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地方財政ダッシュボード

群馬県の財政状況(2010年度)

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収録データの年度

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地方財政AI: RAGエンジン(試験中)※直近3年の文書で要約します。現在は質問文の変更はできません。

総括表

人口の推移

財政比較分析表(2010年度)

財政力指数の分析欄

基準財政需要額(分母)が減少したが、それを上回って基準財政収入額(分子)が減少した結果、単年度の財政力指数は前年度を下回り、3か年平均も0.03ポイント下落した。本県の指数は全国平均を上回っており、全国順位は高い方から14位となっている。

経常収支比率の分析欄

人件費等の経常的な歳出(分子)が減少するとともに、臨時財政対策債の増加や地方法人特別譲与税の創設等により、経常的な歳入(分母)が増加したため、経常収支比率は前年度より4.6ポイント改善した。引き続き、経常的な歳出の縮減を行うとともに、県税の徴収率向上や広告料収入などの増額確保に取り組み、財政の弾力性確保に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

都道府県に属する多くの事務事業・権限が移譲されている政令指定都市が本県にはないため決算額は微増となったが、引き続き、経常的経費の削減に取り組んでいく。

ラスパイレス指数の分析欄

国との比較では1.9ポイント程高くなっているが、これは主として本県と国の昇給期や職員構成の違い、国において給与構造改革以降、基本給の伸びを抑えて地域手当や広域異動手当等の諸手当に振り替えてきたことなど、基本条件の差異に起因する部分も大きい。また、ラスパイレス指数は基本給のみを比較した指数であるが、平均給与月額で比較すると本県の水準は国よりも4.1%程低くなっている。なお、類似団体との比較では昨年度同様の低位(17団体中12位)に位置しており、今後も引き続き適正な給与水準の維持に努める。

人口10万人当たり職員数の分析欄

グループ内に政令指定都市を有する府県が11含まれており、グループ内順位は13位となっているが、政令指定都市を有する道府県及び東京都を除く全国32県の中で一般行政部門の職員数を人口対比で比較すると、群馬県の職員数は少ない方から2番目となっている。平成17年度から平成22年度までの5年間で、地域機関における業務の集約化や指定管理者制度の導入など、事務事業の見直しや事務の簡素効率化に取り組んだほか、市町村への権限移譲の推進などにより一般行政部門で560人を削減するなど、適正な定員管理に取り組んできた。今後も引き続き、業務や組織の見直しによる適正な定員管理を行っていく。

実質公債費比率の分析欄

これまで新規の県債発行を抑制するとともに、高金利の既発債の繰上償還を行うなどしてきたため、公債費が比較的低い水準である。また、公営企業債償還の普通会計負担分などの準元利償還金も低い水準であるため、全国順位が第3位となっている。今後も公債費が増加していく見込みあるので、引き続き財政の健全化を図る。

将来負担比率の分析欄

土地開発公社は平成21年度に解散したほか、住宅供給公社や農業公社等に対する損失補償が少ないこと、これまで新規県債の発行を抑制するとともに、高金利の既発債の繰上償還を行うなどしてきたため、県債残高などが比較的低い水準であり、グループ内順位が2位となっている。今後も引き続き、事業評価などを徹底し、事業見直しを適切に行うなど財政の健全化を図る。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2010年度)

人件費の分析欄

経常収支比率における人件費の割合は、類似団体と比較すると平均をやや下回っている。前年度に比べて3.2ポイント減少しているが、これは給与改定による給与の減額や管理職員の給料カット等を行ったことが主な要因である。今後も業務や組織の見直しによる適正な定員管理に取り組むとともに、効率的な業務の執行による時間外勤務の縮減等により、人件費の抑制を図る。

物件費の分析欄

事務事業の見直し等により経費節減に取り組んだ結果、前年度に比べて0.3ポイント減少した。今後も、積極的に業務改善に取り組むなど、引き続き経費節減に努める。

扶助費の分析欄

児童手当・子ども手当の区分が変更されたことによる増加となっている。

その他の分析欄

維持補修費や貸付金であり、過去5年間はほぼ横ばいで推移している。

補助費等の分析欄

平成22年度は児童手当・子ども手当の区分が扶助費に変更されたことから1.4ポイント減少した。今後も県単独補助金について、引き続き見直しを行っていく。

公債費の分析欄

公債費は前年度よりも増加しましたが、臨時財政対策債など経常的な歳入がより大きく増加していることから、経常一般財源等総額に占める公債費の割合は前年度と比べて1.0ポイント減少している。臨時財政対策債以外の県債残高は着実に減少していることから、今後も引き続き適正な県債発行に努める。

公債費以外の分析欄

前年度に比べて3.6ポイント減少しているが、主に人件費によるものである。各種経常的経費について、今後も引き続き節減に努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2010年度)

分析欄

財政調整基金残高については、平成21年度は61億円取り崩したことにより平成20年度に比べて0.96ポイント減少しているが、平成22年度は取り崩しを行わなかったため、平成22年度末時点で142億円となり、標準財政規模に対する比率も1.05ポイント増加した。平成22年度の実質収支額は47億円の黒字であり、昭和32年度以降、54年連続で黒字決算となっている。実質単年度収支については、財政調整基金取崩額が平成21年度61億円であったものが、平成22年度は取り崩しがなかったため、平成21年度の赤字から平成22年度は黒字51億円へと転じている。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2010年度)

分析欄

平成19年度は、県営競輪費特別会計が赤字であったが、平成20年度で廃止になって以降すべての会計において赤字は発生していない。黒字の構成比率については、団地造成事業会計が当該年度の土地分譲の進み具合等により多少の増減があるものの、平成19年度から大幅な変動はない。今後も引き続き、各会計において適切な運営に努める。

実質公債費比率(分子)の構造(2010年度)

分析欄

元利償還金については、臨時財政対策債が増加しており、県債の年度末残高は1兆円を超えることとなり、今後も元利償還金等は増加傾向が見込まれる。満期一括償還地方債については、発行額の1/30を減債基金に積み立てており、市場公募による県債発行を毎年実施していることにより、年度割相当額も毎年増加傾向にある。また、算入公債費等については、普通交付税に算入された元利償還金であり、臨時財政対策債償還額の増はあるが、それ以外の県債償還が進んでいるため、減少傾向となっている。このようなことから、実質公債費比率の分子は年々増加傾向にあり、今後も引き続き適正な県債発行に努める。

将来負担比率(分子)の構造(2010年度)

分析欄

一般会計等に係る地方債の現在高については、臨時財政対策債以外の県債残高は減少しているものの、臨時財政対策債の増加により年々増加傾向にある。また、基準財政需要額算入見込額は、将来的に交付税措置される臨時財政対策債の残高等が増加していることから年々増加傾向にある。このため、将来負担比率の分子は年々減少傾向となっており、今後も引き続き適正な県債発行に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,