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地方財政ダッシュボード

山形県最上町の財政状況(2011年度)

🏠最上町

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2011年度)

財政力指数の分析欄

人口の減少、景気の後退が続き、町民税個人分や入湯税の減少が影響し、基準財政収入額が減少した。一方、基準財政需要額は段階補正、人口急減補正等の見直しにより増加する結果となり、財政力指数は前年対比0.01ポイント減少した

経常収支比率の分析欄

19年度に繰出金における経常経費の範囲を見直したことにより、94.9%まで増加したが、23年度は普通交付税の減少はあるも、歳出総額も減少し、公債費の減少や東日本大震災経費等の臨時的経費の比重も高く、前年から0.2ポイント減少した。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

職員数は前年度に比べ、3名減少しているものの、共済費の増加により職員給は微増している。また、退職手当組合負担金も増加をみている。職員以外の人件費の面では各種委員の報酬が増加し、人件費総額を押し上げている。その改善を図るためには、今後も退職者に対する新規職員採用について抑制を続けて行かなければならない。物件費については、住基法改正による委託料や東日本大震災にかかる物件費の伸び等により増加をみる一方、人口の減少も1人当たりの決算金額を押し上げていると言える。

ラスパイレス指数の分析欄

国家公務員の給料削減により指数は大幅に増加した。当町としては、職員の平均年齢も高くなってはいるが、給与費の縮減のために手当の廃止等も順次行い水準上昇を抑制している。結果としてラスパイレス指数は類似団体中位である。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

町の基幹産業である農業分野、交流人口拡大のための商工観光分野、町面積が大きいことから小学校数も多く、教育分野に要する人員も大きいという状況があるものの、定員適正化計画に基づき、退職人数に対し、新規職員採用を抑制している状況に変わりがない。平成23は前年比3名の減員となっており、今後とも義務的経費となる人件費の縮減のために定員管理を徹底して行くものである。

実質公債費比率の分析欄

普通会計における公債費の減少が大きく、比率改善の主たる要因となっている。一部事務組合の投資事業等に係る公債費への負担金も減少しており、比率改善につながり比率は前年度対比2.0ポイント減少することとなった。普通会計における公債費の減少は今後も続くことから、地方交付税の動向にもよるが、比率の改善傾向は続くものと考えられる。

将来負担比率の分析欄

普通会計の地方債残高が減少し、特別会計が行う公営企業債償還に対する繰出金の見込み額も減少している。一部事務組合の投資事業等に係る起債償還額の減少が、組合等負担等見込み額も減少させる結果となっており将来負担額が減少する結果となった。更には、財政調整基金等の積立額を増やすことが出来たことから、充当可能財源等も伸びを示し、結果として将来負担比率は前年に対比して10.5ポイント減少している。今後とも、計画性を持った投資事業実施とし、起債の発行等の抑制を図って行くものである。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2011年度)

人件費の分析欄

職員数は前年度に比べ、3名減少しているとともに、定年退職の職員と新規採用職員の入れ替わりにより平均年齢が下がり給料は減少しているものの、共済費の増加により職員給は微増している。また、退職手当組合負担金も増加している。職員以外の人件費の面では、各種委員の報酬が増加し、人件費総額を押し上げている。その改善を図るためには、退職者に対する新規職員採用については抑制しつつ、各種委員定員と報酬の見直しを行っていかなければならない。

物件費の分析欄

総務、衛生、教育分野の委託料が大きな比率を占めているが、指定管理者制度の観光交流施設への適用は、変わらず商工費の物件費抑制につながっている。類似団体平均よりも0.6ポイントの減となっているが、増える傾向にある物件費抑制に向けて指定管理者制度の拡充を図って行かなければならない。今年度の増加要因は東日本大震災にかかる物件費の増である。

扶助費の分析欄

子ども手当や、中学生以下の医療費の無償化、東日本大震災経費により大きく増加しているが、類似団体平均値よりも1.0ポイント下回っている。

その他の分析欄

維持補修費においては、豪雪の影響により除排雪に要する経費が大きくなった。

補助費等の分析欄

一部事務組合に対する負担金と、病院事業会計に対する補助費が大きいが、比率は年々高くなってきており、公営企業会計への繰出の抑制や、運営経費に対する補助金、効果が期待出来ない補助金等の見直しを積極的に行って行くものである。今年度減少した理由は一部事務組合に対する負担金が減少したことが大きい。

公債費の分析欄

起債償還額が前年度に対比して大きく減少して来ており、類似団体内順位においてもほぼ中位、比率においても同等となっている。平成17が公債費のピークとなり、その後減少して来ているが、今後とも投資的事業には計画性を持って臨み、地方債の発行抑制に努めるものである。

公債費以外の分析欄

経常収支比率全体として、前年対比0.2ポイントの減少をみた要因は公債費の減少と言える。類似団体との比較では、6.5ポイント上回っている。その中でも人件費、補助費等の比重が高いため、人件費における定員管理の徹底や、一部事務組合、公営企業会計への補助費等の縮減に努めるものである。

実質収支比率等に係る経年分析(2011年度)

分析欄

標準財政規模はH18からH19にかけて縮小をみるものの、H19からH23にかけては拡大が続き、H19に対しH23では4.0億円の増加となっている。《財政調整基金残高》直近10年間をみて、最も基金残高が減少したH18において、その金額は2.3億円であった。H23では基金残高が8.0億円となり、比率としては対H19では14.5ポイント、H22対比でも2.6ポイントの増加となった。《実質収支額》H19からの5年間においても小さい時で3%後半、H23において4.92%とH22の5.21%よりは減ったものの、H20以前よりは高い水準を維持している。《実質単年度収支》H19には比率が負数となることもあったが、H21で財政調整積立が1億円増加、H22では3.2億円増加することにより比率も大きくなったが、H23は今後耐震化等により、起債の発行額が増えることが予想されるため減債基金への積立を増加させたため、前年度対比では4.05ポイントの減となった。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2011年度)

分析欄

比率が算定・公表されるH19以来、標準財政規模は年々拡大し、H23ではH19より4.0億円の増加となっている。水道事業特別会計、介護老人保健施設事業特別会計、病院事業特別会計は複式会計により、流動資産と流動負債の差額を、一般会計及びその他の特別会計については単式会計により実質収支をもって分子としている。H19において赤字会計となったのは老人保健事業特別会計であり、医療給付費に対する歳入側精算交付金が翌年度となったために赤字決算となった。H23のその他会計(黒字)には、後期高齢者医療事業特別会計、農業集落排水事業特別会計、浄化槽事業特別会計、瀬見温泉管理事業特別会計がある。

実質公債費比率(分子)の構造(2011年度)

分析欄

比率が算定・公表されるH19以来、標準財政規模は年々拡大し、H23ではH19より4.0億円の増加となっている。算入公債費等がH19以来、ほぼ横ばいであるのに対し、元利償還金が前年H22に対比して70百万円減少し、H19に対比するなら208百万円の減少をみている。公営企業債分の繰入金はH23に増加したものの、一部事務組合の公債費に対する負担金は漸減して来ており、分子は年々縮減し、比率の改善につながっている。

将来負担比率(分子)の構造(2011年度)

分析欄

比率が算定・公表されるH19以来、標準財政規模は年々拡大し、H23ではH19より4.0億円の増加となっている。一般会計地方債残高はH19からH20にかけて386百万円の減少をみたが、その後はほぼ横ばいと言える。公営企業債への繰入見込額がH20から減少に転じ、一部事務組合負担金見込額も比率が算定・公表されて以来、減少を続けている。分子を縮小させる充当可能財源等において、充当可能基金が年々増加しており、H22に対比しても204百万円、H19に対比するならば756百万円増加しており、分子縮小化の主要因となっている。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,