収益等の状況について
施設規模に対して利用者が少なく収益が上がらないため、繰入金(指定管理料)に頼った運営となっている。長野市公共施設個別施設計画に示された「民営化民間譲渡等」という今後の方針に沿って、地域と協議しながら施設の今後の運営について検討していく。なお、収益的収支比率については、平成28年度までの算定方法に誤りがあり、今年度の数値が大きく異なっている。正しい数値はH28→99.9%、H27→99.0%である。
資産等の状況について
現在の資産価値は約1億3千万と算定している。施設建設後18年が経過し施設各所に経年劣化がみられるため、計画的な施設の修繕が必要となっており、今後10年で1,200万円の設備投資を見込んでいる。
利用の状況について
長野市全体では善光寺での短時間の参拝後にそのまま別の温泉地等に移動してしまうといった旅行形態が多く、宿泊を伴った滞在型が延びず経済効果にも結び付きにくいと言う弱点を抱えている。本施設でも利用者数が減少傾向にあり、苦しい経営状況が続いている。閑散期の冬季閉鎖等の取組により定員稼働率が微増となっているものの、繰入金(指定管理料)頼りの運営には変わりないため、長野市公共施設個別施設計画に示された「民営化民間譲渡等」という今後の方針に沿って、地域と協議しながら施設の今後の運営について検討していく。
全体総括
売上人件費率が平均値より高く、更なる経費節減等の経営改善が必要となっている。また、今後は地域を交え本施設のあり方の検討や、利用者の増加のため立地条件を生かした施設の魅力づくりを如何に図るかが大きな課題となっている。そのため、本施設の特性を活かした集客として、小学校高原学校の招致を推進している。また、経費削減のため、閑散期である冬期(1月~3月)に休館している。