愛媛県八幡浜市の財政状況（2020年度）

目的別歳出の分析欄

総務費は、新型コロナウイルス感染症対策事業として実施した特別定額給付金や、防災行政無線デジタル化事業、ふるさと納税寄附者謝礼等により、前年度と比べ大幅に増加している。商工費も、新型コロナウイルス感染症対策事業として実施したスーパープレミアム付商品券事業、プレミアム付飲食券事業等により、前年度と比べ大幅に増加している。土木費は前年度と比べ減少しており、耐震フェリー桟橋整備事業等の減によるものである。教育費も前年度と比べ減少しており、市民文化活動センター建築事業、小中学校空調設備設置工事等の減によるものである。

性質別歳出の分析欄

歳出決算総額は、住民一人当たり７９９，５２２円となっている。主な構成項目である人件費は、住民一人当たり９４，２８９円となっており、会計年度任用職員制度の導入により増加したものの、定員適正化計画の成果の表れにより類似団体平均以下の水準で推移している。物件費は住民一人当たり９０，７４３円となっており、会計年度任用職員制度の導入により減少し、類似団体平均と同程度となった。補助費等が類似団体と比較して一人当たりのコストが高い状況となっているのは、市で自治体病院を抱えることによる繰出金や、公共下水道の整備率が高いことに伴い、下水道事業会計へ公債費の繰出金が多くなっているためである。下水道事業会計への繰出金については、平成２９年度に面整備が完了したことにより、今後は緩やかに減少していくことと見込まれるが、引き続き、全ての特別会計及び企業会計で経費支出の効率化に努める。また、補助費等が前年度と比べ大幅に増加しているのは、新型コロナウイルス感染症対策事業として実施した特別定額給付金、スーパープレミアム付商品券事業等によるものである。普通建設事業費（うち新規整備）が類似団体平均より高くなっているのは、防災行政無線デジタル同報系システム整備事業、普通建設事業費（うち更新整備）が類似団体平均より高くなっているのは、耐震フェリー桟橋整備事業、大島漁港浮防波堤再整備事業工事費等の大型事業を実施したことによる。今後も平成２８年度に策定した「公共施設等総合管理計画」に基づき、長期的視点をもって公共施設等の更新・統廃合・長寿命化を計画的に行うことにより、財政負担を軽減・平準化する。

施設情報の分析欄

上記施設の中では、橋りょう・トンネル、学校施設が類似団体数値と比べ大きく上回っている。橋りょう・トンネルについては、八幡浜市橋梁長寿命化修繕計画及び八幡浜市道路トンネル個別施設計画に基づき、計画的かつ効率的な予防管理を行うことで、橋梁及びトンネルの長寿命化による修繕等のコスト縮減を図る。学校施設については、八幡浜市学校再編整備実施計画に基づく小中学校の再編予定を踏まえ、計画的かつ効果的に施設の長寿命化、更新等を行う。

施設情報の分析欄

上記施設の中では、特に保健センター・保健所が類似団体数値と比べ大きく上回っている。当市の保健センターは昭和３８年に建築され、平成１１年に改修を行っているが、老朽化が進んでおり、更新が必要な時期が来ている。中長期財政計画においては、令和７年度から施設の更新を行う予定としている。

1.資産・負債の状況

2.行政コストの状況

3.純資産変動の状況

4.資金収支の状況

1.資産の状況

2.資産と負債の比率

3.行政コストの状況

4.負債の状況

5.受益者負担の状況