北海道青森県岩手県宮城県秋田県山形県福島県茨城県栃木県群馬県埼玉県千葉県東京都神奈川県新潟県富山県石川県福井県山梨県長野県岐阜県静岡県愛知県三重県滋賀県京都府大阪府兵庫県奈良県和歌山県鳥取県島根県岡山県広島県山口県徳島県香川県愛媛県高知県福岡県佐賀県長崎県熊本県大分県宮崎県鹿児島県沖縄県

青森県の水道事業青森県の下水道事業青森県の排水処理事業青森県の交通事業青森県の電気事業青森県の病院事業青森県の観光施設事業青森県の駐車場整備事業青森県の工業用水道事業
地方財政ダッシュボード

青森県新郷村の財政状況(2018年度)

🏠新郷村

地方公営企業の一覧

簡易水道事業 特定環境保全公共下水道 農業集落排水


収録データの年度

📅2023年度📅2022年度📅2021年度📅2020年度📅2019年度📅2018年度📅2017年度📅2016年度📅2015年度📅2014年度📅2013年度📅2012年度📅2011年度

総括表

人口の推移

財政比較分析表(2018年度)

財政力指数の分析欄

財政力指数0.14は類似団体平均を0.04ポイント下回っている。固定資産税(償却資産)の伸び等により税収は増えているものの、歳入の約52%を地方交付税(臨時財政対策債含む)に依存している状況であり、依然として脆弱な財政基盤である。今後も人口減少や少子高齢化へ向けた施策を展開しながら、村税の徴収率(現繰計)98%を目標として歳入の確保に努めつつ、歳出では適切な定員管理と事務事業の見直しによって、財政基盤の強化に努める。

経常収支比率の分析欄

経常収支比率83.0%は類似団体平均を1.9ポイント下回っており、対前年度比で1.7ポイントの改善がみられた。人件費・公債費等義務的経費の減が主な要因である。今後も経常経費の抑制に努め、財政の弾力性向上を図っていきたい。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人口1人あたり人件費・物件費等決算額391,083円は、類似団体平均を27,857円下回っているものの、前年度決算額よりも増となった。人件費・物件費等ともに、決算額は前年度と比べて減となっているので、人口の減が主な要因である。人件費については、適切な定員管理を実施することで経費抑制に努めていきたい。また、物件費等については委託料の見直しや指定管理者制度の更なる活用、施設の統廃合による需用費等の圧縮を図り、行財政改革を進めていく。

ラスパイレス指数の分析欄

ラスパイレス指数91.7は類似団体平均を3.9下回っている。給与体系等に変更はなく、年齢別職員構成比の変動により、対前年度比-1.0となった。今後も現在の水準を維持しつつ、国・類似団体等の状況を踏まえながら給与の適正化を図っていく。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

人口1,000人当たり職員数23.27人は類似団体平均を1.43ポイント上回っている。職員数は29年度から1名減の58名となっているが、人口減少が激しく数値の増に繋がっている。現在の定員管理計画では、令和4年度より随時削減していく方針であるが、人口減少の速度には追いつけず、数値の改善は厳しいと予想される。今後は事務事業の効率化を進めつつ、定員管理計画の見直し等も併せて実施し、適切な定員管理に努めたい。

実質公債費比率の分析欄

実質公債費比率8.0%は対前年度比0.1ポイント改善された。元利償還金33百万円の減、標準税収入額等8百万円の増などが主な要因となっている。過去の大規模事業に伴う元利償還が順次終了していることで、元利償還額は毎年減少してきたが、ここ数年は元金償還額を上回る地方債の発行が続いているため、このままでは元利償還額は増加に転じ兼ねない。今後も確実に健全化を進めるため、より一層地方債発行の抑制に努めたい。

将来負担比率の分析欄

将来負担比率12.1%は対前年度比11.9ポイント減と大幅な改善がみられたが、依然として類似団体との差は大きい。充当可能金107百万円と基準財政需要額算入見込額296百万円の増が改善された要因ではあるが、一方で地方債残高も322百万円増加している。今後は将来負担比率0.0%を目標に、まずは事業の必要性・妥当性等、より細かな点検を行いながら地方債発行の抑制に努め、後世への負担を少しでも軽減できるよう努めたい。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2018年度)

人件費の分析欄

人件費27.9%は類似団体平均を3.7ポイント上回っており、前年度比較でも0.5ポイント上昇している。職員数は対前年度で1名減、経常経費充当一般財源等額も減だが、比率的には悪化している。職員数の多さが最大の問題なので、定員管理計画に基づき、確実に職員数を削減し、人件費の圧縮を図っていきたい。

物件費の分析欄

物件費17.6%は類似団体平均を2.0ポイント上回っており、前年度比でも0.6ポイント上昇している。経常経費充当一般財源等の額は前年度より減なので、分母となる経常一般財源等の減が影響していると思われる。年々上昇傾向が続いているので、今後はより一層事務事業の見直しや施設の統廃合による需用費等の圧縮を図り、経費節減に努めたい。

扶助費の分析欄

扶助費2.6%は類似団体平均を0.3ポイント下回っており、対前年度比0.5ポイント改善された。経常経費充当一般財源等13百万円の減が主な要因である。今後も引き続き事業の見直しを図り、経費節減に努める。

その他の分析欄

その他11.5%は類似団体平均を0.1ポイント下回り、対前年度比でも1.7ポイント改善している。後期高齢や国保会計への操出金減が主な要因である。今後、企業会計においては独立採算制のもと、料金見直しと経費節減で健全化を図っていき、事業会計においては医療費等の抑制と徴収強化を図ることで操出金の抑制に繋げていきたい。

補助費等の分析欄

補助費等9.0%は類似団体平均を3.7ポイント下回っているが、対前年度比では0.6ポイント上昇している。比率の上昇は、一部事務組合への負担金増によるものである。今後は、事業の妥当性・必要性等を見極めながら、メリハリのある事業展開と経費節減に努めていく。

公債費の分析欄

公債費14.4%は類似団体平均を3.5ポイント下回り、対前年度比1.0ポイント改善された。過去の大規模事業にかかる償還が順次終了しているのが要因であるが、近年は元金償還額を上回る地方債の発行が続いており、今後の発行額次第では増加に転じる可能性もある。今後はより一層事業の見直しを図りながら、計画的な地方債の発行と抑制に努めたい。

公債費以外の分析欄

公債費以外68.6%は類似団体平均を1.6ポイント上回っているが、対前年度比では0.7ポイント改善している。類似団体の中位に位置しているが、類似団体を大きく上回る人件費・物件費の抑制が今後の課題であり、住民サービスの低下を招かぬよう配慮しながら、行財政改革を推し進めていきたい。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2018年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

人口が少なく分母が小さいため、全国平均・県平均と比べて全体的に高いコストとなる傾向がある。類似団体との比較で上位に位置している項目は、消防費・議会費である。消防費は五戸消防署西分遣所整備にかかる負担金325百万円の増が、議会費においては人口の少なさが一人あたりコスト上位に位置する要因となっている。一方で下位に位置している項目は、衛生費と教育費が挙げられる。衛生費は人件費が少ないこと、教育費は建設事業費の減が一人あたりコスト下位に位置する要因となっている。今後は、公共施設の老朽化に伴う施設改修等により施設を多く有する民生費・土木費・教育費等のコストが上がり、またその事業実施に伴う地方債の発行によって公債費も上がると推測される。人口減少に歯止めがかからない中で、コストを抑えるのは非常に厳しいことではあるが、事務事業の見直し・歳出抑制に努め、健全な行財政運営を図っていきたい。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2018年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

人口が少なく分母が小さいために、全国平均・県平均と比べて全体的に高いコストとなる傾向にある。各項目を類似団体と見比べると、操出金と扶助費が比較的上位に位置している。操出金は、後期高齢や国保会計等への操出減により1人あたりコストも減となっているが、依然として高い水準にある。扶助費は施設型給費や障害児施設措置費等が若干増えてはいるが、人口減による分母の縮小が大きく影響してると思われる。一方で、下位に位置するものは普通建設事業費全般と公債費である。普通建設事業債は、平成30に五戸消防署西分遣所整備に伴う一部事務組合への負担金325百万円があったために、新規・更新整備ともに抑制したことによって1人あたりコストが下がっている。ちなみに補助費等の跳ね上がりは、この負担金増によるものだ。また、平成29は新規整備が多かったため、平成30は際立って減となっている。公債費は過去の大規模な事業に伴う償還が順次終了していることで順調に減ってきている。今後は、定員管理計画に基づいた職員数の適正化によって人件費を圧縮、各特別会計の経営改善を図って操出金の抑制に努めていきたい。

実質収支比率等に係る経年分析(2018年度)

分析欄

財政調整基金残高は20.97%で、対前年度比3.53%上昇した。積立額の拡大と取崩額の縮小が要因となっている。実質単年度収支についても同様の要因である。実質収支額は10.81%で、対前年度比2.66%上昇した。不用額が前年度と比べて大きかったことが要因である。財政調整基金残高は、類似団体と比較すると決して多いわけではないが、他の基金とのバランスを考慮しながら適切な基金残高を維持し、歳入確保と歳出抑制に努め、健全な財政運営を図っていきたい。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2018年度)

分析欄

連結実質赤字比率は全会計において黒字であり、赤字比率はない。しかし、公営企業会計(簡水・下水・農集排)では使用料収入で維持管理経費すら賄えず、一般会計からの繰入金に頼らざるを得ない状態である。料金改定を含めた収入確保の検討・取組を進めるとともに、維持管理費の削減を図り、少しでも独立採算制の原則に近づけたい。また、国保会計や介護保険会計等については、医療費等の抑制に向けた取組(健康維持・増進事業等)と徴収対策の強化を図り、安定した財政運営を目指していきたい。

実質公債費比率(分子)の構造(2018年度)

分析欄

実質公債費比率は早期健全化基準25.0%に対して8.0%であり、対前年度比0.1%改善された。元利償還金32百万円の減が主な要因となっている。しかしながら、近年は地方債の発行額が高止まりしていて、加えてH30は五戸消防署西分遣所整備事業にかかる発行額が大きく、元金償還はH31以降増加に転じる。低金利に支えられて元利償還金は横ばいで推移すると見込んでいるが、いつまで低金利が続くかは不明であり注視していく必要がある。また、公営企業会計においても簡易水道の統合事業が控えており、元利償還に対する繰入金も高止まりが続くだろう。今後は交付税措置の高い優位な地方債を活用しつつも発行額の抑制に努め、更なる比率の改善を図っていく。

将来負担比率(分子)の構造(2018年度)

分析欄

将来負担比率は早期健全化基準350%に対して12.1%であり、対前年度比11.9%の改善がみられた。充当可能財源等の増が要因ではあるが、一方で地方債残高も増えているのが気になる。ここ数年の道路・橋梁等の改修事業や中山間地域総合整備事業、またH30は加えて五戸消防署西分遣所の整備事業に係る地方債発行額が大きく、元利償還額を上回っていることが残高の増加に繋がっている。ここへ将来的に公共施設の老朽化対策に伴う事業が加わってくると、地方債残高は更に増加すると見込まれる。公営企業会計においても、簡易水道の統合事業が控えており、繰入金の高止まりは続くと見込まれる。今後は、より一層地方債発行の抑制と基金への積立拡大に努め、適正な比率の維持と健全な財政運営を図っていきたい。

基金残高に係る経年分析(2018年度)

基金全体

(増減理由)・全体での積立額が212百万円、取崩額は110百万円で102百万円の増となっている。前年度と比較して、取崩額が74百万円少なかったことが主な要因である。(今後の方針)・脆弱な財政基盤を補い、不測の事態に備えるためにも、一定の水準を維持することが必要であると考えている。・将来的な公債費の増大、公共施設の老朽化等に伴う更新・改修・撤去等の事業に要する経費を考えれば、長期的には減少傾向に転じる見込みであり、持続可能な行財政運営が行えるよう、徹底した歳出削減により更に積立額を拡大できるよう努めていく。・多額な歳計剰余金の発生により積立額を伸ばすことが出来た反面、適切な財政運営が行われず多額の不用額が発生したという見方もできるので、今後は適切な実質収支の範囲(3~5%)となるよう、予算編成と財政運営の適正化を図りたい。

財政調整基金

(増減理由)・歳計剰余金により54百万円積み立てたことによる増である。(今後の方針)・標準財政規模の20%の積立額を目標にしてきたが、ようやく目標をクリアすることができた。とはいえ、減傾向にある地方交付税や災害等の不測の事態への対応等に備える必要があるため、当面は現状維持を目標としていく。

減債基金

(増減理由)・取崩額、歳計剰余金による積立額が同額の20百万円により増減はない。(今後の方針)・ここ数年地方債の発行額が増加しており、将来的には公債費が増加する見込みであるため、当面は300百万円を目標に積み立てていく。

その他特定目的基金

(基金の使途)・いきいき新郷むらづくり基金地域ぐるみのむらづくり、むらおこしの気運を醸成し、地域の創意工夫に基づいた快適な生活環境の実現と地域経済の活性化のための事業。・地域福祉基金村内における高齢者の福祉の増進に関する事業。(増減理由)・増減の理由は、いきいき新郷むらづくり基金である。むらづくり、地域経済活性化を主な目的とした基金ではあるが、公共施設の老朽化へ対応するための財源という目的も兼ねており、これに向けて歳計剰余金により94百万円積み立てたことによる増である。(今後の方針)・公共施設個別計画がまだ策定中のため、老朽化に伴う将来負担がどの程度になるかは不明だが、いずれにしても莫大な経費がかかることは間違いない。今後、公債費の増が見込まれている中で、地方債の発行は最小限に留めたい。よって、このいきいき新郷むらづくり基金への積み立てが重要と考えており、他のどの基金よりも優先的に積んでいきたいと考えている。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2018年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

有形固定資産原価償却率は類似団体平均を5.7ポイント上回っている。築40年以上経過している役場庁舎や築20年以上経過している学校施設や公民館等の経年劣化により、有形固定資産原価償却率を押し上げているところである。平成28年度に策定した公共施設等総合管理計画に基づいた個別施設計画等を策定し、各施設の維持管理を適切に行う必要がある。

債務償還比率の分析欄

債務償還比率は類似団体平均を210.6ポイント上回っている。道路改良事業や中山間地域総合整備事業等による地方債発行額が元金償還額を上回って推移しており、地方債の現在高も横ばい状態が続いている一方で、類似団体と比較し人件費が高水準となっているため、債務償還可能年数も類似団体と比べ長くなっている。新郷村定員適正化計画に基づき、令和5年度までに職員数を平成29年から6人削減することとしており、人件費の削減に努めていく。

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

将来負担比率及び有形固定資産原価償却率は、依然類似団体と比べ高い傾向にある。将来負担比率は充当可能基金、基準財政需要額算入見込み額の増により大幅な減となった。有形固定資産原価償却率は庁舎、学校、公民館、消防施設等の老朽化等が進み全国平均値よりも高くなっている。公共施設等総合管理計画に基づき、施設の維持管理を適切に進め、今後増大すると見込まれる施設の改修・更新事業については事業の必要性等をしっかりと検討しながら地方債のの発行抑制し、適性な財政運営をおこなっていく必要がある。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

将来負担比率及び実質公債費比率ともに類似団体を上回っているが、ここ数年は減少傾向にある。実質公債比率はこれまで地方債の新規発行を抑制してきたことや、過去の大規模事業に伴う元利償還が順次終了していることにより減少しているが、過疎債(道路改良事業債等)の借入が高止まりで推移していることから、より一層地方債発行を抑制し健全化に努める必要がある。

施設類型別ストック情報分析表①(2018年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

有形固定資産原価償却率が類似団体の平均値よりも低くなっている施設は認定子ども園と公営住宅であり、その他の施設は類似団体の平均値より高くなっている。認定子ども園は、老朽化した建物を除却した原価償却率は低くなっている。また公営住宅は外壁補修工事、新たに1棟新築したことが原価償却率減となった要因である。道路、橋梁については、台帳整備をおこない再評価したところであるが、平均値よりも高くなっている。橋梁については長寿命化計画に基づき修繕等を行っているが、道路については補修費用が増加している。今後も公共施設等総合管理計画に基づき、各施設における個別計画を策定するなどし、施設の集約化等も視野に入れた総合的・計画的な維持管理が必要である。

施設類型別ストック情報分析表②(2018年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

有形固定資産原価償却率が類似団体内平均値より低くなっているのは体育館・プールである。体育館プールについては、プール浴槽及び管理棟の大幅な改修を行っており、体育館については平成になって建築され比較的新しい建物であることが類似団体と比較して低くなっている要因である。有形固定資産原価償却率が類似団体平均値より高くなっているのが福祉施設、消防施設、庁舎である。庁舎について40年以上、消防施設については20年以上経過している施設が多くなっていることから修繕費用が増加している。今後は公共施設等総合管理計画に基づいた個別計画を策定し、村の実情に応じた総合的かつ計画的に維持管理していくことが必要である。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,