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地方財政ダッシュボード

山梨県富士吉田市の財政状況(2011年度)

🏠富士吉田市

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2011年度)

財政力指数の分析欄

市民税の増加など基準財政収入額の増があったものの、社会福祉費などの厚生費や公債費なども増加しており、総額で収入額を上回る基準財政需要額の増が影響し、平成22年度に比べ財政力指数が低下している。厳しい環境下ではあるが、税の徴収強化等による税収増加により歳入の確保に努める。

経常収支比率の分析欄

経常収支比率については、平成23年度において物件費で0.6ポイント、維持補修費で0.3ポイントの増加となったが、人件費や公債費、繰出金、補助費等の率の減により全体として3.7ポイントの減少、平成22年度の90%台を下回り改善された。しかし、80%台後半という値を示しており、この数値を増加させない対策が必要である。経済を取り巻く環境、少子高齢化社会の進展を考えると税収の大幅な増加は厳しいものがあり、歳出での扶助費の削減も困難なものがある中で、他の項目での歳出削減を図るべく、「選択と集中」の観点から事務事業の再見直しを行う作業を引き続き実施していくものである。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

類似団体平均と比較して、人口一人当たりの人件費・物件費等が高いのは、主に物件費が要因となっている。これは主にごみ処理施設やし尿処理施設の運営を直営で行っているためである。また、人件費は退職者の減により減少したが、物件費が新市民会館や図書館の業務開始等により増加したため、平成22年度より数値が増加している。

ラスパイレス指数の分析欄

今回のラスパイレス指数については、国家公務員の時限的な(2年間)給与改定特例法による措置がある場合の指数であるため、前年と比較し急激な増加であった。類似団体平均と比較する中では本市のラスパイレス指数は低い値となっているが、上記の措置が無い場合についての参考値は95.7であり、前年より+1.2上昇している。この要因としては、経験年数の高い職員の退職等に伴う職員全体の構成の変動によるものと考えられる。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

類似団体平均と比較し職員数は低い値を示している。その要因として、富士吉田市新集中改革プラン(平成22~平成27)において、病院職員を除く職員数を4.17%(17人)減との目標を掲げ進めており、一般職においては退職補充6割を基本に、毎年人員減を継続していることだと考えられる。しかし、今後についても病院の機能強化が図られる中で、病院職員数の増加が見込まれ、総職員数が増加していくものと思われる。今後についても、一般職については人員減を継続し、病院職員については増員していく予定である。

実質公債費比率の分析欄

過去に行われてきた大規模事業にかかる起債の償還により、類似団体平均を下回っており、数値も年々改善されている。これは事業の見直し等を通じて地方債発行額の抑制に努め、起債額を必要最小限度に抑えていることが大きな要因である。地方債発行額については当年度元金償還額以下に抑えることを財政規律としており、年間約5~10億円の地方債現在高が減少している。今後も引き続き、財政規律を守る中でこれらの取り組みを実践し、公債費比率の減少に努める。

将来負担比率の分析欄

類似団体平均より下回っており、数値も年々改善されている。これは地方債現在高の減少が大きく、また、職員の新規採用を抑制していることに伴い、退職手当負担見込み額が抑えられていることによる。今後も公債費等義務的経費の削減を中心に負担比率の減少を図り、財政の健全化に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2011年度)

人件費の分析欄

前年と比較し、人件費は低くなっている。その要因として、前年と比較し退職者の数が減り、退職手当の減額に繋がったものと思われる。今回類似団体平均と比較し、人件費は僅かに低い値を示しているが、今後数年の間は退職者の数は増加し、人件費の増加が見込まれ、人件費関係の経費全体について抑制していく必要がある。

物件費の分析欄

住居表示整備費や新市民会館等運営管理費の増により、平成22年度より比率が悪化している。当市における事務事業評価により、事業の見直しを図る中で物件費の圧縮に努める。

扶助費の分析欄

類似団体平均と比較すると良好な数値を保っていたが、平成22年度において医療費の窓口無料化を小学校6年生まで、平成23年度については、中学校3年生まで拡大したことや、生活保護費の増などにより類似団体平均よりは低いものの、比率は悪化している。少子高齢化の進展、経済を取り巻く環境など厳しい社会情勢を踏まえる中、今後も厳しい扶助費の増加が見込まれる。

その他の分析欄

平成22年度より若干数値が改善しているのは、市民文化エリアの整備事業や市立病院会計負担金事業の大型案件が終了したことによるものである。一方、介護保険事業会計、後期高齢者医療事業会計への繰出金は年々増加している。今後においては、高齢化社会の進展を考えると介護保険事業会計・後期高齢者医療事業会計にかかる繰出金の削減は難しいものがあるが、事務事業評価を通し、事業の統廃合や事業内容の見直しを図る中で、経費削減に努める。

補助費等の分析欄

過去5年は横ばいで推移しており、現状、類似団体平均を下回っている。当市における事務事業評価を通し、事業の統廃合や事業内容の見直しを図る中で、今後も補助費等の圧縮に努める。

公債費の分析欄

過去に行われた大規模事業にかかる起債の償還により、類似団体平均より上回っているものの、比率は低下してきている。これは事業の見直し等を通じて地方債発行額の抑制に努め、起債額を必要最小限度に抑えていることが大きな要因である。地方債発行額については当年度償還元金以下の発行額に抑える中で、年間約5~10億円ずつ地方債現在高を減少させることができており、結果として毎年公債費が減少している。今後も引き続き、これらの取り組みを実践し、公債費の減少に努める。

公債費以外の分析欄

平成22年度と比べると、公債費以外に係る経常収支比率は、人件費や補助費等の減少により減となっている。今後においても、人件費関係経費全体の抑制や、生活保護の資格審査等の適正化・各種事業の見直し等を進める中で人件費・扶助費等の上昇を抑えるよう努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2011年度)

分析欄

平成19年度については企業誘致用地の購入の財源として財政調整基金の取り崩しを行ったため、財政調整基金残高および実質単年度収支が大きく減少しているが、翌年度に当該土地を誘致企業へ売却し、再び財政調整基金に積立てたため、財政調整基金残高および実質単年度収支の数値が回復した。以降の実質単年度収支については、各前年度比の基金積立額の減少、または基金取崩しなどが影響している。実質収支額は黒字を確保しており、今後についても黒字を確保できるよう、適正な財政運営に努めていく。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2011年度)

分析欄

一般会計およびすべての特別会計、事業会計において赤字額は生じていない。今後についても各会計で適正な財政運営、企業経営を行っていく。

実質公債費比率(分子)の構造(2011年度)

分析欄

元利償還金については、大規模事業にかかる起債の償還が始まったことにより、平成20年度から平成21年度にかけて増となっている。また、基地対策事業に係る起債等の償還が始まったことにより、平成22年度から、平成23年度にかけて増となっている。また、公営企業債の元利償還金に対する繰入金については、公営企業債の現在高減少に伴い、減少している。今後も公債費等義務的経費の削減を中心とする行財政改革を進め、財政の健全化に努める。

将来負担比率(分子)の構造(2011年度)

分析欄

一般会計等にかかる地方債の現在高や公営企業債等繰入見込額については、当市における事務事業評価制度を活用し、事業の見直し等を図ること、今まで以上に建設工事コストの縮減を図ること、地方債発行額について、当年度償還元金以下の発行額に抑えることなどを実践しているため、着実に減少させることができている。また、職員の新規採用を抑制していることに伴い、退職手当負担見込み額が抑えられている。今後も公債費等義務的経費の削減を中心とする行財政改革を進め、財政の健全化に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,