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地方財政ダッシュボード

宮城県多賀城市の財政状況(2011年度)

🏠多賀城市

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収録データの年度

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地方財政AI: RAGエンジン(試験中)※直近3年の文書で要約します。現在は質問文の変更はできません。

総括表

人口の推移

財政比較分析表(2011年度)

財政力指数の分析欄

類似団体平均を上回っているものの、長引く景気低迷の影響による税収の減少などから、単年度でみると平成22、平成23ともに0.7を下回る状況となっており、低下傾向となっている。また、東日本大震災の影響による市税の減収が見込まれることから、企業誘致や既存企業の事業拡大等を推進し、自主財源の回復に努めるとともに、集中改革プラン等に基づき、適正な定員管理による人件費の削減や事務事業の見直しによる歳出削減に取り組む。

経常収支比率の分析欄

東日本大震災の影響により、市税の免除等を実施したため、経常的な収入が減少し、大幅な悪化となった(対前年比23.0ポイントの上昇)。類似団体と比較しても最下位となっており、早急な対策が必要であるが、平成24においても市税の免除を実施しており、急激な回復は見込めない。しかしながら、企業誘致や既存企業の事業拡大等を推進し、自主財源の回復に努めるとともに、集中改革プラン等に基づき、適正な定員管理による人件費の削減やプライマリーバランスを意識した市債の発行を行うなど、義務的経費の削減を図り、改善に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

東日本大震災に伴う災害廃棄物処理業務に係る物件費等が増大し、対前年比で2倍以上の大幅な増額となった。今後も復旧・復興関連業務により、全国平均を大きく上回る傾向が続くものと思われるが、適正な定員管理による人件費の抑制等により改善に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

人事院勧告の尊守による給与の削減や職員削減による人件費抑制及び特別職給与カット(市長10%、副市長・教育長5%)などにより、類似団体の中でも低い水準となっている。今後も適正な給与水準の保持に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

業務のアウトソーシング化や、退職者の一部不補充などに努めていることから、類似団体平均を下回る水準になっている。今後も、公共サービスの低下を招くことのないよう、適正な定員管理に努める。

実質公債費比率の分析欄

一部事務組合の起債償還の減少などにより前年度より比率が改善した(前年度比0.2ポイント改善)。類似団体の平均を下回る水準となっており、今後もプライマリーバランスを意識した市債の発行をすることで地方債残高の減少に努め、比率の改善を図る。

将来負担比率の分析欄

類似団体の平均を下回っており、主な要因は、後年度に交付税による財源措置のある補正予算債等の活用による充当可能財源の増や、一部事務組合の借入金償還完了に伴う負担の減少などがあげられる。今後もプライマリーバランスを意識した市債の発行や、より有利な財源措置のある地方債の活用を図り、比率を維持する。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2011年度)

人件費の分析欄

前年度に対し大幅に悪化しているが、主な要因は、東日本大震災に係る市税の免除等による経常的な収入の減であり、人件費については、前年度よりも減少している(対前年比0.6%減)。今後も事務改善による時間外勤務手当の削減や、退職者の一部不補充等の実施により改善を図る。

物件費の分析欄

前年度に対し悪化しているが、主な要因は、東日本大震災に係る市税の免除等による経常的な収入の減であり、経常的な物件費については、前年度と同程度である。今後も、事業の効率化を図り、現在の水準を維持するよう努める。

扶助費の分析欄

前年度に対し悪化しているが、主な要因は、東日本大震災に係る市税の免除等による経常的な収入の減と、児童扶養手当の増等によるものである。23年度については、震災の影響により一時的に生活保護費が減となったが、今後再び増加傾向になるものと思われるため、引き続き生活保護受給者の自立支援や医療費の適正化を図る。

その他の分析欄

その他に係る経常収支比率が類似団体平均を大幅に上回っているのは、下水道事業特別会計への繰出金が主な要因である。低地・河口部といった地理的条件により、水害防止のため、多額の雨水施設整備を行っている。今後は、施設の維持管理に関する経費が増加することが予想されることから、計画的な維持管理に努め、経費削減をしていく必要がある。

補助費等の分析欄

前年度に対し悪化しているが、主な要因は、東日本大震災に係る市税の免除等による経常的な収入の減であり、経常的な補助費等については、一部事務組合への負担金の減少や各種団体への補助金交付にあたって、事業の適正化を個別に判断し、見直しや廃止を行ってきた結果により、前年度に比べ減少している。今後も、各種団体への補助金の適正化を推進し、一層の改善に努める。

公債費の分析欄

前年度に対し悪化しているが、主な要因は、市税の免除等による経常的な収入の減と、平成21年度借入の減収補てん債の元金償還開始等によるものである。プライマリーバランスを意識した市債の発行を行い、適正な地方債管理に努める。

公債費以外の分析欄

前年度に対し大幅に悪化しているが、主な要因は、東日本大震災に係る市税の免除等による経常的な収入の減である。人件費や補助費等の削減努力を行っているものの、雨水対策事業への下水道事業特別会計繰出金が主な要因となり、類似団体平均を下回っている。今後も事務事業の見直しや適正な定員管理等による歳出削減を図るとともに、計画的な施設維持管理を推進し、行財政運営の改善に努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2011年度)

分析欄

平成23年度の実質収支比率は11.31%と前年度に対し10.4%の増となり、実質単年度収支も大幅な黒字となった。主な要因としては、震災関連業務に対し、国等から概算払いによる多額の財源措置があったことによるものである。しかしながら、今後、事業費等の確定に伴い精算がなされ、多額の返還が生じる恐れがあることから、慎重な財政運営が必要となる。また、本市では将来の財政運営に資するため、不用な財政調整基金からの繰り入れを行わず決算を行っている。平成23年度においては土地開発基金から財政調整基金への積替え等もあり、財政調整基金の残高が大きく増額となった。今後も財政調整基金からの繰入に頼らない、持続可能な財政運営を行うために、事務事業の見直しや人件費の削減による歳出減に取り組むとともに、安定的な自主財源の確保に努める。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2011年度)

分析欄

全会計において赤字額が発生しておらず、健全な財政状態を保っている。しかしながら、黒字額が大きく増額した一般会計においては、震災に伴う国からの財政支援による一時的な黒字額の増加であり、今後の安定的な財政運営に際しては、市税等の経常的な収入の確保が必要となる。また、水道事業会計においては、震災の影響による費用の増加や、水需要の落ち込み等により黒字額が前年度に対し減少しており、今後も節水意識の高まりにより水需要の増は見込めない状況である。今後は、自主財源の確保策として企業誘致や既存事業所の事業拡大を推進し、市税収入や水道料金の確保に努める。

実質公債費比率(分子)の構造(2011年度)

分析欄

元利償還金において、平成21年度借入の減収補てん債の元金償還開始や、臨時財政対策債の償還が本格化したことなどから増額となった。公営企業債の元利償還金に対する繰入金においては、水道事業会計における上水道の高料金対策に対する繰入金の減及び下水道事業における平成11年度以前借入分の下水道事業債特例措置分に係る償還終了により減額となった。算入公債費等については、都市計画事業の財源として発行された地方債償還額に充当した都市計画税の震災による課税免除等により減額となった。今後も有利な財源措置のある地方債の活用等を図り、安定的な財政運営を行う。

将来負担比率(分子)の構造(2011年度)

分析欄

将来負担額では、一般会計の地方債現在高が臨時財政対策債、災害援護資金貸付金の発行により前年度に比べ増額となった(約8億円の増)。また、公営企業債等繰入見込額については、下水道事業債の元金償還完了分や水道事業の高料金対策費の減により減少となった(約4億7千万円の減)。それに対し、充当可能財源等では、充当可能基金が国民健康保険財政調整基金や介護保険事業財政調整基金の減により現額となった(約8千3百万円の減)。また、基準財政需要額算入見込額では、起債の借入にあたって、交付税による財源措置のある起債を活用したことにより増額となった(約3億4千万円の増)。将来負担額と充当可能財源等の差し引きである将来負担比率の分子については、将来負担額の減を充当可能財源等の減が上回ったことから現となり、将来負担比率が1.0ポイント改善したものである。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,