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地方財政ダッシュボード

熊本県菊池市の財政状況(2010年度)

🏠菊池市

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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地方財政AI: RAGエンジン(試験中)※直近3年の文書で要約します。現在は質問文の変更はできません。

総括表

人口の推移

財政比較分析表(2010年度)

財政力指数の分析欄

長引く景気低迷による個人住民税及び法人税の減収などにより0.46と依然として類似団体平均を下回っているため、事業の評価見直しと緊急に必要な事業を峻別するとともに、税の収納率向上対策、遊休資産の売却、企業誘致を含めた地場産業育成等を積極的に行い、自主財源の確保に努め財政基盤の強化を図る。

経常収支比率の分析欄

平成19年度から実施している地方債の補償金免除繰上償還により、高利率の公債費は減少しているものの、高齢化や生活保護受給世帯の増加等に伴う福祉関係経費の増加や子ども手当給付費により、経常経費は増加しているが前年度に比べ6.7%減の86.7%となった。これは、一般財源である普通交付税の増額が主な原因であるため、養護老人ホーム、保育園の民営化、義務教育施設の統廃合を進め、集中改革プランによる行財政改革の取組を通じて、義務的経費の削減に努め、現在の水準を維持する。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

類似団体平均と比較して、人件費・物件費等が僅かながら下回っている要因として、平成18年に策定した定員適正化計画による職員総数を抑制してきたことや総合行政システムサーバ機器の更新が終了したことが挙げられる。現状を維持するためには、直営施設の民営化を図るなど更なる人件費の抑制と各種委員会等の委員数や嘱託職員数を見直すとともに、その組織の存続と廃止を含め検討していく必要がある。

ラスパイレス指数の分析欄

類似団体平均96.9に対し95.6と1.3下回る結果となった。今後、年功序列から職務・職責を重視した給与制度への転換を図っていくとともに、適正な給与水準となるよう更なる分析と検証を行う。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

平成18年3月に定員適正化計画(平成17年:613名)を策定し、5年間で48名、7.8%の職員数削減を計画した。厳しい財政状況を等を踏まえ、組織機構改革や勧奨退職を推進し、新規職員採用を2年間見送るなど、職員総数を抑制することで平成23年4月1日現在で512名の職員数となった。計画策定時からの累計で職員数が101名の削減、削減率16.5%で当初計画を大幅に上回る結果となり、類似団体平均を下回った。

実質公債費比率の分析欄

平成19年度から実施してきた補償金免除繰上償還による償還額の減少、普通交付税の増加により前年度に比べ1.5%減の12.1%となり、類似団体平均を下回っている。今後は新市建設計画に基づく普通建設事業の実施のほか、平成22年度から繰越した国の経済対策で実施する義務教育施設の耐震補強や道路舗装工事など、市債の発行額は増加が見込まれる。そのため、緊急度や住民ニーズを的確に把握した事業の選択を行い、償還額の平準化及び実質公債費比率の急激な上昇を抑える。

将来負担比率の分析欄

類似団体平均を下回っている主な要因としては、補償金免除繰上償還による公債費現在高の減、債務負担行為支出予定額の減や普通交付税の増額に伴う標準財政規模の増などにより対前年度比12.3%減の36.0%となった。今後は、新市建設計画に基づく事業展開により合併特例事業債などの発行額が増加することが見込まれるため、急激な負担増とならないよう投資的経費について一層精査し、計画的な市債発行を行う。また、集中改革プランによる行財政改革を進め、健全な財政運営に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2010年度)

人件費の分析欄

平成18年3月に定員適正化計画(平成17年:613名)を策定した。類似団体平均を1.0%上回った要因は、これまでの組織機構改革や勧奨退職の推進、新規職員採用を2年間見送るなど、職員総数を抑制することで平成23年4月1日現在で512名の職員数を達成したためである。計画策定時からの累計で職員数が101名の削減、削減率16.5%で当初計画を大幅に上回る結果となり、経常収支比率に占める人件費についても、職員総数の抑制により年々減少しており、改善傾向にある。今後も人件費関係経費については、類似団体平均を下回れるよう今以上に抑制していく。

物件費の分析欄

物件費に係る経常収支比率が類似団体平均より1.4%高くなっているものの、前年度と比べると1.1%減少した。これは主に、小学校ICT環境整備や総合行政システムサーバ機器更新が終了したためである。今後は、養護老人ホーム、保育園の民営化等により委託料などの見直しを行い、経費の削減に努める。

扶助費の分析欄

扶助費に係る経常収支比率が類似団体平均を上回り、かつ毎年上昇傾向にある要因は、子ども手当給付費が扶助費扱いになったこと、子育て支援による医療費助成制度の拡充や生活保護受給世帯の増加によるものである。今後も継続して市の単独事業で実施している扶助費の見直しや資格審査等の適正化により、経費の抑制を図る。

その他の分析欄

その他に係る経常収支比率が前年度に比べ0.6%減となったものの、土地開発基金、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計への繰出金が大きく増加したことにより、類似団体平均を上回っている。土地開発基金への繰出しは、一時的なものであるが、今後も特別会計等の財政健全化を推進し、事業見直しや経費削減を行うと同時に税、料金の適正化を図り基準外繰出の減少に努める。

補助費等の分析欄

補助費等に係る経常収支比率が前年度に比べ1.6%減となった理由は、定額給付金事業が無くなったことや常備消防費に係る広域連合への負担金の減、カントリーエレベーター改修工事に係る農協への補助金の減によるのもで、類似団体平均を下回っている。今後も引き続き、行財政改革により整理合理化を図り、単独補助金の廃止を含めた見直しを行う。

公債費の分析欄

合併特例事業債や地方交付税の財源不足を補うために発行した臨時財政対策債の元金償還開始等により増加傾向にあるものの、過去に実施した補償金免除繰上償還により、その他の地方債の償還額は減少し、前年度にくらべ1.7%減となり類似団体平均を下回ることができた。今後は新市建設計画の実施により、合併特例事業債の発行額は増加が見込まれるため、緊急性や住民ニーズの的確な把握により、市債発行額と元利償還額の適正なバランスを調整し、公債費の抑制に努める。

公債費以外の分析欄

公債費以外に係る経常収支比率が前年度に比べ5.0%減となったものの、類似団体平均を上回っている状況にあるため、養護老人ホームや保育園の民営化による人件費の削減や少子高齢化に伴う扶助費の適正な給付、特別会計への基準外繰出しの抑制など、積極的に行財政改革を推進し、経常収支比率の上昇を抑えていく。

実質収支比率等に係る経年分析(2010年度)

分析欄

平成27年度以降、普通交付税の一本算定による財源の減少や施設の維持補修費の増大が見込まれるため、不測の事態に対応するため財政調整基金については、現状維持を確保していく。実質収支額については、市町村民税の法人分は、前年度と比較して多少伸びを見せるものの個人分は落ち込み、長引く景気低迷が影響している。一方、地方交付税や臨時財政対策債の発行可能額は、大幅な増額となったが、歳出面では土地開発基金積立金、総合行政システムサーバ機器更新や経済対策等建設事業費が増大したことにより、実質収支額は減少した。国保、介護保険特別会計並びに土地開発基金への繰出金の増や、生活扶助費の増、耐震などの普通建設事業の増加に伴い、実質単年度収支は赤字となったものの、土地開発基金への繰出しは、本年度限りのため次年度は改善される。引き続き更なる経費節減を図り、効率的な財政運営を推進していく。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2010年度)

分析欄

一般会計の実質赤字比率について、市町村民税の法人分は、前年度と比較して多少伸びを見せるものの個人分は落ち込み、長引く景気低迷が影響している。一方、地方交付税や臨時財政対策債の発行可能額は、大幅な増額となったものの、歳出面では土地開発基金積立金、総合行政システムサーバ機器更新や経済対策等建設事業費が増大したことにより、実質収支額は減少した。水道事業会計以外の各公営企業特別会計の実質収支額は、基本的に一般会計からの基準外繰入をしている状況であるが、歳入歳出の決算剰余額が出ないように年度内調整しているため、さほど変化は見られない。公営企業以外の事業会計においては、高齢化の伸展や保険加入者の給付増、景気低迷による個人所得が減少し納付力の低下を招くことになった。このような理由で現年保険料のみでは給付が対応できない状況にあり、これまで積み立ててきた基金を取り崩しながらの運営を行う結果となっている。今後も更なる経費節減を図り、効率的な財政運営を推進していくため、一般会計並びに特別会計の更なる健全化に努めていく。

実質公債費比率(分子)の構造(2010年度)

分析欄

合併特例事業債や地方交付税の財源不足を補うために発行した臨時財政対策債の元金償還開始等により増加傾向にあるものの、平成19年度から実施してきた補償金免除繰上償還やその他の市債の定期償還により元利償還金は減少した。また、公債費に準ずる債務負担行為は年々減少していく。今後の実質公債費比率の分子の推移は、新市建設計画に基づき実施される合併特例事業の財源の市債発行が大きく左右していくものと予想されるので、緊急性や住民ニーズを的確に把握した事業選択を行い、元利償還金の上昇を抑えていく。

将来負担比率(分子)の構造(2010年度)

分析欄

一般会計等に係る地方債の現在高の推移は、合併特例事業債と臨時財政対策債以外の市債は小額発行で減少していくが、残高が増加していくのは主に新市建設計画に基づき事業展開している合併特例事業債と地方交付税に財源不足を補うために発行した臨時財政対策債である。債務負担行為に基づく支出予定額は、国営菊池台地地区かんがい排水に係る償還金が年々減少していく。充当可能財源等のうち充当可能基金は、決算剰余金を財政調整基金と減債基金に積み立てており、今後も不測の事態に備えて積立てを行っていく。一番大きな要因である充当可能基金及び基準財政需要額算入見込額の増加が、将来負担比率の分子の額を引き下げているが、今後は自主財源の減少、施設の維持管理や更新費用、合併特例事業債と臨時財政対策債の返済財源の確保に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,