が出来なかったこと等により、職員数は類似団体を大きく下回っている。今後は住民サービスの低下を招くことなく、権限移譲等に関連して増加している業務を適切に遂行していくために、長期的視野に立って計画的な職員数の確保に努めていく。

実質公債費比率の分析欄

実質公債費比率については9.3となり前年度より0.2ポイント改善している。これは、平成20年度に借り入れた退職手当債の元金償還が平成24年度から開始しているため、単年度ベースの比率は悪化するものの、平成21年度から開始した公立病院特例債の元利償還が原因で悪化した平成21年度単年度の比率が除かれるため、平成22~24年度の3カ年平均の比率は改善するものである。

将来負担比率の分析欄

将来負担比率については、45.7となり前年度より13.0ポイント改善している。これは各会計及び一部事務組合の地方債の償還が順調に進んでいること、公債費に算入される地方交付税などの充当可能財源の増によるものである。今後も後年度への負担を少しでも軽減するよう、新規事業の実施については精査し、財政の健全化に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2012年度)

人件費の分析欄

人件費に係る経常収支比率は類似団体平均より下回っているが、その要因はゴミ・し尿処理業務や消防業務などを一部事務組合で行っているためである。今後も一部事務組合の人件費に充てる負担金等といった人件費に準ずる経費を含め、人件費関係全体について、抑制していく必要がある。

物件費の分析欄

物件費に係る経常収支比率は類似団体平均より下回っている。これは、平成17年度にスタートした新行財政改革に基づく経常的な行政管理に係る経費の削減に伴う効果が大きいためである。今後は、その後継計画である「柏原市行財政健全化戦略」に基づき、この水準を維持できるよう努める。

扶助費の分析欄

扶助費に係る経常収支比率は類似団体平均より大きく上回っている。これは生活保護費や自立支援関係などの社会保障費が多額であるためである。扶助費については、今後も増える見込みであるが、市民サービスを低下させることなく、資格審査等の適正化や各種事業に見直しを進め、財政を圧迫する上昇傾向に歯止めをかけられるように努める。

その他の分析欄

前年度より0.2ポイント悪化している。その他に係る経常収支比率が類似団体平均を大きく上回っている原因の一つとして繰出金が考えられる。特に下水道事業・国民健康保険事業への繰出金は多額であり、依然として厳しい状況となっている。下水道事業については、更なる経費の削減と下水道使用料の適正化を図り、国民健康保険事業についても、保険料の適正化や収納率の向上を図るなど、経営の健全化に努める。

補助費等の分析欄

補助費に係る経常収支比率は類似団体平均より上回っている。これは、本市においてゴミ・し尿処理、消防、学校給食業務を一部事務組合で行っており、これらの負担金を支出しているためである。今後は構成市において、一部事務組合の行財政改革を促し、構成市の負担金を少しでも抑制できるように努める。

公債費の分析欄

公債費に係る経常収支比率は類似団体平均より下回っている。また公営企業の元利償還金に対する繰出金などの準元利償還金を含めたベースでも、人口1人当たり決算額が類似団体を下回っている。今後もこの水準を維持できるように、起債の発行を伴う新規事業の精査に努め、起債残高の抑制を図っていく。

公債費以外の分析欄

依然として類似団体平均を上回っているうえに、前年度より0.1ポイント悪化した。これは、補助費等・扶助費・繰出金が類似団体と比較して多いことが原因であると考えられる。今後は、「柏原市新行財政計画」の後継計画として平成22年度に策定した「柏原市行財政健全化戦略」に基づき、歳入の確保・更なる事業の見直しなど、引き続き財政の健全化を図り、公債費以外の経費の削減に努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2012年度)

分析欄

24年度決算については、歳入面においては、市税全体で前年度を下回ったが、地方交付税や臨時財政対策債を始めとする地方債が増となったため、歳入全体では約3億3千万円の増となった。一方歳出面においては、補助費等が前年度と比較して減となったものの、人件費や貸付金が増となったことなどにより、歳出全体では約5億2千万円の増となった。以上の結果、総額で歳入が歳出を上回り、単年度収支は前年度実質収支額の影響で赤字となったが、実質収支については、約2億6千万円の黒字となるものである。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2012年度)

分析欄

連結実質赤字比率については平成21年度は4.40%と、府下でも数少ない赤字団体であったが、平成22・23・24年度においては該当なしとなった。これは水道事業会計の多額の黒字に加え、一般会計も引き続き黒字であったこと、赤字会計の若干の改善によるものである。特に一般会計は23年度と同様に実質収支は約2億6千万円の黒字となったが、平成25年度以降も同じように多額の黒字となることは予想しがたく、また一部の会計では依然として多額の赤字、資金不足を抱えているため、今後も連結実質収支の黒字を維持するよう、引き続き財政の健全化を図らなければならないと考えている。

実質公債費比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

実質公債費比率については、平成24年度の数値(3ヶ年平均)で9.3%となり前年度と比較して0.2ポイント改善した。これは、平成20年度に借り入れた退職手当債の元金償還が平成24年度から開始しているため、単年度ベースの比率は悪化するものの、平成21年度から開始した公立病院特例債の元利償還が原因で悪化した平成21年度単年度の比率が除かれるため、平成22~24年度の3カ年平均の比率は改善するものである。その他の公債費については減少傾向であるので、病院特例債の元利償還が終わる平成27年度以降には、徐々に比率は下がると見込んでいるが、今後も公債費等の管理は留意する必要がある。

将来負担比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

将来負担比率については、45.7%となり前年度数値の58.7%と比較すると、13.0ポイント改善している。これは各会計及び一部事務組合の地方債の償還が順調に進んでいること、主なところでは公立病院特例債の元利償還及び平成21年度から25年度までの債務負担行為であるサンヒル柏原取得費の支払いの進捗や、公債費に算入される地方交付税などの充当可能財源の増によるものである。今後も後年度への負担を少しでも軽減するよう、一般会計だけではなく、公営企業・一部事務組合の新規事業等の実施については精査し、財政の健全化に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,