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地方財政ダッシュボード

茨城県常陸大宮市の財政状況(2011年度)

🏠常陸大宮市

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2011年度)

財政力指数の分析欄

平成20年秋以降の経済危機の影響により市内企業の収益は悪化したが,震災復興需要等を背景として企業業績が緩やかに回復したことにより,法人税割は前年度比約7千万円増(30.4%)となったが,個人所得割については景気低迷や大震災の影響により前年度比2.2千万円減(-1.4%)となった。平成22年度より導入した税等のコンビニ収納による納税の利便性向上や徴収強化(4年間で1%増目標),企業誘致の推進(平成22:4社確定,平成23:4社確定)に努めるとともに,職員数削減(平成22年7月策定定員適正化計画:平成22~26年度の5年間で目標56人純減)などにより財政健全化を図る。

経常収支比率の分析欄

平成19年度から新規市債発行額を償還元金以下とする方針の下に地方債発行額を抑えていることにより,類似団体平均及び全国平均を下回っているが,物件費及び扶助費の増により,前年度より1.6ポイント上昇した。公債費元利償還金は平成22年度から徐々に減額するものの,扶助費等の義務的経費の増加が予想されるため,今後も新規市債発行額の抑制に努め,また,平成22年7月に策定した定員適正化計画(平成22年度から平成26年度までの5年計画,目標56人純減)に基づき職員数の削減を図り,経常経費の削減に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

県内平均に比べて高いのは,主に人件費と商工費及び消防費における物件費を要因としている。人件費は5町村合併後の行政運営を総合支所方式として旧町村ごとに支所を配置しているため,費目別比較でも半数の部門で類似団体平均以上となっている。また,本市の面積が348.38k㎡と県内で2番目に広いことから,消防署を2箇所に配置し,常備消防職員数を合併前の広域消防組合時の職員数(定員80人,実数77人)としているため,消防費の人件費も総人件費を高める要因になっている。今後は,機構改革等で新規採用を抑制し職員数を削減,コストの低減を図っていく。

ラスパイレス指数の分析欄

昨年度の96.3%から8.1ポイント上がった要因は,国家公務員の給与の改定及び臨時特例に関する法律が施行したが,本市においては給与改定を行わなかったためである。今後は県内自治体の動向を注視し,給与の適正化に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

新地方行政改革指針(総務省)に掲げられている4.6%を上回る削減数を目標として純減を図り,純減目標65人に対し,平成23年4月1日現在では実績98人純減(達成率150%)となったが,類似団体平均及び全国平均を上回っていることから,平成22年7月に定員適正化計画(平成22年度から平成26年度までの5年計画,目標56人純減)を策定した。これにより適正な定員管理に努める。

実質公債費比率の分析欄

13.3%と類似団体平均以下ではあるものの,常陸大宮済生会病院建設事業に係る合併特例債等の元利償還額の増等により,全国平均,茨城県内市町村平均を上回っている。元利償還額は平成21年度をピークに,徐々に減額しているが,平成19年度からの新規市債発行額を償還元金以下とする方針の下に,今後も適正な市債管理に努めていく。

将来負担比率の分析欄

町村合併における重点施策の常陸大宮済生会病院建設事業により市債発行額が増加し,全国平均及び茨城県内市町村平均を上回っているが,類似団体平均より-9.2ポイント下回った。大規模事業抑制とともに平成19年度から新規市債発行額を償還元金以下とする方針の下に市債残高の削減(普通会計の前年度残高比較で平成21が-1,108百万円,平成22が-708百万円,平成23が-1,156百万円)に努め,適正な市債管理を行い,財政の健全化を図っていく。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2011年度)

人件費の分析欄

昨年度と同ポイントであり,類似団体平均及び全国平均を上回っている。高い要因は,5町村合併後の行政運営を総合支所方式として旧町村ごとに支所を配置しているためで,費目別比較でもほとんどの部門で類似団体平均以上となっている。集中改革プランに基づき職員数削減を図ったほか,平成22年7月に策定した定員適正化計画に基づき,今後も新規採用を抑制して職員数を削減し,コストの低減を図っていく。

物件費の分析欄

昨年度より0.8%上がったが,この主な要因は体育施設等の運営に指定管理者制度を導入し,市体育協会へ新規委託(+1億円)したことによるもである。今後は,事務事業の見直し,機構改革及び小中学校の統廃合(小学校13校を11校,中学校7校を4校)により,コスト削減を図っていく。

扶助費の分析欄

類似団体平均及び全国平均を下回ってはいるが,前年度より0.3%上がっている。この要因は,社会福祉費(障害者自立支援等+0.4億円),児童福祉費(児童手当等+0.8億円)によるものである。社会福祉費及び生活保護費の扶助が増加傾向にあり,今後も増加が予想される。

その他の分析欄

前年度より0.7%上がっている。この主な要因は東日本大震災復旧事業による公共下水道(+90百万円),農業集落排水(+132百万円),戸別浄化槽特別会計(+9百万円)への繰出金が増になったものと介護保険特別会計が前年度より+29百万円となったことによるものである。震災復旧事業については単年度で完了すると思われるが,介護保険特別会計については,平成24年度から第5期介護保険事業がスタートすることから,当該事業計画に基づき,負担軽減の適正化に努める。

補助費等の分析欄

昨年度より0.4%下がり,類似団体平均,全国平均及び県内平均以下である。主な要因は,市単独補助金の見直し等による抑制が挙げられる。平成17年度に補助金見直し要領を策定し,平成18年度の1年間を周知期間とし,平成19年度から毎年度予算編成時に当該要領に基づき,全ての市単独補助金について見直しを行い抑制に努めており,今後も同様に取り組み,さらなる削減に努める。

公債費の分析欄

昨年度より0.2%上がり,類似団体平均及び全国平均とも上回っている。公債費元利償還額は平成21年度をピークに平成22年度より徐々に減額しているが,新規市債発行額を償還元金以下とする方針の下に引き続き公債費の削減を図っていく。

公債費以外の分析欄

毎年度予算編成時に当該要領に基づき,全ての市単独補助金について見直しを行い抑制に努めているため,類似団体等と比較して補助費等は下回っているが,人件費及び物件費は類似団体平均を上回っている。また扶助費においては類似団体平均を下回っているが,社会福祉費等の扶助が増加傾向にあるため,平成22年7月に策定した定員適正化計画(平成22~26年度の5年間で目標56人純減)に基づき職員数を削減し,機構改革及び小中学校の統廃合により,コスト削減を図っていく。

実質収支比率等に係る経年分析(2011年度)

分析欄

平成22年度からの経済対策関連事業の繰越しや震災復旧・復興事業等の臨時的経費の増加により,実質収支比率は7.15%となった。今後も災害復旧事業の繰越しにより,同程度になると予想される。財政調整基金残高については,人件費や公債費等の縮減等により剰余金が見込めたことから財政調整基金へ積立てたことにより増となった。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2011年度)

分析欄

全会計が黒字決算であり連結実質赤字比率は算定されていない。一般会計の主な黒字の要因としては市税収入が景気低迷や東日本大震災の影響により個人所得割が前年度比2.2千万円減(-1.4%)となったが,復興需要等を背景として企業業績が緩やかに回復しつつあり,法人税割が約7千万円増(+30.4%)となり,交付税は大震災の本格復旧の財源として震災復興特交11.9億円が交付されたほか,大宮地方環境整備組合公債費や臨財債算入額の増等により普交2.6億円増(+3.2%),特交0.9億円増(+10.0%)となり総額でも15.5億円増となったことによる。

実質公債費比率(分子)の構造(2011年度)

分析欄

町村合併における重点施策の常陸大宮済生会病院建設事業に係る合併特例債発行の影響により,元利償還額は平成21年度をピーク(元利償還金額3,500百万円)となったが,平成19年度からの新規市債発行額を償還元金以下とする方針の下に新規市債発行額の縮減に取り組み,徐々に減額となっている。また新規市債発行では,交付税算入率の高い起債を積極的に借り入れることとしているため,実質公債費比率も徐々に下がってきている。今後も適正な市債管理に努めていく。

将来負担比率(分子)の構造(2011年度)

分析欄

将来負担比率は79.1%となり,前年度から-12.7%となった。この主な要因としては平成19年度からの新規市債発行額を償還元金以下とする方針の下に新規市債発行額の縮減の取り組みによる地方債現在高の減少と,平成22年7月に策定した定員適正化計画の推進による職員数の削減に伴う退職手当負担見込額の減少によるものである。また,充当可能財源等の増加については,人件費や公債費等の縮減等により剰余金が見込めたことから財政調整基金へ積立てたことにより前年度比18.3%増となったことが要因となっている。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,