事業・施設概要
| 都道府県 | 秋田県 | 経営主体 | 鹿角市 |
|---|---|---|---|
| 事業名 | 下水道事業 | 業種名 | 農業集落排水 |
| 会計適用区分 | 法適用 | 類似団体区分 | F2 |
| 行政区域内人口 | 28,141人 | 現在処理区域内人口 | 1,530人 |
| 現在水洗便所設置済人口 | 1,164人 | 現在処理区域面積 | 125ha |
| 晴天時現在処理能力 | 808m³/日 | 下水管布設延長 | 30km |
注:施設・業務量は当該年度値。e-Stat原表との値照合が完了した項目を優先した。
経営の健全性・効率性について
農業集落排水事業における経営の健全性及び効率性については、①の経常収支比率が103.55%であり、経常収支は黒字となっています。②の累積欠損金比率は、前年度より改善されているものの548.39%となっており使用料等に対する欠損金の割合が類似団体平均より高くなっています。③の流動比率は、31.63%と類似団体平均より下回っており、流動資産である現金預金等の保有が流動負債と比較して少ない状況にあります。④の企業債残高対事業規模比率については、類似団体平均の約8倍の状況にあり、収入に対して過剰な設備投資であったことの影響が色濃く反映されています。⑤の経費回収率についても42.18%であり類似団体平均を大きく下回っており、依然として汚水処理費が使用料収入だけでは経費を賄えていない状況にあります。⑥の汚水処理原価については、類似団体平均より幾分低いものの、3地区にある処理場等の施設保有による維持管理費が大きな要因と考えます。⑦の施設利用率は類似団体平均を上回っているものの、施設の規模が過大であると考えられます。⑧の水洗化率については類似団体平均よりも低くなっており、下水道接続が伸び悩んでいる状況にあります。以上のことから、類似団体に比べ本市の農業集落排水事業は非常に厳しい経営状況にあると言えるため、経営改善に向けた抜本的な取組みが必要となります。
老朽化の状況について
本市の農業集落排水事業は平成10年度から事業に着手し、平成13年度から供用開始しており20年以上が経過しています。管渠については、耐用年数である50年には達しておらず、更新費用も発生していないため老朽化は見られません。しかしながら、農業集落排水事業では地区毎に処理施設を有しているため、初期に整備した地区の処理施設に係る機器類は更新時期を迎えています。今後は、更新時期が集中しないよう、優先度を適切に把握した計画的な対応が必要になりますので、計画を策定し定期的な維持管理による更新を行うことで、費用の平準化を図っていきます。また、①の有形固定資産減価償却率が低いのは令和2年度に地方公営企業法を適用したためであり、今後も上昇していくものと考えます。
全体総括
本市の農業集落排水事業は健全性において非常に厳しい状況にあり、経営改善が必要な状況にあります。これは、使用料収入と比較して、過大な設備投資により企業債残高が極めて多く残っていることや、各地区に処理施設を有していることで維持管理費が掛かり増しになっていることによる経費回収率の低さ等の理由が考えられます。そのため、施設については、令和5年度から小豆沢地区の処理場を廃止するため公共下水道への施設統合工事を実施します。また、令和5年度に使用料の改定を実施し、その後も使用料体系の転換等を視野に入れながら数年ごとに見直しを実施します。大幅な経営の見直しをすることで、維持管理費の削減、使用料収入の増加により経営の安定を目指し事業を推進していきます。
経営状況
収支構造
総額1.5億円
総額1.4億円