地域において担っている役割
山梨県の精神科医療の基幹病院として、精神科救急・急性期医療を担っているとともに、心神喪失者等医療観察法の指定医療機関・指定通院医療機関として診療機能の強化を図っている。今後も精神科救急・急性期医療、児童思春期精神科医療、心神喪失者等医療観察法に基づく医療、重度・慢性入院患者への医療及び重症通院患者への医療を確実に提供していく。
経営の健全性・効率性について
経常収支比率100%超及び累積欠損金比率該当なしを維持しており、収益活動は順調である。経常収支比率、医業収支比率及び病床利用率はいずれも類似病院平均値を上回っており、医業活動は順調であるとともに、施設に見合う診療収入が得られていると考えられる。職員給与費対医業収益比率は類似病院平均値を下回っており、職員配置に見合う診療収入が得られていると考えられる。入院患者1人1日当たり収益及び外来患者1人1日当たり収益はともに類似病院平均値を上回っており、収益が適切に確保されていると考えられる。材料費対医業収益比率は類似病院平均値を上回るものの、減少傾向にあり、医薬品や医療材料の価格を抑える取り組みが進められていると考えられる。
老朽化の状況について
有形固定資産減価償却率及び機械備品減価償却率はともに類似病院平均値を下回っており、老朽化が際立って進行している状況ではないと考えられる。ただ、ともに増加傾向にあり、引き続き計画的な更新等を検討していく必要がある。1床当たり有形固定資産は類似病院平均値を下回っており、建設投資の規模は病床数に見合うものとなっていると考えられる。
全体総括
全体として経営の健全性・効率性は保たれている。老朽化は際立って進行している状況ではないが、引き続き計画的な更新等を検討していく必要がある。