収益等の状況について
①収益的収支比率は100%を維持しつつも、年度末の新型コロナウイルス感染症の影響もあり利用者数が伸びず、前年度比で他会計補助金に依存する結果となった。しかしながら、売上のうち利益率の高い宴会の占める割合が大きいため、類似施設平均値に比べると、概ね良好な状況である。
資産等の状況について
⑨施設の資産価値24,134千円に対し、⑩設備投資見込額は214,076千円と大幅に上回っているとおり、施設の老朽化が進んでいることから、今後、大規模な更新設備投資が見込まれる。
利用の状況について
市町村の宿泊動向が回復傾向に対し、当該施設は下降していることから、サービス内容や料金体系の見直し等を図り、宿泊需要の取り込みを図る必要がある。
全体総括
類似施設と比較すると他会計補助金への依存度が低いものの、今後は会計年度任用職員への制度移行による人件費の高騰や新型コロナウイルスの影響による外出控え、施設老朽化に対する設備投資など、収入減と経費かかり増しの要因が多くあるため、単年度収支の悪化の恐れがある。他会計補助金の負担を増やさないためには、利用者数増のための新しいサービスの提供や人件費等の経費節減などにより、効率的な運営体制の構築を図るほか、民営化も手段の一つとして検討する。