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地方財政ダッシュボード

兵庫県神戸市の財政状況(2011年度)

🏠神戸市

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2011年度)

財政力指数の分析欄

財政力指数は類似団体平均を下回っているが、これは震災復興事業に伴い多額の市債を発行したことにより、償還のため、基準財政需要額が高い水準となっていることによる。今後も行財政改革の取り組みを進め、改善を図っていく。

経常収支比率の分析欄

経常収支比率は類似団体平均を上回っているが、これは震災復興事業に伴い多額の市債を発行したことにより、公債費に関する比率が高い水準になっていること等による。今後も行財政改革の取り組みを着実に進め、改善を図っていく。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人口1人当たり人件費・物件費等決算額については、類似団体平均を上回っているが、震災以降の平成8~24年度の17ヵ年で6,268人の職員総定数の削減を行い、総人件費の縮減に努めるとともに、平成15年度以後は外部評価委員による事務事業評価を行い、評価結果を踏まえた再構築に取り組んだ。今後も「神戸市行財政改革2015」に基づき、引き続き事務事業評価に取り組むなど、事務事業の再構築を図っていく。

ラスパイレス指数の分析欄

ラスパイレス指数については、国家公務員の時限的な給与改定特例法による措置により上昇しているが、同措置がないとした場合のラスパイレス指数は102.2であり、平成15~17年度に行った給与カットの終了後は類似団体平均と同程度の水準となっている。なお、給与体系については平成19年度に給与構造を抜本的に見直し、給料表や昇給制度について、年功序列を重視したものから職務・職責を重視するものに移行した。引き続き、勤務成績をより給与に反映させる制度の活用など、職員の士気を高めるとともに市民の理解を得られる取り組みを進めていく。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

人口千人当たり職員数については、類似団体平均を上回っているが、震災以降、「行財政改善緊急3ヵ年計画(平成8年度~)」、「新たな行財政改善の取り組み(新行政システムの確立、平成11年度~)」、「行政経営方針(平成16~22年度)」に取り組み、外郭団体への派遣職員も含めた職員総定数5,564人の削減を行なってきた。現在は「神戸市行財政改革2015(平成23~27年度)」に基づき、5年間で約1,600人削減という目標を掲げ取り組んでおり、平成23年度では319人の削減を行なった。

実質公債費比率の分析欄

実質公債費比率については、震災復興のため1兆円を超える市債を発行した結果、類似団体平均を上回っていたが、その後の厳格な起債管理により、類似団体平均と同数になった。また、プライマリーバランスは平成9年以降15年連続で黒字を確保しており、将来世代に負担を先送りしない財政運営を行っている。今後も「神戸市行財政改革2015」に基づき政令指定都市の中位程度の水準を維持するよう、一層の健全化を図っていく。

将来負担比率の分析欄

将来負担比率については、震災復興事業に伴う多額の市債発行によって市債残高が高水準であったものの、その後の厳格な起債管理や満期一括償還に備えた堅実な公債基金積立などにより、類似団体平均を下回っている。今後も、公営企業、外郭団体等の経営改革など、行財政改革の取り組みを着実に進め、将来負担の軽減に取り組んでいく。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2011年度)

人件費の分析欄

平成23年度において、人件費に関する経常収支比率は28.5%、人件費等の人口1人当たり決算額は79,529円と類似団体平均と比べて高い水準にある。これは、人口千人当たりの職員数が類似団体平均と比べて多い水準にあるためである。震災以降、行財政改革の取り組みにより平成8~22年度で、職員総定数5,564人の削減を行ってきた。現在は、「神戸市行財政改革2015(平成23~27年度)」に基づき、5年間で約1,600人削減という目標を掲げ取り組んでおり、平成23年度では319人の削減を行なった。

物件費の分析欄

平成23年度において、物件費に関する経常収支比率は8.2%と類似団体平均と比べて低い水準にある。震災以降、経費削減を図っており、平成15年度以後は外部評価委員による事務事業評価を行い、評価結果を踏まえた事務事業の再構築に取り組んだ。今後も「神戸市行財政改革2015(平成23~27年度)」に基づき、引き続き事務事業評価に取り組むなど、事務事業の再構築を図っていく。

扶助費の分析欄

平成23年度において、扶助費に関する経常収支比率は13.0%と類似団体平均と比べて低い水準にある。しかし生活保護費の増加や、児童手当及び子ども手当の支給などにより上昇傾向にある。

その他の分析欄

平成23年度において、その他に関する経常収支比率は9.0%と類似団体平均と比べて低い水準にある。今後、公営企業への繰出金については、「神戸市行財政改革2015(平成23~27年度)」に基づき、公営企業のさらなる経営改革を行うとともに、基準外繰出金の段階的削減を図っていく。

補助費等の分析欄

平成23年度において、補助費等に関する経常収支比率は7.8%と類似団体平均と比べて低い水準にある。震災以降、経費削減を図っており、平成15年度以後は外部評価委員による事務事業評価を行い、評価結果を踏まえた事務事業の再構築に取り組んだ。今後も「神戸市行財政改革2015(平成23~27年度)」に基づき、引き続き事務事業評価に取り組むなど、事務事業の再構築を図っていく。

公債費の分析欄

震災復興のため多額の市債を発行した結果、平成23年度において、公債費に関する経常収支比率は29.6%と、類似団体平均と比べて高い水準にある。プライマリーバランスの黒字を維持するなど、将来世代に負担を先送りしない財政運営を行うことにより、引き続き公債費負担の低減に努めていく。

公債費以外の分析欄

平成23年度において、公債費以外に関する経常収支比率は66.5%と類似団体平均と比べて低い水準にある。震災以降、「行財政改善緊急3ヵ年計画(平成8~10年度)」、「新たな行財政改善の取り組み(新行政システムの確立、平成11~15年度)」、「行政経営方針(平成16~22年度)」に基づき、職員総定数の削減や外郭団体の統廃合等による削減など、行財政改革を着実に進めてきた。現在は、「神戸市行財政改革2015(平成23~27年度)」に基づき、事務事業の抜本的な見直し、民間活力の導入、職員総定数の削減などの取り組みをさらに進めている。

実質収支比率等に係る経年分析(2011年度)

分析欄

行財政改革を着実に進めていることから、実質収支額は継続的に黒字を確保している。また、平成23年度の実質単年度収支は、市税収入が平成20年度以来3年ぶりに増収に転じたことに加え「神戸市行財政改革2015」に基づく取り組みをはじめ経費削減に努めたことなどにより、黒字となっている。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2011年度)

分析欄

自動車事業会計で資金不足額が算定されたものの、新都市整備事業会計や港湾事業会計などにおいて資金の余剰が生じており、連結実質黒字を確保している。

実質公債費比率(分子)の構造(2011年度)

分析欄

元利償還金と満期一括償還地方債に係る年度割相当額の合計額は減少したものの、公営企業債の元利償還金に対する繰入金が増加したほか、控除対象となる算入公債費等が減少したこと等により、実質公債費比率の分子は前年度に比べて約19億円増加している。今後も「神戸市行財政改革2015」に基づき政令指定都市の中位程度の水準を維持するよう、一層の財政健全化を図っていく。

将来負担比率(分子)の構造(2011年度)

分析欄

新神戸トンネル有料道路の阪神高速道路株式会社への移管等により将来負担額は減少し、充当可能財源等は横ばいとなったため、平成23年度の将来負担比率は好転している。また行財政改革の中で、実質的な市債残高の削減に取り組んできたこと、将来の償還財源の確保のため公債基金へ着実に積立を行ってきたこと等により、将来負担比率は減少傾向にある。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,