経営の健全性・効率性について
雲南広域連合における公共下水道は、構成市町(雲南市、奥出雲町、飯南町の1市2町)から排出される下水汚泥を主として、し尿、浄化槽汚泥、農業集落排水汚泥を一体的に処理する汚泥共同処理施設で平成29年4月から稼働している比較的新しい施設である。運営経費のほとんどを構成市町からの負担金で賄っている。令和2年4月から公営企業会計に移行しているため、各項目の数値は令和2年度からとなっている。①経常収支比率は、100%を上回っており健全性を保っている。②累積欠損金比率は、当施設の建設に借入した企業債の据置期間があることにより一時的に企業債(負債)の減少より固定資産(資産)の減少が早くなっていることに起因しており、健全経営に努め解消を図っていく。④企業債残高対事業規模比率は、当該施設が比較的新しく、当面更新計画はないため減少傾向にある。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率は、当施設が平成29年4月稼働開始であり、法定耐用年数を経過したものはないが、引き続き適正な運転管理や施設・設備の保守点検・整備を行うことで長寿命化を図っていく。
全体総括
雲南広域連合の公共下水道は、汚泥処理のみのため類似団体との比較分析は不能