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地方財政ダッシュボード

高知県大月町の財政状況(2013年度)

🏠大月町

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2013年度)

財政力指数の分析欄

人口の減少や全国平均を上回る高齢化率(25年度末41.2%)に加え、町の基幹産業である一次産業の不振など財政基盤は弱く、類似団体の中でも最低基準にある。複雑多岐に亘る住民ニーズに対応するため、組織の再構築に努めるとともに、一次産業の振興を図りながら、住みたい・住める・住んでよかったまちづくりに向け第6次大月町総合振興計画に沿った施策に取り組んでいき、財政の健全化を図る。

経常収支比率の分析欄

人件費や公債費の減少により年々改善傾向にあるが、依然として類似団体平均を上回っている。今後も、全ての事務事業の優先度を厳しく点検し、優先度の低いものについては、計画的に縮小・廃止を進め経常経費の削減に努め、類似団体平均まで改善させることを目標とするも、職員数の増加や、緊急防災・減災事業により今後は人件費、公債費ともに増加する懸念材料もある。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人口1人当たりの金額が類似団体平均を下回っているが、前年度より1人当たりの金額が増加をしている。要因は緊急雇用創出臨時特例基金事業の増加が主なもので、当事業が終了すれば減少するものと思われる。

ラスパイレス指数の分析欄

給与の適正化は一定図られていることから、今後も同程度で推移していくものと思われる。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

少子化対策の一環として取り組んでいる保育行政に係る職員が定員モデルにおいて突出していることが類似団体平均を上回る要因と考える。少子化が進む中、保育所の統合を視野に入れ適正な定員管理に努める。

実質公債費比率の分析欄

通年取り組んできた町債発行の抑制や有利債に限定した町債の発行により、少しずつではあるが改善傾向にある。これから数年間は、防災対策事業を中心に短期間に事業が集中するため悪化が懸念されるが、それ以外については緊急度の高い事業の選択により、起債に大きく頼ることのない財政運営に努める。

将来負担比率の分析欄

年々改善はされているものの類似団体平均を上回る比率となっている。要因として、地方債の償還に充てることのできる基金が類似団体と比べ低い水準にあることが原因と考えられる。今後も、防災・減災対策で多額の事業費が予定されているため、それ以外の町債を伴う事業の先送りや廃止も検討しながら地方債の抑制に努め、後世への負担を少しでも軽減するよう、全ての事業について総点検を行い、財政の健全化を図る。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2013年度)

人件費の分析欄

類似団体平均と比べて高い水準にある。これは、保育所の運営を直営で行っているために、職員数が類似団体平均と比較して多いことが主な要因であり、行政サービスの提供方法の差異によるものと言える。今後、保育所の再編が行われれば人件費の抑制が見込まれる。

物件費の分析欄

物件費は、決算額において大きな割合を占めているが、過疎対策事業債(ソフト分)などの特定財源が充当されているため、経常収支比率は類似団体を下回っている。今後も、人件費等の抑制や行政組織の見直しを行う上で、業務の外部委託等の物件費の上昇も想定されるため、公有財産の使用及び利用に対する費用を適切に見積もり、財源の確保に努める。

扶助費の分析欄

類似団体を下回る結果となった。要因は、町独自の扶助が比較的少なく、法令に伴うものが大半を占めるためである。今後、社会保障費用の増加が見込まれ、町政への影響が大きくなることから、国の動向に注視していく必要がある。

その他の分析欄

その他に係る経常収支比率は昨年度に続き類似団体平均を上回る結果となった。要因としては昨年度同様、長引く不況や高齢化による所得の減少により保険料が低下し、支出を賄えない状況にある国民健康保険特別会計への赤字補てん繰出金が挙げられる。独立採算の原則に立ち返った国民健康保険料の適正化を図り、普通会計の負担を減らしていくよう努める。

補助費等の分析欄

補助費等に係る経常収支比率が類似団体平均を下回っている。要因としては、各種団体への補助金を毎年度実績調査し、不適当な補助金の見直しや廃止を行ってきた成果と考える。公営企業会計への繰出金や一部事務組合に対する負担金など抑制にも限度があるが、今後も平均以下を維持できるよう更なる取り組みが必要である。

公債費の分析欄

年々改善はしているものの、類似団体内では下位に位置する結果となった。平成17年度まで悪化の一途をたどっていた財政指標は、平成18年度に行った借換債や職員の給与カット、事業の抑制により改善傾向にあるが、類似団体平均とは未だ差があり、今後も平均値に近づけるよう更なる行財政の運営努力を進める必要がある。

公債費以外の分析欄

公債費以外の経常収支比率は、毎年度類似団体平均とほぼ同水準で推移している。人件費や物件費の抑制を進め、事業の見直しや簡素化も一定進めてきた中で、今後の課題となるのは特定財源としての歳入の確保である。遊休財産の活用や使用料及び利用料の見直しで得られる収入を事業の財源に充て経常収支の抑制に努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2013年度)

分析欄

一般財源の大半を地方交付税に依存している状況にあり、国の動向に左右されやすい財政運営を強いられており、歳出をできる限り抑制し財政調整基金の積み増しを中心に行っている。今後実施される国勢調査での人口減少による地方交付税への影響は多大なものと考えられることから、当面の目標である対標準財政規模の50%程度の基金残高とするため、今後も歳出の抑制を行い健全な財政運営に努めていく。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2013年度)

分析欄

連結実質赤字比率に関係する各会計の決算額において、本町では大月町病院事業会計及び住宅新築資金等貸付金事業特別会計が赤字会計として平成21年度まで存在した。しかし、大月町病院事業会計では、平成20年度に策定した「大月町病院事業改革プラン」に基づき実施した、事業改革・経費削減・繰入金の増加(一般会計より)によって、平成22年度より単年度決算において黒字が生じ、本町の赤字会計は、住宅新築資金等貸付事業特別会計のみとなっている。住宅新築資金等貸付事業特別会計は、昭和60年度に設置された特別会計で、以降毎年赤字決算となっている。短期間での赤字解消は困難であるが、未収金の徴収など赤字解消に向け取り組んでいく。その他の会計は、黒字決算となっているが、国民健康保険事業会計では赤字決算を防ぐための繰出を平成22年度より行っており、保険税の引き上げを検討している。また、平成23年度に施設を新築した特別養護老人ホーム事業会計では町債の償還が平成26年度より開始し、事業収入で賄えないことが想定される。今後は、赤字決算となるのか、一般会計からの繰入金によって赤字決算を逃れるのかという非常に厳しい状況にある。以上のこともあるが、連結での実質赤字比率から見ると、一部の赤字会計はあるものの比較的正常な範囲と思われる。

実質公債費比率(分子)の構造(2013年度)

分析欄

実質公債費比率については、一時期の危機的状況から脱し順調に回復している。その背景は、通年取り組んできた有利債に限定した町債の発行、それ以外の町債を伴う事業の先送りなどの成果の表れと考える。防災対策事業を中心に比較的大きな事業が計画されていることから、今後も緊急性・重要性・有利性を重視し、この水準を維持することに努める。

将来負担比率(分子)の構造(2013年度)

分析欄

将来負担比率は、年々改善されている。将来負担額において、一般会計等の地方債残高が減少していることが大きく影響しており、公債費縮減のため取り組んだ新規借入の抑制が一定の成果を上げたものと思われる。充当可能財源では、基金残高の増加や有利債に限定した町債の発行による基準財政需要額算入見込額の維持が比率改善につながったものと思われる。今後も、健全な財政運営を目指し、更なる改善に努め比率の改善を図っていく。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,