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近年の税収回復傾向などにより、単年度の財政力指数は平成23年度から上昇に転じていることから、平成26年度は前年に比べて0.1ポイント改善し、0.74となった。(参考)単年度財政力指数平成23:0.72、平成24:0.73、平成25:0.73、平成26:0.74平成25財政力指数:平成23~25(単年度)の平均値平成26財政力指数:平成24~26(単年度)の平均値
経常収支比率は、歳入面では府税収入が増加したものの、歳出面では職員の給与減額措置のカット率縮小により人件費が増加したことから、1.2ポイント悪化し99.9%となっている。
人口1人当たり人件費・物件費等決算額は、人件費の抑制などコスト縮減に努めてきた結果、グループ内平均、全都道府県平均をともに下回る水準となっている。今後も引き続きコスト縮減を図っていく。
ラスパイレス指数による大阪府の給与水準は、平成27年4月現在、国との比較で100.7であり、全都道府県平均より高い水準となっている。これは、平成26年度までの給与減額措置(平成20~22年度:14~3.5%カット、平成23~25年度:14~3%カット、平成26年度:3.1~0.7%)が終了したこと等によるものと考えている。なお、地域手当補正後のラスパイレス指数は、国を下回る水準となっている。(平成27年4月現在:99.4)
平成22年度から平成27年度の6年間で、一般行政部門(学校・警察を除く)において、1,417人の削減を実施(平成27職員数:8,188人)。学校・警察を含む普通会計部門における人口10万人当たり職員数においては、前年度比で微増となっている。
実質公債費比率(平成24~26年度平均)について、平成26年度が平成23年度に比べ分子(地方債の元利償還金)・分母(標準財政規模)ともに増加したが、単年度比率がほぼ同じ(平成26:19.3%、平成23:19.4%)となったため、前年度(19.0%(平成23~25年度平均))と同じ19.0%となった。
将来負担比率は、減債基金・財政調整基金などの充当可能基金や基準財政需要額算入見込額が増加したことなどにより分子が改善したことから、前年(227.5%)より19.1ポイント改善し、208.4%となった。
人件費に係る経常収支比率は、42.4%となっており、グループ内平均値を上回っている。これは、平成22年度から平成27年度の6年間で、一般行政部門(学校・警察を除く)において1,417人の削減を実施した一方で、平成23年度からの「大阪府財政構造改革プラン(案)」に基づく給料カット(3.1%~0.7%)が終了したことなどによるものである。
物件費に係る経常収支比率は全都道府県平均を下回り、グループ内平均と同率である。使用料及び手数料の増等により、前年度(2.8%)に比べ0.1ポイント悪化し、2.9%となった。
扶助費に係る経常収支比率は、グループ内平均、全都道府県平均ともに下回っている。措置入院及び通院医療費や不妊対策事業費が増加した一方、難病対策事業費が減少した結果、前年度(1.6%)に比べ0.1ポイント改善し、1.5%となった。
その他に係る経常収支比率は、その他の主なものである維持補修費がほぼ横ばいであるため、前年度と同値の0.5%となっており、グループ内平均、全都道府県平均ともに下回っている。
補助費等に係る経常収支比率は、教育・福祉関係の補助費が大きくグループ内順位は最下位となっている。地方税等歳入の増加があったものの、社会保障関連事業費が増加したため、前年度(30.0%)に比べ0.9ポイント悪化し、30.9%となっている。
公債費に係る経常収支比率は、グループ内平均や全都道府県平均を下回っている。平成26年度は、平成25年度に減債基金の復元を前倒しで行っていたため公債費が減少した結果、前年度(24.0%)に比べ2.3ポイント改善し、21.7%となっている。
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