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財政力指数は、近年、税収の回復基調を受け上昇してきたが、平成21年度以降、景気低迷による法人関係税収などの減少により、3ヵ年平均の財政力指数が0.72(前年度0.76)と減少している。
経常収支比率は、府税収入の減少、社会保障事業費や公債費の元利償還額の増加等により、トータルで5.7ポイント悪化し、97.0%(前年度91.3%)となっている。
人口1人当たり人件費・物件費等決算額は、人件費の抑制などコスト縮減に努めてきた結果、グループ府県平均、全国都道府県平均をともに下回る水準となっている。今後も引き続きコスト縮減を図っていく。
ラスパイレス指数による大阪府の給与水準は、平成24年4月現在、国との比較で101.4であり、全都道府県中三番目に低い水準となっている。これは、過去に実施した昇給停止等の措置に加え、当年度に実施した3~14%の給料カットなど全国的に見ても厳しい給与抑制を実施していることによるものと考えている。
平成19年度から平成24年度の6年間で、一般行政部門(学校・警察を除く)において、2,294人の削減を実施(平成24職員数:8,509人)。学校・警察を含む普通会計部門における人口10万人当たり職員数についても、前年度比で微減となっている。
実質公債費比率は、減債基金積立不足率の悪化、近年の地方債現在高の増加に伴う準元利償還金の増加などにより、前年度(17.6%)に比べ、0.8ポイント悪化し、18.4%となっている。
将来負担比率は、地方債現在高は増加したものの充当可能な基金の増加などにより、前年度(266.8%)に比べ、12.1ポイント改善し、254.7%となっている。
人件費に係る経常収支比率は、44.3%となっており、グループ府県平均を下回っている。これは、平成19年度から平成24年度の6年間で、一般行政部門(学校・警察を除く)において、2,294人の削減を実施(平成24職員数:8,509人)、さらには平成23年度からの「大阪府財政構造改革プラン(案)」に基づく給料カット(14%~3%)の実施などの厳しい給与抑制を行ったためである。
扶助費に係る経常収支比率は、グループ府県平均や全国都道府県平均を下回るものの、難病対策事業費や精神障がい者医療費の増加などにより、前年度(1.5%)に比べ、0.1ポイント悪化し、1.6%となっている。
その他に係る経常収支比率は、経費の節減などにより、前年度(0.5%)に比べ、0.1ポイント悪化し、0.6%となっており、全国都道府県平均を下回るものの、グループ内平均と同値となっている。
補助費等に係る経常収支比率は、グループ府県に比べて、教育・福祉関係の補助費が大きく、グループ内順位は最下位となっている。平成23年度については、府税還付金の減少などがあるものの、社会保障事業費や私立高校生修学支援補助金の増加、財政のリスクマネジメントに対応するための大阪府地域整備事業特別会計廃止に伴う補助金の支出などにより、前年度(26.8%)に比べ、0.4ポイント悪化し、28.4%となっている。
公債費に係る経常収支比率は、グループ府県平均や全国都道府県平均を下回るものの、減債基金の復元や近年の地方債現在高の増加に伴う元利償還額の増加などにより、前年度(17.2%)に比べ、2.0ポイント悪化し、19.2%となっている。
公債費以外に係る経常収支比率は、補助費等の増加により、前年度(74.1%)に比べ、3.7ポイント悪化し、77.8%となっており、グループ府県平均や全国都道府県平均を下回っている。
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