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地方財政ダッシュボード

鳥取県米子市の財政状況(2012年度)

🏠米子市

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2012年度)

財政力指数の分析欄

財政力指数については、前年度に比べ0.01ポイント悪化し、類似団体88団体中57位で前年度と同順位である。基準財政収入額が減少する一方で、基準財政需要額が増となったことにより、単年度の財政力指数が0.652から0.637へと悪化したため、3ヶ年平均は0.645となっている。引き続き、納付奨励、滞納の未然防止、滞納整理強化等、市税等の徴収に係る総合的な対策を講じ、歳入の確保に努める。

経常収支比率の分析欄

歳出の経常経費充当一般財源においては、元利償還金の減による公債費の減等があったものの、繰出金や生活保護等の扶助費の増等により、全体では172百万円の増となっている。一方、歳入の経常一般財源等においては、固定資産税の減等による地方税の減はあったものの、地方交付税、臨時財政対策債の増があったことにより、全体では316百万円の増となった。これに伴い、経常収支比率は前年度の93.3%から92.8へ0.5ポイント良化した。しかし、市税の増収が見込みにくい中で、繰出金、扶助費は確実に伸びてきており、今後も厳しい状況が続くものと考える。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人口千人当たりの職員数が類似団体の中で5番目に少ないこともあり、人口1人あたりの人件費・物件費等決算額は87,273円で、類似団体平均の82.3%の水準となっている。引き続き、定員適正化計画による人件費の抑制等、コストの低減を図っていくこととしている。

ラスパイレス指数の分析欄

ラスパイレス指数は102.7で、100を越えている状況であるが、これは国家公務員の時限的な給与改定特例法による措置によるもので、当該措置がない場合の参考値は94.9である。当該措置のなかった平成22年度(98.0)と比較しても、3.1ポイント減少している。平成24年度は、国の要請等を踏まえた給与減額措置を平成25年4月より実施した結果、類似団体内では6位となっており、類似団体平均107.1を4.4ポイント下回っている。引き続き、給与水準の適正化に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

人口千人当たりの職員数は4.78人で類似団体内で5番目に少ない職員数であり、類似団体平均と比較しても、74.3%の水準となっている。引き続き、定員適正化計画に基づき、適正な職員定員の管理に努める。

実質公債費比率の分析欄

過去の大規模投資的事業(国際会議場整備事業、新清掃工場建設事業等)のほか、数次にわたる国の景気対策に伴う起債の償還がピークを迎えていることから、実質公債費比率19.8%と類似団体内で87位となっている。平成24年度は、新発債の発行を抑制基調で推移してきたこと等により、元利償還金の額(繰上償還額等を除く)が4.3億円減少し、実質公債費比率は前年度から1.0ポイント良化した。今後は、公債費負担適正化計画に基づき、新発債の抑制に努めるとともに、実施事業の精査により平成28年度までに18%未満へ低減することとしている。

将来負担比率の分析欄

過去に実施した国際会議場整備事業、新清掃工場建設事業等の大規模事業に伴う地方債残高や下水道事業で起こした地方債に係る負担見込額等の影響により、将来負担比率は類似団体内で85位となった。平成24年度は、公債費負担適正化計画に基づき、新発債の発行を抑制基調で推移させることで、地方債残高を11.8億円減少させるとともに、公営企業債等繰出見込額が31億円減少したことにより、前年度から17.3ポイント良化している。引き続き、公債費負担の適正化に努め、将来負担額の低減を図ることとしている。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2012年度)

人件費の分析欄

人件費に係る経常収支比率は、前年度の18.6%から0.6ポイント減の18.0%で、類似団体平均を7.3%下回り、類似団体内で最も少ない数値となっている。要因としては、職員数が少ないことや、消防業務を一部事務組合で実施していることが挙げられる。今後も、定員適正化計画に基づく定数管理や、給与水準の適正化を図ることより、人件費の抑制に努める。

物件費の分析欄

物件費に係る経常収支比率は11.4%で、類似団体平均の14.6%を2.6%下回っている。米子市行財政改革大綱及び実施計画に基づく事務事業の見直し等により、今後も同程度で推移する見通しである。

扶助費の分析欄

生活保護、障害者自立支援法等の扶助費が増えたことにより、前年度から0.3ポイント増の10.6%となったが、類似団体の前年度からの伸びに比べると小幅なものとなっている。扶助費については、近年、毎年増加傾向にあり、経済情勢の先行きが見通せない中、今後も増加していくことが予想される。

その他の分析欄

その他に係る経常経費比率は、20.0%で類似団体平均を大きく上回っている。内訳のほとんどを占める繰出金(18.8%)については、下水道事業特別会計のほか、介護保険事業、後期高齢者医療、国民健康保険などの特別会計等へ繰出しており、今後の高齢化社会の進展に伴い、更なる繰出金の増加が見込まれる。米子市行財政改革大綱により特別会計の経営健全化を図る必要がある。

補助費等の分析欄

以前は、消防業務や清掃業務を行う一部事務組合への負担金が一因となり、類似団体平均を2~3ポイント上回っていたが、平成21年度に策定した米子市補助金交付基準に基づき、補助対象経費等の精査を徹底することにより、法令外負担金、補助金の適正化に努めてきたことで、類似団体平均との差は1.0ポイントまで減少した。今後も引き続き、補助金の適正化に努める。

公債費の分析欄

公債費に係る経常収支比率は、類似団体平均の17.0%を大きく上回る22.7となっている。元金は、合併特例債や臨時財政対策債の増があったものの、教育費・福祉施設等整備事業債の償還終了や、繰上償還等により減となるとともに、起債利子についても減となり、前年度からは1.6ポイント良化している。今後も引き続き公債費負担適正化計画に基づき、起債の新規発行抑制に努めることとする。

公債費以外の分析欄

公債費以外の経常収支比率は70.1%で、類似団体中24位となっている。類似団体平均と比べて「その他」の割合が高く、人件費が類似団体中最も低いという特徴があるものの、公債費以外の経常収支比率は平成18年度以降、類似団体平均から大きく乖離していない。

実質収支比率等に係る経年分析(2012年度)

分析欄

実質収支比率は、平成20年度以降、0%台から3%台の間で推移している。財政調整基金については、計画的な財政運営を行うため平成19年度以降毎年度2億円を越える積立を行っており、同基金の対標準財政比は4.44%まで漸増している。引き続き、実質赤字が生じないよう、経常予算のシーリング実施や市税等の収入確保に努める。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2012年度)

分析欄

黒字要素は、一般会計等・水道事業が主なもので、平成20年度以降この2会計で対標準財政規模比は6%~9%台で推移しており、平成24年度は、9.3%となっている。一方、赤字要素では、流通業務団地整備事業特別会計が大部分を占めており、平成20年度以降同会計の赤字額は、対標準財政規模比7.16%から8.95%へ漸増している。これは、同会計の事業用定期借地が土地収入見込額に反映されないことや、売出土地の販売価格の引き下げを行っていることから、企業誘致が進み進出率高まるほど資金不足額が増加するという状況が要因である。流通業務団地整備事業特別会計については、平成21年度に経営健全化計画を策定し、平成25年度末には第三セクター等改革推進債を発行して、特別会計を廃止することとしている。

実質公債費比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

分子の大部分を占める元利償還金については、過去の大規模投資的事業のほか、数次にわたる国の経済対策に伴う起債の償還がピークを迎えていることから、これまで実質公債費比率は20%を超える状況が続いていた。平成24年度は、新発債の発行を抑制基調で推移してきたこと等により、償還額は前年度より約4.3億円減少し、実質公債費比率は、19.8%となった。引き続き、平成19年度に策定した公債費負担適正化計画に基づき、地方債の新規発行の抑制に努め、平成28年度までに実質公債比率を18%未満に良化することとしている。

将来負担比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

将来負担比率の分子のうち主なものは、一般会計等に係る地方債の現在高で、平成24年度末は63,308百万円となっている。地方債の新規発行の抑制等により現在高が漸減し、将来負担比率の良化の要因となっているものの、標準財政規模の2倍を超える現在高となっている。引き続き、将来負担比率の低減に向け、地方債の新規発行の抑制や、下水道事業・農業集落排水事業等の特別会計及び設立法人の経営健全化等に取り組む。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,