茨城県稲敷市の財政状況(2010年度)
収録データの年度
財政比較分析表(2010年度)
財政力
ここ数年低下が続いており,平成22年度は0.58ポイントとなっているが,類似団体内順位は上位を維持している。景気低迷の影響等により,個人市民税を主に税収が年々減収しており,財政力指数が更に低下していくことが懸念されるが,企業誘致の取組みを再強化するとともに,地方税の徴収率を高めるなどの税収確保のための取組を進め,本指数の向上を図っていく方針である。
財政構造の弾力性
職員数削減の取組みによる人件費の削減等はあったものの,扶助費の増加により経常収支比率が0.01ポイント増加している。今後も職員数削減や物件費抑制を主に経常的経費の削減努力を継続し,経常収支比率を85%以内に維持していくことを目標とする。
人件費・物件費等の状況
類似団体内平均値が前年度より約1千円増加した中,当市は類似団体内平均値よりも約30千円少なくなっており,歳出削減効果が表れる結果となっているが,少子高齢化や人口減少に対応するための財源を生み出すため,人件費や物件費等の更なる抑制が必要である。
給与水準(国との比較)
全国市平均を4.3ポイント,類似団体内平均値を1.6ポイント下回っており給与水準は比較的低いといえるが,今後とも職員の定員管理や給与の適正化に取組み,類似団体内平均値を超えることのないよう維持していく方針である。
定員管理の状況
定員管理計画に基づく新規採用職員数の抑制効果により連続して減少しており,職員数は平成22年度において前年比15人減の385人となっている。人口千人当たりの職員数も類似団体内平均値を約1.4人下回るレベルまで改善が進んだところであり,今後は,全国平均(更に1人減少させること)を目標として,職員数削減の努力を続行することとする。
公債費負担の状況
類似団体内順位が88中6位に位置しており,公債費負担の程度は比較的健全なレベルを維持しているといえる。合併特例債の発行増加により,公債費負担が更に増加する見込みであるが,当市としては実質公債費比率のピークが17%を超えないよう地方債の新規発行をコントロールしていく方針である。
将来負担の状況
臨時財政対策債の増により地方債現在高が増加したものの,基金積立残高が高いことが主要因となり類似団体内順位は上位に位置している。今後は,合併特例債事業などにより地方債現在高が増加し,庁舎建設や学校統廃合などの事業実施にともなう基金の取崩しをすることによって,将来負担比率が増加に転じることとなる見込みであるが,本指数が類似団体内平均値を超えることがないよう新規事業の計画的実施を図っていく。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2010年度)
人件費
職員数の減(平成21年400人⇒平成22年385人)及び期末・勤勉手当支給率の減などにより前年度より2.0ポイント減少し,類似団体内平均値を下回る結果となった。しかし,共済組合に対する負担金が負担率の上昇により増加傾向にあるため,今後も職員数の削減路線を堅持して人件費の抑制を継続していく。
物件費
競争入札により施設維持管理委託費などの経常的な物件費が減少するとともに,経済対策交付金を活用したソフト事業の純減により,前年度より1.0ポイント減少した。今後も,義務教育施設など公共類似施設について統廃合を推進し,物件費抑制のための施策を積極的に講じていくこととする。
扶助費
子ども手当の創設等により前年度から0.6ポイント増加しており類似団体内平均値を0.2ポイント上回っている。少子高齢化の進展や景気の影響による生活保護費受給者の増加などにより,今後も扶助費の削減を図ることが困難であると予想されるが,類似団体内平均値を下回ることを目標とし,資格審査等の適正化を図るとともに,人件費や物件費の歳出削減により経常的経費全体の増加を抑制していく。
その他
その他に係る経常収支比率が類似団体内平均値を大きく上回ったのは,国民健康保険事業への赤字補填的な繰出金が増大したためである。今後は国民健康保険事業会計において,徴収方法の見直しや徴収率の向上を図り,普通会計の負担を軽減するよう努める。
補助費等
定額給付金支給事業終了により0.8ポイント減少しているが,ごみ処理,し尿処理,消防など一部事務組合において実施している事務事業に対する負担金が補助費等全体の6割を占めており多額であることから,類似団体内順位は88中82位となっている。今後は一部事務組合のあり方や各種団体等への単独補助金の適正化について検討を強化し,更なる改善に努め類似団体内平均値に近づける。
公債費
学校教育施設等整備事業債等の償還終了により,前年度より0.6ポイント減少し類似団体内順位も上位2番目を維持している。今後は,新市建設計画及び稲敷市総合計画の実現のため,合併特例債等の発行により増加することが予想されるが,公債費のピークが類似団体内平均値を超えることがないよう地方債の発行額をコントロールしていく必要がある。
公債費以外
公債費以外に係る経常収支比率が類似団体内平均値を11.4ポイント上回っている。その大きな要因は補助費等,その他が類似団体内平均値をそれぞれ7.2ポイント,5.5ポイント上回っているためである。今後は補助費等,その他における今後の取組を進めることにより,類似団体内平均値に近づける。
実質収支比率等に係る経年分析(2010年度)
分析欄
標準財政規模が臨時財政対策債発行額の増加にともない毎年膨らんでいるため,標準財政規模に対する比率が財政調整基金残高においては,残高自体は平成18年度以降増加をつづけているにも関わらず,平成20年度をさかいに減少となっており,実質収支額においては,平成19年度以降,実質収支額自体も含め増加を続けてきたが,平成22年度に特定目的基金への積立,東日本大震災の応急復旧事業(繰越事業も含む)の発生により2.75%と大きな減少となっている。また,実質単年度収支においても,実質収支額と同様に,応急復旧事業(繰越事業も含む)等が発生したことにより,H22年度に3.38ポイント減少している。今後についてはそれぞれの比率が,東日本大震災の復旧・復興事業に係る歳入歳出が安定すると思われることから,平成21年度水準まで回復していくと考えられ,その水準の堅持・向上に努める。
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2010年度)
分析欄
実質収支比率と同様に,連結実質赤字比率に係る黒字額も標準財政規模が臨時財政対策債発行額の増加にともない毎年膨らんでいるため,標準財政規模に対する比率合計が毎年平均で約1.75ポイント減少している。構成については,水道事業会計が約45%前後を占めており,次いで一般会計で25%前後となっている。国民健康保険特別会計において,平成21年度を除き比較的高い割合となっているが、その要因は,一般会計からの繰入によるものである。今後の構成については,ほぼ現状どおりで推移していくと思われるが,少子高齢化が進み,歳出増加が避けられない状況において,各会計においては自己採算性を考慮し,歳入確保の取組を強化していくことが重要となる。
実質公債費比率(分子)の構造(2010年度)
分析欄
実質公債費比率の分子については,元利償還金等が平成20年度より増加しており,公営企業債の元利償還金に対する繰出金の増加がその要因である。その中でも公共下水道事業特別会計が繰出金に占める割合が平成22年度で68.6%,金額で約631百万円となっており,伸び率は平成19年度と比較して金額で1.28倍となっている。一方,算入公債費等については,平成19年度より連続して増加しており,その主な要因は災害復旧費等に係る基準財政需要額が大きく伸びているためで,平成19年度と比較して1.58倍の約744百万円となっている。そのため,算入公債費等の伸び率が元利償還金等の伸び率を上回り,実質公債費比率の分子は,平成19年度より4年連続で減少し,その減少率も平均で8.4%となっている。今後については,合併特例債等の元利償還金も増加し,ここ数年のうちに増加傾向になると予想されることから,計画的な起債計画により急激な上昇を抑えることとする。
将来負担比率(分子)の構造(2010年度)
分析欄
将来負担比率の分子については,将来負担額において,一般会計等に係る地方債の現在高及び,公営企業債等繰入見込額が増加傾向であるが,その他が減少傾向のため,増加額は平成19年度以降,年平均で373百万円となっている。一方,充当可能財源等においては,充当可能基金の公共公用施設整備基金(新庁舎建設等のための基金)及び,基準財政需要額算入見込額が毎年増加しており,増加額は平成19年度以降,年平均で1,177百万円となっている。将来負担額及び充当可能財源等の双方が増加しているが,上記のとおり充当可能財源等の増加が将来負担額の増加を上回っているため,将来負担比率の分子は毎年減少しており,その減少額は年平均で約800百万円となる。今後については,合併特例債等を活用した事業実施が予定されていることから,将来負担額はここ数年のうちに増加することが予想される。よって,実質公債費比率同様に計画的な起債計画により急激な上昇を抑えることとする。
よくある質問
このページで何が分かりますか?
茨城県稲敷市の2010年度の財政状況資料集、主要指標、分析コメントを確認できます。
データの出典はどこですか?
総務省の『財政状況資料集』および『統一的な基準による財務書類に関する情報』をもとに構成しています。
関連する地方公営企業も見られますか?
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