経営の健全性・効率性について
収益的収支比率及び経費回収率共に100%を超えており適正な経営状況である。汚水処理原価については、類似団体に比べ比較的低い状況であり効率的な汚水処理が実施されている。施設利用率及び水洗化率共に類似団体に比べ高い数値となっており、今後も数値を維持することが望ましいが、将来、処理人口の減少も避けてとおれないため、引き続き未接続者に対する啓発活動を行っていく必要がある。
老朽化の状況について
施設稼働後、15年が経過しており汚水ポンプ等の耐用年数を迎えている。この間、定期的なメンテナンスを実施し、大きな修繕は発生してはいないものの、今後、大型の処理施設含め更新の必要が生じてくる状況である。管渠布設後、古いもので19年が経過しているが、管渠の耐用年数(40年)を迎えていない。
全体総括
企業債償還を除く総費用を料金収入で賄えている状況ではあるものの、今後の施設更新及び処理人口の減少に伴う使用料収入の減少を考えると、料金改定も視野に入れ、計画的な事業運営を行っていく必要がある。