松前町：公共下水道

経営の健全性・効率性について

「①収益的収支比率」は100%を下回っており、費用の一部は収益で賄い切れていない。これは供用開始前後の初期の施設建設のための起債借入の償還が続いているためである。「④企業債残高対事業費規模比率」については、類似団体平均値よりも低い数値となっており、債務残高については類似団体と比較して良好である。「⑤経費回収率」、「⑥汚水処理原価」、「⑦施設利用率」、「⑧水洗化率」について、当町は接続戸数の増加に伴い使用料収入が増加しており、前年度より改善されているが、類似団体の数値が大幅に上昇したことにより、平均値を下回る結果となっている。

老朽化の状況について

平成14年3月31日の供用開始であり、各施設は比較的新しいため、管渠の老朽化は顕著ではない。

全体総括

「1.経営の健全性・効率性」の数値については、類似団体平均値をやや下回っている傾向となっている。また、現在のところは施設の老朽化については本格的な更新時期に入っていない。今後については、老朽施設の維持管理費の支出増や、人口減・節水などの使用料収入への影響が考えられるため、公営業会計の導入による経営分析により、経営改善に向けた取組みについて検討が必要となる。