収益等の状況について
令和2年度に、健全な経営へ収益を改善させるため、利用しにくく施設維持経費もかかっていた機械式駐車場を、利用しやすく運営経費も抑えられる平面自走式の駐車場へ再整備を行った。再整備の間、仮設駐車場を設置(R2.4.1~R3.1.31)しており、今回の決算の収益の多くは仮設駐車場からのものである。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大防止の影響によりブリックホールの利用者が減少し、それが続いているため、収益は赤字である。経営を健全化するため、駐車場の再整備に加え、令和3年度からは指定管理者制度(利用料金併用制)を導入し、新型コロナウイルス感染症拡大防止の影響が少なくなれば、状況は改善していくと想定している。
資産等の状況について
令和2年度に機械式駐車場であった茂里町地下駐車場を平面自走式の茂里町駐車場へ再整備したことにより、企業債残高対料金収入比率がかなり大きくなっている。今後、長期間にわたり、施設の大きな更新はなく、維持管理費も少なくなる。精算機などの機器の更新については、耐用年数や状況をみながら計画的に維持管理・更新を行っていく必要がある。
利用の状況について
稼働率について、現状は全国平均及び類似施設平均値より低いが、平面自走式駐車場へ再整備したことにより、利用状況は改善していくと想定している。また、新型コロナウイルス感染症拡大防止の影響が小さくなれば、ブリックホールの利用者も増となり、それに伴い駐車場の利用も増えるものと想定している。
全体総括
収益は赤字となっているが、他の市営駐車場の収益により、他会計からの補助なく運営できている。今回の駐車場の再整備により、単独黒字化への道筋をつけることができた。しかし、今後は新型コロナウイルスの影響による収益の悪化が続くことが想定されることから、指定管理者制度(令和3年度から利用料金制を導入)による利用者サービスの向上及び増収対策に努めるとともに、施設の更新に充てる財源を計画的に確保していく。