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地方財政ダッシュボード

愛媛県砥部町の財政状況(2011年度)

🏠砥部町

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2011年度)

財政力指数の分析欄

前年度より0.01下がって0.46となった。この数値は、県内市町平均0.44は上回っているが、類似団体平均の0.65を大きく下回っている。(-0.19ポイント)本町は、大きな企業や商業の集積地域が少ないため、法人関係の収入が乏しく、この状況をすぐに改善することは困難である。今後は、財源の確保と税負担の公平性を保つため、町税の悪質滞納者に対する徴収をさらに強化し、差し押さえ財産のインターネット公売なども積極的に行っていく。

経常収支比率の分析欄

前年度から1.1ポイント上昇し87.7%となった。県内平均や類似団体平均と比較すると、少し高い状況であるが、これは、臨時財政対策債を限度額まで借りていないことも影響している。仮に、臨時財政対策債を限度額まで借りたとして再計算すると、82.9%となり、県内平均86.2%、類似団体86.9%と比較すればかなり良好な状況であると言える。公債費が順調に減少してきた経緯もあるが、今後は、大型事業を控え公債費負担は増加していく。また、少子高齢化の問題もあり、医療関係の特別会計への繰り出しなども含めると、今後はかなり悪化していくことが推測されるため、今以上に経常経費の削減を図っていく。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

前年度よりやや増加した。県内平均、類似団体平均を上回っている状況。正職員の減少により、臨時職員を採用するケースもあり、物件費が増加傾向となっている。このほか、リース資産も増加傾向となっているため、単年度に大きく上昇する割合が低くなった分、経年的に一定額の上乗せ分が発生してきている。

ラスパイレス指数の分析欄

国家公務員の時限的な給与改定特例法による措置があり飛躍的に上昇しているが、全国で87.5%の自治体が100を超える中、本町は99.2と低い状態である。引き続き適正な給与体系の維持に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

類似団体及び県内平均をやや上回っている。第2次職員適正化計画どおり順調に人員を削減しているが、他自治体の削減ペースに追いついていない。、業務内容を見直し、民で賄えるものは民に任せるなど、さらに踏み込んだ体制づくりをしていかなければ、現状の事務を適正に執行していくことが困難となる。

実質公債費比率の分析欄

前年度より1.2ポイント下がり、7.3%となった。県内平均11.6%、類似団体平均10.1%と比べてもかなり低い状況にある。しかし、中学校改築事業など大規模な事業が控えていることから、起債発行の抑制を引き続き推進していく。また、事業の必要性や事業効果を考慮し、起債に大きく依存することのない財政運営に努めていく。

将来負担比率の分析欄

前年度同様ゼロとなった。負債残高以上に換金可能資産があるためである。しかし、大規模事業を抱えているため、義務的経費の削減を中心とする行財政改革を進め、中長期財政計画の推計に基づき起債の発行抑制を行っていく。また、事業の必要性や事業効果を考慮し、起債に大きく依存することのない財政運営に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2011年度)

人件費の分析欄

前年度より0.4ポイント改善した。類似団体や県内比較よりはやや高い水準である。順調に人員削減に取り組んできている。

物件費の分析欄

平成21年度から繰り越された国の臨時交付金にかかる事業などに関係する物件費などが増加した。また、電算システム等のリース資産の購入などが増え、特定年度のみ支出額が増加することが減った分、経年的に支出がベースアップする傾向となっている。

扶助費の分析欄

県内、類似団体比較から見ても、かなり少ない状況となっている。現時点では、規模的には低いが、本町においても高齢化が進んでおり、今後は多額の費用を要するものと見込んでいる。

その他の分析欄

経常収支比率は、県内平均や類似団体平均と比較すると、少し高い状況であるが、臨時財政対策債を限度額まで借りたとして再計算すると、82.9%となり、県内平均86.2%、類似団体86.9%と比較すればかなり良好な状況である。今後の財政推計では、経常収支黒字の確保が大きな目標となる。経常経費削減に向けた取り組みをより一層推進していく必要がある。

補助費等の分析欄

近年は、大きく変わっていない。補助をすることが、あるいは補助の額が適正かどうかを定期的に検証している。今後は、より明確な基準を設けるなどして、さらなる見直しや廃止を検討していく。

公債費の分析欄

前年度より0.5ポイント改善した。県内平均よりは良好なものの、類似団体平均よりは悪い状況。ただし、起債残高は非常に少ない状況であると言える。今後は大型事業が見込まれているが、地方債に大きく依存することがないよう、財政基盤の強化を図っていく。

公債費以外の分析欄

公営企業債の元利償還金に対する繰出など準元利償還金を含めて考えた場合は、類似団体比較より低い状況であるが、下水道事業の償還がまだ始まっていないためである。今後は、徐々にその影響が出始めるため、普通会計での負担増に向けた取り組みをしていく必要がある。

実質収支比率等に係る経年分析(2011年度)

分析欄

大型の事業が実施された年度では、入札の結果により実質収支が変動することもある。しかし、制度改正などがなければ、大きな変動はない。また、財政調整基金は、近年増加してきているがほぼ目標額に達成しているため、これ以上、積み立てることは考えていない。H23年度に実質単年度収支比率が大きくマイナスとなっているのは、決算余剰金4億円の積立を地方自治法第233条の2の規定により行っているため、積立額が予算に計上されないまま財政調整基金から5億円を取り崩し、公共施設更新準備基金に移し替えたことによるものである。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2011年度)

分析欄

一般会計、水道事業会計の黒字が多い。それ以外の会計では、独立採算性を堅持しているもの、あるいは、一般会計からの繰り出しにより成り立っている会計となっている。赤字となった会計はない。

実質公債費比率(分子)の構造(2011年度)

分析欄

近年、公債費支出が減少してきている。また、過疎債や合併特例債など交付税算入率の高い起債が多くなっているため、元利償還金と交付税算入公債費との差が小さくなってきている。その結果、実質公債費比率も減少傾向となっている。しかし、今後は大型事業の実施により、元利償還金が増加していくと推測される。起債の発行と償還スケジュールの調整など起債のマネジメントが重要となってくる。

将来負担比率(分子)の構造(2011年度)

分析欄

近年、起債残高が大きく減少してきているが、これは、下水道事業会計での起債が増加するほか、一般会計からの繰り出し等も増加していくことが予想されるため、一般会計側で起債発行を大幅に抑制してきた結果である。さらに、流動資産をある程度確保する取組も並行して行ったため、将来負担より換金可能資産の方が大きい(将来負担比率ゼロ)状況となっている。ただし、今後は大規模事業実施により起債残高が大きく増加するため、より一層起債残高のコントロールをしていく必要がある。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,