経営の健全性・効率性について
収益的収支比率は100%を割り込んでいるが、平成27年度より右肩上がりの傾向にあり、経営改善に向けた取組が成果を上げていると思われる。今後も経費節減、水洗化率の向上による使用料収入増を図る必要がある。経費回収率は、ここ数年は100%を下回り92%前後で横ばいの状況が続いている。人口減による使用料の減収や経年による維持管理費の増が影響していると思われるが、3年計画で修繕工事をするなど費用の平準化に努めている。今後は、さらなる経費削減策を模索し実施していく必要がある。汚水処理原価は類似団体平均値より低く、経費回収率、水洗化率は類似団体平均値を上回っているが、施設利用率が平均値を下回っている。今後も水洗化率向上の取り組みを継続し、施設利用率の向上に繋げていくていく必要がある。
老朽化の状況について
茂木町公共下水道事業は、平成9年度から開始し平成16年度に一部供用開始となった。事業開始から年数が浅いため老朽化対策は行っていないが、将来的には老朽化対策を講じる必要がある。
全体総括
茂木町の公共下水道事業は、類似団体と比較すると、経費回収率など経営の効率性に関しては平均値を上回っている一方で、施設の効率性に関しては平均値より低い。経営改善のためには、今後も引き続き、戸別訪問など水洗化普及活動に取り組み、水洗化人口および有収水量の増加を図っていく必要がある。