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地方財政ダッシュボード

三重県津市の財政状況(2012年度)

🏠津市

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2012年度)

財政力指数の分析欄

財政力指数は0.74と前年度横ばいで、全国平均、三重県平均を上回っているものの、類似団体内平均を下回りました。平成21年度以降基準財政需要額は微減傾向にありますので、今後多少の上昇が見込まれますが、依然として厳しい状態にあります。

経常収支比率の分析欄

経常収支比率は平成22年度以降2年連続で低下となりました。本市では合併以後職員数の削減や地方債残高の減少などに取り組み、人件費や公債費等が減少しておりますが、社会保障関係経費の増から扶助費が増加したことによって、経常経費充当一般財源の額が微増したことなどにより、増加しました。全国平均や類似団体と比較しても高い水準であり、今後も経常経費の削減に努めます。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

職員数削減などの行財政改革に取り組んできた結果、平成24年度においては、前年度比4,571円減少しました。概論としては、人件費は市町村合併後の職員数削減によって年々減少していますが、これに伴う民間活力の導入による委託業務の増加などにより、物件費は増加しています。また、平成18年度をピークに減少している人口もこの指標の悪化原因であります。

ラスパイレス指数の分析欄

ラスパイレス指数は106.8と前年度と比較して0.3ポイント悪化しています。これは国家公務員の時限的な給与削減措置を加味した数値であり、時限的な削減措置がないとした場合の値は98.4となり、類似団体平均を下回っています。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

人口千人当たりの職員数は7.97人と前年度と比較して0.34ポイント改善しています。本市では合併以後、合併時の総職員の約2割削減を目標として定員管理の適正化に取り組んできており、今後も目標に向けて定員管理を行います。

実質公債費比率の分析欄

実質公債費比率は9.8%と前年度比1.1ポイント改善しています。元利償還金の減少や公債費に対する交付税算入額の増加等により、実質公債費比率の分子が減少したことによります。

将来負担比率の分析欄

将来負担比率は52.2%と前年度比0.7ポイントの悪化となりました。これは、地方債残高の減少や財政調整基金を中心とする充当可能基金残高の増加など、比率向上につながる変化があった一方、新斎場の整備に伴う債務負担行為設定などによる支出予定額の増加、評価替えに伴う都市計画税の減収によって将来負担に対し充当可能と見込む特定歳入の減少などの比率悪化要因があったことによります。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2012年度)

人件費の分析欄

人件費の経常収支における比率は27.5%と前年度比0.1ポイント低下しています。定員管理の適正化に取り組み、人件費総額は減少していますが、収支比率の分母である歳入経常一般財源の減少と相殺したことにより微減となりました。

物件費の分析欄

物件費の経常収支における比率は18.2%と前年度比0.9ポイント増加しています。民間活力の活用に伴う委託料、施設の光熱水費などの需用費の増加などが要因です。

扶助費の分析欄

扶助費の経常収支における比率は9.5%と前年度比1.4ポイント増加しています。生活保護や障害福祉サービスに要する経費など社会保障給付費の増加が要因です。

その他の分析欄

その他の経常収支における比率は16.6%と前年度比0.3ポイント増加しています。維持補修費は減少となったものの国民健康保険事業や下水道事業など特別会計への繰出し金が増加するなど、トータルで増加したことが主な要因です。

補助費等の分析欄

補助費等の経常収支における比率は3.8%と前年度比0.1ポイント増加しています。補助費の額は微減となったものの、収支比率の分母である歳入経常一般財源の減少が影響しました。

公債費の分析欄

公債費の経常収支における比率は16.8%と前年度比0.7ポイント低下しています。新規発行を抑制してきたことによる元利償還金の減少などによるものです。

公債費以外の分析欄

公債費以外の経常収支における比率は75.9%と前年度比2.6ポイント増加しています。社会保障給付費の扶助費や委託の増による物件費などで比率が上昇しており、当該比率を押し上げています。また、収支比率の分母である歳入経常一般財源の減少も要因です。

実質収支比率等に係る経年分析(2012年度)

分析欄

財政調整基金については、毎年着実に積み上げてきていることから、平成24年度末残高においては標準財政規模比で27%を超える高水準を確保しています。実質収支は安定して黒字を確保してきており、今後も黒字を確保しつつ財政調整基金の水準を維持できるよう努めます。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2012年度)

分析欄

平成24年度の津市の一般会計と特別会計で赤字となった会計はなく、近年の状況からも市全体として安定して黒字を計上しています。黒字となる主な要因については、水道事業会計において将来の更新投資に備えた現預金水準が高いこと(貸借対照表上約61億円)、一般会計において実質収支額が安定して十億円台から三十億円台で推移しているためです。

実質公債費比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

津市では地方債残高の削減に努めていることから、分子の主要構成要素である元利償還金も着実に減少してきています。また、交付税算入率の高い臨時財政対策債、合併特例債などの残高が地方債全体の残高に占める割合が高まっていることに伴い、分子と分母から控除する交付税算入額が毎年増加しています。これらの結果、元利償還金等から算入公債費等を差し引いた実質公債費比率の分子は着実に減少しています。

将来負担比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

津市では、合併以後市債発行を元利償還金の範囲内に抑えてきていることから、分子の主要な構成要素である地方債の現在高が着実に減少してきています。また、財政調整基金を中心とする充当可能基金残高の増加など、将来負担の減少に寄与する変動がありました。一方で、新斎場の整備に伴う債務負担行為設定によって、債務負担行為に基づく支出予定額の増加や、評価替えに伴う都市計画税の減収によって充当可能特定歳入が減少するなどの将来負担が増加する要因が大きかったことから、総じて将来負担は0.7%悪化の52.2%となりました。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,