岐阜県郡上市の財政状況(2010年度)
収録データの年度
財政比較分析表(2010年度)
財政力
森林面積が約90%を占める当市では、農業と観光(交流産業)を柱とする産業構造を形成しているが、主となる産業がなく財政基盤が弱いため、類似団体平均を下回っている。こうした現状の中、総合計画の基本方針に基づき、地域資源・人・環境・ネットワークを活かした「自立型産業づくり」を進めることにより財政基盤の強化を図る。
財政構造の弾力性
職員数の削減(20名)により、人件費は対前年度比で1億5千3百万円減少し、比率は2.0%低下した。公債費は平成18年度に起債した借入の元金償還が始まった影響で対前年度比で9千5百万円増加(繰上償還を除く)したが、比率は経常一般財源収入額などの増加により0.8%低下した。今後も定員管理の適正化(新規採用者は退職者の1/3以内)、経常事務経費や公共施設維持管理経費等の削減(年3%程度の削減)など、行財政改革の取組を通じて経費の削減に努め、財政の健全化を図る。
人件費・物件費等の状況
類似団体平均と比較し、人件費、物件費ともに大きく上回っている。これは合併に伴う職員数と類似施設経費の増加が主な原因である。今後も退職者の補充抑制、公共施設の見直し、経常事務経費の削減等を進め、徹底した経費の削減を図る。
給与水準(国との比較)
期末・勤勉手当役職加算の見直し、管理職手当の見直し、税務・保育士・変則勤務手当の廃止を実施したことにより、類似団体内平均値を大きく下回っている。平成18年度から人事評価制度を導入し、試行期間を経て平成21年度から本格施行した。これにより給与水準の適正化を図る。
定員管理の状況
定員適正化計画に掲げている目標(平成22年度末時点で全部門の職員数981人、うち普通会計部門職員数606人)は達成しており、類似団体内平均値との差も縮減してきているが、依然として高くなっている。地理的要因もあり大幅な削減は困難であるが、今後も定員管理の適正化を図り、新規採用者は退職者の1/3以内とするなど、組織の簡素化を進める。
公債費負担の状況
平成22年度決算においては21.1%となり、前年から0.6%減少したが、類似団体との比較では高い水準にある。平成20年度がピークと見ており、今後は減少していく見込みであるが、引き続き平成19年度に策定した「公債費負担適正化計画」に基づき、普通会計の臨時財政対策債を除いた新規発行額を、平成23年度は28億円以内、平成24~25年度は25億円以内、平成26年度以降は20億円以内に抑えることで公債費負担の軽減化を図る。
将来負担の状況
合併以前から上下水道や道路整備等のインフラ整備を積極的に行っていることや、合併後の環境整備のための合併特例債の発行等により地方債現在高が高くなっており、類似団体内平均値を上回っている。今後も引き続き、起債発行額を「公債費負担適正化計画」に定められた発行額以内に抑制するとともに、繰上償還を実施して比率低下に努める。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2010年度)
人件費
管理職手当等の見直し、特殊勤務手当の廃止、勧奨退職制度の推進と職員補充の抑制など、人件費の削減(対前年度比1億5千3百万円の減)を実施したことにより、類似団体平均を下回っており、今後もさらに経費削減を図る。
物件費
平成17年度以降減少傾向で推移しており、類似団体平均にかなり近づいてきているものの、合併による類似施設経費の増加が影響して、まだ類似団体内平均値よりも高い水準にある。今後も公共施設の見直しを実施していくとともに、経常事務経費の年3%の削減を継続的に進めて、経費削減を図る。
扶助費
経費削減のこれまでの取り組みは扶助費においても例外ではなく、単独事業の見直しや事業精査を行い、類似団体内平均値を大きく下回っている。平成16年度以降、ほぼ横ばいで推移してきたが、22年度では自立支援給付事業や乳幼児医療費助成事業によって上昇した。しかし、今後も事業の点検評価を実施しながら、新たに取り組む必要がある事業、規模を縮減する事業等を見極め、必要最小限の経費としていく。
その他
繰出金をはじめとするその他の支出額としては21年度とほぼ同じであったが、分母となる経常一般財源収入額及び臨時財政対策債の増加により経常収支比率は減少した。しかし、類似団体内平均値よりも高い水準が続いているため、施設経費の節減や事務事業の効率化などで無駄を省き、徹底した経費節減に取り組むことにより、繰出金の削減を図る。
補助費等
合併以後、イベント補助金などの市単独補助事業の見直しや廃止を実施しており、平成18年度から平成22年度までの削減効果額は3億3千万円に上り、その結果、類似団体内平均値を下回っている。
公債費
合併以前の償還分に加え、合併時の投資財源として発行した合併特例債の償還などにより、類似団体内平均値を大きく上回っている。当面は高い水準で推移することから、平成19年度以降は「公債費負担適正化計画」に基づき、普通会計の臨時財政対策債を除いた新規発行額に上限を設け、平成23年度までは28億円以内、平成24~25年度は25億円以内、26年度以降は20億円以内に抑えるとともに、繰上償還を実施して公債費負担の軽減を図る。
公債費以外
扶助費、補助費等、人件費が類似団体内平均値を大きく下回っているため、公債費以外の合計でも類似団体内平均値を大きく下回っている。
実質収支比率等に係る経年分析(2010年度)
分析欄
財政調整基金については、合併算定替による普通交付税の増加額の縮減が始まる平成26年度以降に財源が不足することを防ぐことを目的として積み立てを進めているため、標準財政規模比は年々上昇する傾向である。実質収支額については毎年7~8億円となるよう調整しているが、標準財政規模の増減により比率は若干の増減がある。実質単年度収支については実質収支額を毎年調整していること、財政調整基金等への積み立てを行っていることなどから基本的に黒字となっている。
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2010年度)
分析欄
一般会計だけでなく、特別会計や企業会計においても経費の削減を進めており、赤字となっている事業はない。水道事業については整備がほぼ完了している一方、下水道事業や簡易水道事業は整備が進んでいない地区があり、黒字額の標準財政規模比は大きな差がある。病院事業については予算規模が他の特別会計と比べて大きい面もあるが、公立病院改革プランに基づき経営改善を進めていることもあり黒字額の標準財政規模比は会計別で見ると大きい方である。国民健康保険については療養給付費の給付見込みが立てづらく、多額の繰越額が発生することが多い。一方、介護保険については主な支出である介護サービス給付費の見込みが立てやすく、繰越額が少ないため、黒字額の標準財政規模比は大きな差がある。ケーブルテレビ事業については一般会計に比べて予算規模が非常に小さく、黒字額の標準財政規模比はかなり小さいが、予算額から見た黒字額の比率では一般会計を上回る。
実質公債費比率(分子)の構造(2010年度)
分析欄
平成19年度以降、繰上償還を行うことで公債費負担の軽減を進めているが、合併直後に借り入れを行った合併特例債などの元金償還が始まったため、元利償還金等の平成19年度から22年度の比較においては僅かながら増加傾向となっている。地方債の新規発行額に上限を設けた平成19年度以降借り入れ分の元金償還が本格的となる平成23年度以降に効果が表れると見られる。算入公債費等については、新規発行する際に交付税算入率が高い借り入れを優先しているため、増加傾向となっている。以上の要因により、実質公債費比率の分子については平成21年度がピークとなり、今後は減少していくと思われる。
将来負担比率(分子)の構造(2010年度)
分析欄
公営企業も含めた地方債の新規発行の抑制や繰上償還の実施により、地方債の現在高や公営企業債等繰入見込額が減少しているため、将来負担額についても平成19年度から22年度の比較において減少傾向となっている。これにより基準財政需要額算入見込額も減少しているが、充当可能基金への積み立てを増やすことで充当可能財源等の減少が抑えられ、将来負担比率の分子は減少傾向となっている。平成23年度以降も地方債現在高が減少するよう取り組むため、この傾向は当面続くと見られる。
よくある質問
このページで何が分かりますか?
岐阜県郡上市の2010年度の財政状況資料集、主要指標、分析コメントを確認できます。
データの出典はどこですか?
総務省の『財政状況資料集』および『統一的な基準による財務書類に関する情報』をもとに構成しています。
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