収益等の状況について
平成25年度に起債の償還が完了したこともあり、収益的収支比率は平成26年度より100%以上となっている。また他会計補助金比率についても、平成27年度より0%となっている。また売上高GOP比率、EBITDAともに改善傾向ではあるが、類似施設との比較では数値が低く、さらに今後大規模な設備の更新が控えており、引き続き収入確保、経費削減に努めることが必要である。
資産等の状況について
平成30年度に精算システムの更新を予定しており、今後昇降機の更新も必要となる。現在、収益的収支比率、他会計補助金比率の数値上は健全性を維持していると言えるが、大規模な設備更新を賄うまでの収益は上がっておらず、設備更新があれば他会計補助金比率は上昇するため、経営の健全化に努めることが必要である。
利用の状況について
稼働率は類似施設と比較して高く、駐車場として有効に活用されているものと評価できる。また当施設は周辺商店街の活性化を目的として3時間無料の料金設定としているが、3時間までの利用の割合が高く、周辺商店街の駐車場需要に寄与しているものと考えられる。
全体総括
建設後20年以上経過していることから、今後設備の更新が予定されており、また大規模な修繕が必要となることも想定される。今後の経営健全化に向けた取り組みとして、経費削減、料金体系の見直し等が考えられるが、周辺商店街の活性化という目的もあるため、全体のバランスを勘案しながら取り組むことが必要である。