収益等の状況について
①収益的収支比率は例年100%を超えており単年度収支は黒字状態を保持している。H30はH29からやや減少した。管理業務の委託料(人件費)の増加が起因している。②他会計補助金比率は0%で推移しており健全な状態である。③駐車台数一台当たりの他会計補助金額は0円で推移しており健全な状態である。④売上高GOP比率は、H29よりやや減少しているものの、平均値は上回っている。⑤EBITDAは、近年回復傾向にあったがH29より減少した。維持経費の増加に見合う収益を維持できるよう努めたい。
資産等の状況について
⑧設備投資見込額について、築37年が経過し、諸所に老朽化が見られるので、修繕必要箇所において、その規模や状況に応じて、直営か業者委託かを見極め対応にあたる。また特殊建築物・建築設備定期点検報告書も踏まえ今後の設備状況を把握し計画的に修繕を行っていく必要がある。⑩企業債残高対料金収入比率は0%で推移しており健全な状態といえる。
利用の状況について
⑪稼働率は類似施設と比較して若干低い数値を示しているものの例年100%を超えており、また近年増加傾向で特にH30は過去5年で最高となっている。収益的収支比率100%を超えていることを踏まえると、路上駐車の防止、道路交通の円滑化等の事業の目的において一定の需要を維持していると思われる。
全体総括
全体的に経営の健全性は保たれており、類似施設との比較でも経営状況は概ね良好である。課題は、施設の老朽化が進んでいることから、施設の健全を保つための中長期的な修繕計画と必要な費用を計上することが必要である。また今後も路上駐車の防止、道路交通の円滑化等の事業目的から必要な事業と思われる。