収益等の状況について
①平成29年度の収益的収支比率の計算において、一般会計に繰り出しをしている項目の変更を行っている。数値は100%を上回っており、経営は堅調に推移している。②③他会計補助金は受けていない。④⑤売上高GOP比率(営業利益)およびEBITDA(減価償却前営業利益)は、近年平均値を上回っているが、平成28年度に営業費用の算出方法を変更したことで、営業費用が減少し大きく改善している。
資産等の状況について
企業債の借入れは行っていない。現在の設備は平成15年に導入したが、機器の故障が多くなり、修理部品の納入も難しくなっているため、一定の設備更新が見込まれる。平成29年度に車止めや場内灯の修理を行っており、今後精算機発券機の更新を予定している。
利用の状況について
⑪稼働率は類似施設と比較して低い数値であるが、パークアンドライド駐車場として通勤者の利用が多いことから滞在時間が長く、回転率が低くなることが要因と思われる。また、稼働率の数値は推測の値になるため、今後の機器更新で把握できるようにしたい。利用実態として、定期券利用者と一般利用者が共通の場所を使用しており、満車になることはほとんどなく、適正を維持できている。
全体総括
経営は堅調に推移しており、健全性を確保できている。現状の稼働率が上がると、定期券利用者が利用できなくなるおそれがあるため、定期券の発行枚数の制限を継続し、支出減の経営努力を重ねる。また設備の更新が近づいているため、継ぎ目のない運営ができるよう継続したい。