収益等の状況について
当該施設は指定管理者による管理運営をしており、広大な施設の管理を行いながらも、経費節減等の取り組みとして、民間経営のノウハウを活かし、利用状況に合わせた効率的な勤務シフトによる人件費節減など、経営改善の取り組みに努めている。新型コロナウイルス感染症による休館等収益に影響があったが、アウトドア需要増により宿泊者数は回復傾向にある。今後、積極的・計画的な情報発信による集客力向上、体験プログラム充実など、施設全体の魅力向上を図ることにより、自主事業を含めた収入増につなげ、経営状況の安定をめざすことが必要である。
資産等の状況について
施設整備から25年以上が経過しており、経年劣化が進んでいる。今後施設全体の修繕増加が懸念されるため、劣化箇所、利用者の安全確保のための修繕を優先しつつ計画的な改修を行う必要がある。
利用の状況について
①宿泊施設利用者数(宿泊者数)5,017人②施設利用者数(日帰り者数)③体験施設利用者数(テニス、ドーム)3,367人④自主事業利用者数(魚、各体験、食堂)1,844人合計10,858人今年度、新型コロナウィルス感染症の影響により、施設の営業時間短縮、食堂の営業中止とした期間があったが、アウトドア需要増やインターネット予約サイトの活用効果もあり、宿泊者数、収入ともに昨年度より増加し、新型コロナ感染症の影響を受ける前まで回復しつつある。一方、日帰り利用や、自主事業である体験施設や食堂の利用が伸び悩んでおり、今後、利用者の増加と客単価の向上による経営安定化に努める必要がある。
全体総括
指定管理施設として、宿泊・体験施設の利用については、令和3年度において、利用料金の過徴収があったが、その他の料金取扱、利用者受入等は、概ね適切な運営管理ができている。令和3年度から、新たな指定管理者となり、アウトドア需要増やインターネット予約サイトの活用効果もあり、宿泊者数は、新型コロナ感染症の影響を受ける前まで回復しつつある。今後、季節に応じたプロモーションなど積極的な情報発信による集客力向上、体験プログラムの充実など、施設全体の魅力向上を図ると共に、市内観光資源、地域住民や各種団体との連携を強化し、経営改善を図る。