収益等の状況について
・収支比率は類似施設と比べ下回っている。なお、他会計補助金比率や駐車台数一台あたりの他会計補助金額が類似施設平均を上回っているのは、当事業が指定管理者制度を導入しており、駐車場の管理運営収益を納入金として普通財産で受け入れ、当施設の必要経費を普通会計からの補助金収入として経理しているためである。売上高GOP比率及びEBITDAが減少している理由は営業費用として賃借料(駐車場敷地)が計上されているためである。
資産等の状況について
・有形固定資産は普通会計の財産として保有しており、減価償却等の経理はおこなっていない。しかしながら、老朽化は進んでいるため今後、計画的な整備が必要である。
利用の状況について
当駐車場は市街地中心部から少し離れており、外縁部駐車場として機能している。また、伝統的建造物保存地区にも近い。平日の利用者は主に定期利用者であるが、休日やイベント時には混雑する。大型バス駐車区画があるため、市内中心部の大型バス駐車場が満車時には市内渋滞の緩和としてバス誘導を実施している。
全体総括
・当該事業は中部縦貫自動車道や東海北陸自動車道の整備により、都市部からの車両流入が多く、主要道路の渋滞緩和対策として市街地周辺に設置しているものである。近年は民間駐車場が増加しているなど設置当初と状況は変わってきており、現在策定中の公共施設等総合管理計画の個別計画の推進、主要道路の車両通行調査の定点実施や市街地の歩行者を含めた交通量調査を実施しており、より効果的な駐車場誘導体制の確立や安定した経営に努める。