収益等の状況について
本施設では①②⑤で類似施設平均値を上回り、③④⑥⑦で下回っている。収益力の低さの主たる原因は、利用料金と定員稼働率の低さであるが、本施設が家族用ロッジであるため、週末にしか集客が見込めない面がある。令和3年度についても新型コロナウイルス感染拡大の影響により低い稼働率となった。利用料金については、食事の提供がない素泊まりのみのため値上げには限界があるが、料金改定の検討に引き続き取り組む。本施設は隣接する笹ケ丘荘の付帯施設であり、専属するスタッフは常駐していない。予約受付業務は笹ケ丘荘で行い清掃等も笹ケ丘荘のスタッフが兼任する等、経費の削減に取り組んでいる。
資産等の状況について
本施設は建設から30年を経過し、修繕費、更新費ともに増加の傾向となっている。修繕方法や更新物品の選定などを慎重に検討し、コスト削減に努力していく。
利用の状況について
本施設は、平日の利用が殆どなく、週末にグループ及びスポーツ合宿での利用が主となっているため、定員稼働率は類似施設と比較しても低い数値であり、令和3年度においても新型コロナウイルス感染拡大の影響により収益、利用者数ともに伸び悩んだ。定員稼働率向上に向け効果的な広報等の改善を図りたい。
全体総括
本施設は、ゆとりのある空間に4人から6人の家族やグループが宿泊をする自炊可能なログハウスであり、ホテルタイプの宿舎に比べるとどうしても収益性の面でハンディを抱える。施設の長所を生かし、入込客の増加につなげていきたい。