公立穴水総合病院 公共下水道 林業集落排水施設 簡易水道事業(法適用) 漁業集落排水施設
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人口の減少や全国平均を上回る高齢化率(平成23年度末38.9%)に加え、町内に中心となる産業がないことなどにより財政基盤が弱く、さらには能登半島地震の復旧・復興関連事業の影響もあり、類似団体平均を大きく下回っている。平成22年度末に作成した「第4次行政改革大綱」の指針に沿った行政運営の効率化と組織体制の見直しなどを実施し、歳出の徹底的な見直しと施策の重点化の両立に努め、活力あるまちづくりを展開しつつ、行政の効率化に努めることにより、財政の健全化を図る。
経常収支比率は、91.5%と前年度と比較して0.4ポイント改善したものの、依然として財政構造は硬直化状態にあり、類似団体平均の85.0%と比較しても、6.5ポイント高い状況にある。主な要因としては、一部事務組合等に対する多額の負担金があげられる。今後も負担内容の分析を行ったうえで、構成団体として経費削減についての可能性の検討を実施する。また、経常的な収入である町税などの「経常一般財源」の確保、人件費及び公債費等の経常的支出に充当する「経常経費充当一般財源」の抑制に努める。さらには各種事務事業の見直しなどにより、経常経費的な歳出の抑制を図りつつ、併せて町税等の収納強化も図り、平成27年度までには、80%中程となるよう目標を設定し、その改善に努める。
人口1人当たりの人件費、物件費及び維持補修費の合計額の人口1人当たりの金額が類似団体平均を上回っているのは、主に人件費が要因となっている。平成17年度からの定年退職・勧奨退職制度、または、「第4次行政改革大綱」の実施計画に従って、平成33年度までに平成23年度比で約17%となる20人を削減することにより職員数を類似団体平均までに近づけ、より適切な定員管理に努める。
ラスパイレス指数は、93.6%と前年度と比較して7.7ポイント増加したものの、旧来からの給与水準が低かったことなどから、類似団体平均と比較して8.5ポイントと大幅に下回っている。
人口千人当たりの職員数は、11.84人と前年度と比較して0.09ポイント増加したものの、類似団体平均との比較では0.33ポイント下回っている。職員数については、平成17年度からの定年退職・勧奨退職制度、または、平成22年度末に作成した「第4次行政改革大綱」の実施計画に従って、平成33年度までに平成23年度比で約17%の20人を削減することにより類似団体平均までに近づけ、より適切な定員管理に努める。
実質公債費比率は、18.5%と前年度と比較して2.0ポイント減少したものの、依然として類似団体平均を大きく上回っている。これは主に病院事業会計への多額な繰出金が要因となっている。病院改革の推進はもとより、公債費負担の適正化に向けた対策として、普通建設事業費に係る起債の整理・縮減を図るなど、起債依存型の事業実施を見直し、新規地方債の発行の抑制に努める。また他会計の新規事業についても同様に積極的にコスト削減を図るとともに、事業実施を見直し、新規地方債の発行の抑制に努める。
将来負担比率は、121.5%と前年度と比較して3.1ポイント減少したものの、依然として類似団体平均を大きく上回っている。これは主に平成4年度から平成10年度までに実施した建設事業等によるものであるが、公債費負担適正化計画に基づき、引き続き、新規地方債の発行の抑制に努め、将来負担比率の低減を図る。
経常収支比率における人件費は、19.4%と前年度と比較して0.2ポイント増加したものの、類似団体平均との比較では5.6ポイント下回っている。これは主に特別職及び一般職の期末手当等の減額の継続実施が要因となっている。しかしながら、一部事務組合に対する人件費に準じる費用の負担の増額が見込まれることから、負担内容の分析を行ったうえで、構成団体として人員削減や業務委託の導入などによる人件費削減策についての可能性の検討を行う。また、55歳以上の職員の早期退職の希望を募ることで、さらなる人件費の削減に努める。
経常収支比率における物件費は、10.0%と前年度と比較して0.7ポイント増加したものの、類似団体平均との比較では1.5ポイント下回っている。今後も引き続き事務事業や内部管理経費の削減に努める。
経常収支比率おける扶助費は、5.0%と前年度と比較して0.1ポイント増加し、また、類似団体平均と比較しても1.2ポイント上回っている。これは主に急速に進む少子高齢化社会への対応のために要する、社会保障関連経費が増額していることなどが要因となっている。資格審査等の適正化や各種手当への特別加算等の見直しを進めていくことで、財政を圧迫する上昇傾向に歯止めをかけるよう努める。
その他に係る経常収支比率は、14.2%と前年度と比較して0.7ポイント増加し、また、類似団体平均と比較して1.5ポイント上回っている。これは主に病院事業の経営安定のための赤字補填的な繰出金が要因となっている。今後も引き続き病院改革の推進はもとより、他会計の事業についても積極的にコスト削減を図るとともに、独立採算の原則に立ち返った事業の実施に努める。
経常収支比率おける補助費等は、23.4%と前年度と比較して1.2ポイント減少したものの、類似団体平均との比較では9.7ポイントと大幅に上回っている。これは主に一部事務組合等に対する多額の負担金が要因となっている。今後は補助金を交付することに適当な事業を行っているかなどについて明確な基準を設けて、事業の運営及び内容を注視する必要がある。また、不適当な補助金については、見直しや廃止を行い補助費等の総額の圧縮に努める。
経常収支比率における公債費は、19.5%と前年度と比較して0.9ポイント減少したものの、類似団体平均と比較して1.2ポイント上回っている。これは主に病院事業会計への多額な繰出金が要因となっている。病院改革の推進はもとより、公債費の適正化に向けた対策として、普通建設事業費に係る起債の整理・縮減を図るなど、起債依存型の事業実施を見直し、新規の地方債発行の抑制を図る。また、公債費のピークは経過しているが、他会計の新規事業についても積極的にコスト削減を図るとともに、今後も選択と重点化を図り、新規の地方債の発行の抑制に努める。
公債費以外に係る経常収支比率は、72.0%と前年度と比較して0.5ポイント増加し、類似団体平均と比較しても5.3ポイント上回っている。これは主に病院事業の経営安定のための赤字補填的な繰出金と社会保障関連経費が増額していることなどが要因となっている。今後も引き続き病院改革の推進はもとより、他会計の事業についても積極的にコスト削減を図るとともに、社会保障関連の経費の見直しを進めていくことで、財政を圧迫する上昇傾向に歯止めをかけるよう努める。
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