簡易水道事業
公共下水道
特定環境保全公共下水道
農業集落排水
小規模集合排水処理
特定地域生活排水処理
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財政力指数の分析欄本町の財政力指数は、全国平均を０．２３、山梨県平均を０．２５下回る状況で、類似団体においては６８団体中６３位と低い水準となっている。主たる要因として、人口の減少や高い高齢化率（令和５年度末４９．８％）に加え、町内に中心となる産業が無いこと等により、財政基盤が弱いことが考えられる。今後は、交流人口の増加や子育て施策などの充実を目指すデジタル田園都市国家構想総合戦略の事業を基軸として積極的な行政運営を進め、併せてコンパクトな行政推進を図りつつ財政の健全化を図る。 | 経常収支比率の分析欄本町の経常収支比率は、７７．１％で全国平均及び山梨県平均を下回る状況にあり、類似団体においては６８団体中２位と、弾力的な財政運営が図られている。今後は、中学校新校舎等建設事業（令和５決算額：約１，７１１百万円）等の大型建設事業で発行した地方債の償還による公債費の増大を見据え、行政改革を積極的に進め、様々な行政運営を見直すと共に、地方債の抑制や既存地方債の計画的な繰上償還等による経常経費の抑制など財政健全化に努める。 | 人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄本町の人口１人当たりの人件費・物件費等の状況は、全国平均及び山梨県平均を大きく上回り、類似団体においては６８団体中５８位となっている。年々決算額が増加しているが、これは年２００人／年を超えるペースで進む人口減少に因るところが大きい。人件費は、本町の地形的・地理的条件により行政範囲が広域なことから、行政組織や公共施設の配置等に一定規模の職員数を確保する必要があり、一人当たりの決算額が高くなっている。物件費等についても、デジタル田園都市国家構想総合戦略事業の増加や老朽化する公共施設への対応などにより経費が増加している。 | ラスパイレス指数の分析欄本町のラスパイレス指数は、全国町村平均を１．１下回る状況で、類似団体においては６８団体中２０位となっている。平成１６年の合併以降、職員の年齢構成などの平準化に向けて計画的な採用を進めており、昇任・昇格対象の職員や新陳代謝により年度間において若干の変動は生じているが、概ね平均的な状況と考える。厳しい財政状況を考慮して、今後も定員管理と人事評価を平行して進め、給与水準の適正化に努める。 | 人口1,000人当たり職員数の分析欄本町の人口１，０００人当たりの職員数は、全国平均及び山梨県平均を大きく上回り、類似団体においても６８団体中６４位と低い順位に位置している。指数が高止まりしている要因は、年間２００人を超えるペースで進む人口減少に因るところが大きい。「人件費・物件費等の状況」欄でも述べたように、本町は行政範囲が広域であることから、一定規模の職員数を確保し公共施設の管理を行っているため、類似団体平均と比較して職員数が多くなっていることも要因と考えられる。今後も人口減少による指数の上昇が見込まれるが、公共施設の適正配置や集約化により行政の効率化を進め、適切な定員管理に努める。 | 実質公債費比率の分析欄本町の実質公債費比率は、全国平均及び山梨県平均を大きく下回り、類似団体においては６８団体中２位と、非常に良好な状況を保っている。これは繰上償還等による公債費の削減及び特定財源の積極的な活用の結果である。しかしながら、今後は「デジタル田園都市国家構想総合戦略」に伴う事業の実施や、各公共施設の更新、さらには大型建設事業の実施による公債費増大が懸念されることから中長期的な財政ビジョンを持ちつつ公債費管理の取組みを進めて行く。 | 将来負担比率の分析欄本町の将来負担比率は、将来負担額を基金や特定財源見込額等の合計が上回ったため、比率が算出されない非常に良好な状況が続いている。こうした状況は、地方債の繰上償還等による公債費の削減や、将来を見越した基金の計画的な積み増しを進めてきた結果である。しかしながら、高度経済成長期に整備された生活基盤施設（道路・上下水道等）や各種公共施設等の一斉更新時期が迫っているなど、今後将来負担額の増加が予想されることから、引き続き計画的な財政運営を行っていく。 |
人件費の分析欄人件費に係る経常収支比率は、全国平均を６．７、山梨県平均を４．５下回る結果となり、類似団体においては６８団体中５位となっている。前項の中でも触れたように、行政組織や公共施設の配置等、ある一定規模の職員数を確保して公共施設の管理を行っており、類似団体平均と比較しても職員数は多くなっているが、ラスパイレス指数が低いため、平均水準を下回っている状況である。また、令和５年度については大型事業の実施により支弁人件費に充当する人件費が増え、経常的な人件費が減ったことにより減少率が高くなっている。引き続き厳しい財政状況を考慮し、公共施設の指定管理者制度を含めた適切な配置、集約化等の検討を行い、また定員管理と人事評価を並行して進めていく。 | 物件費の分析欄物件費に係る経常収支比率は、全国平均及び山梨県平均を大きく下回る状況で、類似団体においては６８団体中１１位となった。従前から進めてきた行政改革を中心とした取組みにより、職員の意識改革を図りながら行政効率を重視し、徹底した管理を行ってきた成果と考える。今後も引き続き、経常経費の抑制に努め、費用対効果を勘案しながら事業の重点化を進めていく。 | 扶助費の分析欄扶助費に係る経常収支比率は、全国平均を８．７、山梨県平均を４．６下回る状況で、類似団体においては６８団体中１４位となっている。人口減少及び扶助費対象者数の減少により、扶助費の減少傾向が予想されるが、今後も国や県など福祉関連施策の動向を注視しつつ、町民福祉の向上に努める。 | その他の分析欄本町のその他の費用における経常収支比率は、全国平均を２．４、山梨県平均を４．６上回る状況で、類似団体においては６８団体中５８位となっている。比率の増加の要因となっている繰出金は、地方公営企業（水道、下水道）の施設更新の時期を迎え、今後さらに増高する見込みである。令和６年度から公営企業会計へ移行することを踏まえ、独立採算の原則により使用料等の見直しを検討しながら、企業会計として適切な運営に努める。 | 補助費等の分析欄本町の補助費等における経常収支比率は、全国平均を４．９上回り、山梨県平均を０．９下回る状況で、類似団体においては６８団体中３４位となっている。補助費等の中でも加入している一部事務組合（広域行政組合）への負担金が高い割合を占めており、今後庁舎建設等による負担増も想定されるため、各組合の決算分析を進め、中長期にわたり諸課題に対応できるように準備をすすめる。 | 公債費の分析欄公債費に係る経常収支比率は、全国平均及び山梨県平均を下回る状況で、類似団体においては６８団体中２２位となっている。これは、繰上償還等による公債費の削減及び特定財源の積極的な活用の結果である。しかしながら、各公共施設の更新、大型建設事業の実施により公債費は増加傾向にあることから、中長期的な財政ビジョンをもちつつ公債費管理の取組みを進めていく。 | 公債費以外の分析欄本町の公債費以外の費用における経常収支比率は、全国平均及び山梨県平均を下回る状況で、類似団体においては６８団体中６位となっている。低い水準で推移しているのは、事業実施に可能な限り特定財源を活用したことにより、比率が抑えられたことが要因と考える。引き続き経常的収支における財政構造の適正化に努め、財政運営の弾力性が維持できるよう努力していく。 |
議会費労働費消防費諸支出金総務費農林水産業費教育費前年度繰上充用金民生費商工費災害復旧費衛生費土木費公債費 |
目的別歳出の分析欄本町における目的別歳出決算額の住民一人当たりのコストを分析すると、議会費・労働費・災害復旧費・諸支出金を除く全ての費目で、類似団体の平均を上回る結果となった。これについては、性質別分析でも述べたとおり、本町の地形的・地理的条件や町の面積、著しい人口減少や少子高齢化等により行政コストが割高となっていることが要因であると考えられる。特に教育費は住民一人当たり４８５，０２６円で類似団体の中で１位となっているが、これは新中学校建設事業や給食センター建設事業、健康増進施設建設事業といった大型建設事業の影響が大きい。今後も住民一人当たりのコストが高止まりする状況が続くと考えられるが、全国で取組み強化が進められている「人口減少対策」は、本町においても喫緊の課題であり、各種計画と連動した財政運営を主軸に将来のビジョンを具体化し、魅力ある町づくりに向けた取組みを推進していく必要がある。また、そうした取組みを推進するために実施している「デジタル田園都市国家構想総合戦略」に係る事業が、平均を上回る要因になったと考える。今後も性質別における財政分析などを考慮し、弾力性のある財政を維持し、将来にわたり積極的な事業を継続できる状況を整えていきたい。 |
人件費補助費等災害復旧事業費投資及び出資金物件費普通建設事業費失業対策事業費貸付金維持補修費普通建設事業費（うち新規整備）公債費繰出金普通建設事業費（うち更新整備）積立金前年度繰上充用金 |
性質別歳出の分析欄歳出決算総額は、住民一人当たり１，３０２千円となっている。性質別項目を比較すると概ね類似団体の平均に近い項目も多いが、突出して上回っているものとしては普通建設事業費、公債費及び繰出金である。令和５年度はスポーツ健康増進施設建設事業（約１，０８０百万円）や中学校新校舎建設事業（約１，７１１百万円）等により普通建設事業費が大きく増加し、公債費については旧合併特例事業債の繰上償還（約５３３百万）により増加となった。また、本町において地形的要素により、水道事業、下水道事業が広範囲にわたり、非効率な部分が多いことが理由に挙げられる。また人件費、補助費等、維持補修費等も類似団体の平均を上回る項目となり、その理由として前項同様に地形的な条件や町の面積及び過疎化による人口減少、公共施設の老朽化に対する維持費などにより行政コストが嵩む結果と考えられる。全国的な人口減少や少子高齢化への対策は、本町においても喫緊の課題となっているため、受益者負担の徹底や新たな財源確保などの措置を講じながら、本町の将来ビジョンを基軸に「デジタル田園都市国家構想総合戦略」に基づき計画と実施結果を評価しつつ、また公共施設の適正配置、集約化等により行政の効率化を図りながら、必要な対策と行動により課題解消を進めるとともに安定した財政運営に努める。 |
基金全体（増減理由）公共施設整備基金に350百万円を積み立てた一方で、財源補てんのための財政調整基金の200百万円の取り崩し（100百万円積み立て）、繰上償還に伴う減債基金の490百万円の取り崩し（221百万円積み立て）、新中学校建設事業及び給食センター建設事業等の実施による教育施設整備基金629百万円の取り崩し（4百万円積み立て）やまちづくり関連ソフト事業の実施に伴うまちづくり振興基金の取崩し（80百万円）等により、基金全体としては733百万円の減となった。（今後の方針）来年度は「旧中学校解体事業」に「教育施設整備基金」を200百万円程度活用予定である。また、合併特例事業として積み立てた「まちづくり振興基金」については、起債の償還が終了した部分については積極的に各種事業に活用していく。併せて合併前から引き継がれた基金の処分などを進め、財源の有効活用に向けた取組みを進める。令和6年度に旧合併特例事業債の発行期限を迎えることから、ある程度の規模の事業実施にあたっては基金の活用が不可欠となり、今後も基金残高は減少傾向が見込まれる。 | 財政調整基金（増減理由）財源不足に伴い200,000千円を取り崩したことによる減少。（100,223千円積み立て）（今後の方針）今後も町税等の財源確保に努めつつ、財政運営の弾力性を維持するために財政調整基金の活用を視野に入れながら健全な財政運営に努める。財政調整基金の残高は、標準財政規模の20％程度を維持できるように努めている。 | 減債基金（増減理由）繰上償還に伴い489,600千円を取り崩したことによる減少。（221,432千円積み立て）（今後の方針）民間資金は5年ごとの利率見直しを実施しており、今後は利率上昇が見込まれるため、必要に応じて繰上償還の財源として活用していく。中長期的には減少傾向が見込まれる。 | その他特定目的基金（基金の使途）・公共施設整備基金：公共施設の整備・まちづくり振興基金：町民の連携強化と地域振興を図るための事業・地域福祉基金：福祉活動を活発化するための事業・教育施設整備基金：教育施設の整備・子ども・子育て基金：子どもたちが健やかに成長し、子育て世帯が安心して子育てができる環境づくり（増減理由）・公共施設整備基金：今後の大型事業を見越して350,308千円を積み立てたことによる増加。・教育施設整備基金：新中学校建設事業及び給食センター建設事業等の実施により628,618千円の取り崩しをしたことによる減少。・まちづくり振興基金：しだれ桜の里整備事業等まちづくりに係るソフト事業のため79,888千円の取り崩しをしたことによる減少。（今後の方針）人口減少に伴う税収減や経常経費の増高により財源不足が深刻になりつつある現状を踏まえ、今後予想される公共施設更新など様々な重点事業が町民への行政サービスに及ぼす影響を最小限に抑え、将来を見据えた財源計画により財源不足が起きないように対策を講じて行く予定である。これまで実施してきた各種計画、諸施策など財源状況（基金含む）を連動させつつ、適正な行財政運営に努める。 |
有形固定資産減価償却率の分析欄本町の有形固定資産減価償却率は、類似団体の中で下位に位置しており、また、全国平均と比較しても非常に高い水準となっている。本町の有形固定資産の中で高い割合を占める道路に減価償却済みのものが多く、その他の施設も老朽化が進んでいることが要因として挙げられる。今後は、各施設の状況に応じた計画的な維持管理を行うのみならず、施設の集約化・複合化や除却も視野に、施設管理を進めていく。 | 債務償還比率の分析欄本町の債務償還率は、類似団体平均や全国平均より大幅に低い比率となっている。これは、計画的な繰上償還により、地方債残高を調整してきた結果であると考えている。令和２年度には１３億円の債務負担行為を設定したことによる比率の上昇、令和５年度には旧合併特例事業債の借入がピークを迎えたこと等により比率が上昇したが、計画的な地方債の償還を行っているため、令和５年度も引き続き全国及び山梨県の平均より低い比率となった。今後も全体的な財務状況を踏まえながら地方債を活用し、債務償還比率の現状維持に努めていく。 |
分析欄：将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析本町の将来負担比率は、充当可能財源が将来負担額を上回っており、地方債などの負担が将来財政を圧迫する可能性が低いため、比率が計上されない良好な状態を保っている。一方で、有形固定資産減価償却率は類似団体よりも非常に高い水準となっている。今後、老朽化した施設の維持管理等による財政負担の増加が見込まれるため、計画的な施設管理を進めるとともに、財政運営を慎重に行っていく必要がある。 |
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分析欄：将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析本町の将来負担比率及び実質公債比率は、共に類似団体平均を大きく下回り、非常に健全な状態を保っている。これは、事業の精査による経費削減や、計画的な地方債の繰上償還を進めてきた結果である。一方で、新中学校建設事業等の大型事業のために、令和4年度及び令和5年度に旧合併特例事業債を計31億円借り入れており、今後、償還開始により実質公債比率が上昇していくことが想定されるため、これまで以上に公債費の適正化に取り組んで行く必要がある。 |
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道路橋りょう・トンネル公営住宅港湾・漁港認定こども園・幼稚園・保育所学校施設児童館公民館 |
施設情報の分析欄有形固定資産減価償却率中、道路、保育所及び公民館で類似団体平均を上回った。特に、山間地に集落が点在する本町の特性上、資産の中でもかなりのウエイトを占めている道路については、アスファルトの耐用年数が短いことから減価償却率が著しく高くなっている。一方で、橋りょう・トンネルについては、国庫補助金等を活用し、積極的に長寿命化を進めていることから、類似団体平均を大幅に下回る減価償却率となっている。道路は重要なインフラであることから、老朽化の状況を的確に把握しながら、橋りょう・トンネル同様、計画的な整備に努める。保育所及び公民館については、公共施設等総合管理計画及び個別施設計画において今後の整備・管理方針等を検討する必要がある。 |
図書館体育館・プール福祉施設市民会館一般廃棄物処理施設保健センター・保健所消防施設庁舎 |
施設情報の分析欄有形固定資産減価償却率が類似団体内数値を上回っている施設として、図書館、体育館・プール、福祉施設、一般廃棄物処理施設、消防施設及び庁舎が挙げられる。体育館・プールについては一人当たり面積が類似団体と比較して著しく多くなっているが、これは廃校となった学校施設が複数あるためと考える。また、体育館・プール以外の項目についても、年々一人当たり面積が増加しているが、これは人口減少の進行によるものと考える。各施設の今後の管理については、令和４年度に改定した公共施設等総合管理計画に基づき、施設保有量の適正化を図るため、公共施設等の集約化・複合化に取り組んでいく必要がある。 |
資産合計負債合計 |
1.資産・負債の状況一般会計等においては、資産総額が前年度末から2,317百万円(+8.5%)増加した。負債については、新たな地方債の借入額が償還額を上回ったことにより、負債総額は1,411百万円増加(+2.7%)した。下水道事業特別会計、簡易水道事業特別会計等を加えた全体会計では、資産総額が1,615百万円(+3.6%)増加し、負債総額は982百万円(+7.4%)増加した。連結会計では、資産総額は前年度末から1,615百万円(+3.3%)増加し、負債総額は983百万円(+6.6%)増加した。資産総額は、事業用資産の建物を計上していること等により、全体会計と比べて3,753百万円多くなるが、負債総額も地方債の計上等により1,562百万円多くなっている。 |
純経常行政コスト純行政コスト |
2.行政コストの状況一般会計等の純経常行政コストは7,409百万円となり、前年度比158百万円(+2.2%)増加となった。人件費等の業務費用は4,330百万円、補助金等の移転費用は3,289百万円である。新型コロナウイルス感染症対策として実施した各種事業の影響で令和2年度に大幅増となり、以降、減少傾向にあったものの、令和5年度においては、物価高騰対策として実施した各種事業の影響で、前年度と比較すると微増となっている。全体会計においては、前年度と比較し純経常行政コストは391百万円の減少、純行政コストは539百万円の減少となっている。連結会計では、一般会計等と比較し経常収益が299百万円多くなっている一方、経常費用が3,967百万円多くなり、純行政コストは3,668百万円多くなっている |
本年度差額本年度末純資産残高本年度純資産変動額 |
3.純資産変動の状況一般会計等においては、税収等の財源(8,596百万円)が純行政コスト(△7,327百万円)を上回ったことから、本年度差額は1,269百万円(対前年度比+608百万円)となり、純資産残高は905百万円の増加となった。要因としては、大型建設事業や物価高騰対策各種事業の実施等に伴い財源である国県等補助金が増加した一方で、臨時損失が減少したこと等により純行政コストは横ばいとなったことによるものである。全体会計においては、国民健康保険特別会計、介護保健特別会計等の国民健康保険税や介護保険料が税収に含まれることから、一般会計等と比較し税収等は1,325百万円多くなっており、本年度差額は887百万円、純資産残高は32,415百万円となった。連結会計では、山梨県後期高齢者医療広域連合への国県補助金等が税収等に含まれており、前年度と比較し本年度差額は433百万円の増加となり、純資産残高は632百万円の増加となった。 |
業務活動収支投資活動収支財務活動収支 |
4.資金収支の状況一般会計等の業務活動収支は1,076百万円で、全体的な業務支出の増(対前年度比165百万円)により、前年度と比較し255百万円(△19.2%)の減少となった。投資活動収支については、投資活動支出である公共施設等整備費(4,383百万円、対前年度比+211.1%)の増により、△2,663百万円となった。また、財務活動収支は、地方債発行収入が地方債の償還額を上回ったことから、1,516百万円となった。業務活動収支においては黒字の状態が続いているが、今後、人口減に伴う税収等の減少が見込まれるため、財源確保を図るとともに、適正な業務支出に努めていく。全体会計においては、国民健康保険税や介護保険料が税収等に含まれること、水道料金等の使用料及び手数料収入があることなどから、業務活動収支は一般会計等より442百万円多い1,518百万円となっている。投資活動収支においては、簡易水道建設事業を実施していることから△2,785百万円となっている。財務活動収支は、地方債発行収入が地方債の償還額を上回ったことから、1,203百万円となり、全体の資金収支を見ると、本年度末資金残高は前年度から65百万円減少し1,214百万円となった。 |
①住民一人当たり資産額（万円）②歳入額対資産比率（年）③有形固定資産減価償却率（％） |
1.資産の状況住民一人当たり資産額は、前年度より32万円増加したことにより、類似団体平均を上回る形となった。歳入額対資産比率については、前年度と比較して資産額が増加した一方で、歳入総額が3,038百万円増加したことにより0.38年減少しており、類似団体平均を下回っている。有形固定資産減価償却率については、施設の老朽化が進んでいるため、前年度同様、類似団体平均を大きく上回った。将来の公共施設等の修繕や更新等に係る財政負担を軽減するため、令和4年度に改定した公共施設等総合管理計画に基づき、公共施設等の集約化・複合化等を進め、施設保有量の適正化に取り組む必要がある。 |
④純資産比率（％）⑤将来世代負担比率（％） |
2.資産と負債の比率純資産比率は、前年度から2.2%減少し、引き続き類似団体平均を下回っている。将来世代負担比率は、前年度から1.3%増加し類似団体平均を上回っている。事業の実施に際しては、有利な借入条件の地方債を活用しつつも新たな借入の抑制を図り、必要に応じて減債基金を活用し高利率の地方債の繰上償還を行うなど、地方債残高を圧縮することにより将来世代の負担の軽減に努める。 |
⑥住民一人当たり行政コスト（万円） |
3.行政コストの状況住民1人当たり行政コストは前年度から2.4万円増加し、依然として類似団体平均を上回っている。本町は、保有する施設の多さや、富士川を挟んで東西に急峻な山地が連なっている地形等により、行政効率を高めるために職員数を確保しなければならず、行政コストは嵩む傾向にある。コストの抑制・削減については、公共施設等の集約化・複合化等を進めるとともに、直営で運営している施設についても、指定管理者制度の導入や費用対効果を検証し今後の活用方針を検討するなど、行財政改革の取組みを行い、人件費の削減に努める。 |
⑦住民一人当たり負債額（万円）⑧基礎的財政収支（百万円） |
4.負債の状況住民一人当たりの負債額は、大型建設事業のための地方債借入額の増加等により前年度より1.2倍と増加し、類似団体平均を大きく上回る形となった。業務・投資活動収支は、投資活動収支の赤字分が業務活動収支の黒字分を大きく上回り、類似団体平均を大きく下回っている。 |
⑨受益者負担比率（％） |
5.受益者負担の状況受益者負担比率について、経常収益は前年度より25.0%増加したものの、依然として類似団体平均を下回っている。今後も引き続き、公共施設等の使用料の見直しを行うとともに、公共施設等の集約化・複合化と併せて利用回数の増加を図るための取組みを行うなど、受益者負担の適正化に努める。 |
出典：
財政状況資料集
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統一的な基準による財務書類に関する情報
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