経営の健全性・効率性について
①収益的収支比率は,59.58%で前年度より1.58ポイント改善していますが,低い指標を示しています。これは,企業債償還金が多いためです。④企業債残高対事業規模比率は,高い水準で推移していますが,年々起債残高は減少しています。汚水処理人口普及率が98%を超え,整備も概成しており,今後も起債残高は減少していく見通しです。⑤経費回収率は,74.73%で前年度より2.96ポイント改善していますが,下水道使用料で全てを賄えていない状況です。これは,企業債償還金が多いためです。⑥汚水処理原価は,類似団体平均値に比べて高い水準で推移しています。これは,企業債償還金が多いためです。⑧水洗化率は,92.32%で類似団体平均値より高くなっていますが,水質改善を推進するため,今後も水洗化率向上に努めていきます。
老朽化の状況について
30年を経過した管渠等はありますが,標準耐用年数の50年までに約20年程度あり,しばらくは点検・調査(カメラ等)による維持管理で対応します。その中で,長寿命化計画の策定時期を検討していきます。
全体総括
安定した収入を確保するため,未接続者に対し資金をあっせんしていきます。また大口企業への接続啓発活動を強化し,水洗化率の向上を図ります。また,設計基準・技術基準の見直しや新技術の採用等により,建設・改良に要する費用のコスト縮減に努めていきます。これらにより,徹底した効率化,経営健全化を行ないつつ収支見通しを作成し,自らの経営等について的確に状況把握を行い,公営企業会計の適用について移行時期を見極めていきます。