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地方財政ダッシュボード

長野県辰野町の財政状況(2012年度)

🏠辰野町

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2012年度)

財政力指数の分析欄

長引く景気低迷による個人・法人関係の減収などから0.48と類似団体平均を下回っているため、退職者不補充等による職員数の削減による人件費の削減、緊急に必要な事業を峻別し、投資的経費を抑制する等、歳出の徹底的な見直しを実施するとともに、税収の徴収率向上対策を中心とする歳入確保に努める。

経常収支比率の分析欄

扶助費は身体障害者支援事業や老人保護措置費等の増加により類似団体平均を上回っている。資格審査等の適正化による抑制を図るとともに、地方債の借換やより有利な地方債の借入先の峻別による利子償還金の抑制・縮減に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

類似団体平均と比較して、人件費・物件費等適正度が低くなっている要因として、給与水準が類似団体と比べて低いことが挙げられるがごみ処理業務や消防業務を一部事務組合で行っていることも挙げられる。今後はこうした一部事務組合の負担金や公営企業の人件費や物件費に充てる繰り出し金についても十分精査し抑制に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

実施済の給与削減計画により類似団体平均を下回っている。類似団体の中では低水準にある。今後は人事評価制度を導入し適切な運用へとつなげる。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

類似団体の平均を上回っているが前年と比較し0.11ポイント下回っている。町土の85%を山林で谷間の地形により保育園6箇所、小学校4箇所、区数17と施設等が多く保育、教育、衛生の職員数が類似団体より多くなっている。引き続き適正配置に努める。

実質公債費比率の分析欄

普通建設事業費に係る起債の償還等に伴い、類似団体平均をやや上回っている。今後病院建設に係る償還等により繰出し金にかかる部分で一時的に上昇するが起債依存型の事業実施を見直し低下させるよう努める。

将来負担比率の分析欄

類似団体平均をやや上回っている。病院建設や公共施設の耐震化等による起債事業の増加により公債費が上昇傾向にある。土地開発公社の清算などに取り組み、公債等義務的経費の削減を進め財政健全化に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2012年度)

人件費の分析欄

類似団体平均と比較すると、人件費にかかる経常収支比率は低くなっているが要因としてごみ処理業務や消防業務を一部事務組合で行っていることが上げられる。一部事務組合の人件費に充てる負担金や公営企業会計の人件費に充てる繰出金といった人件費に準ずる費用を合計した場合の人口1人当たりの歳出決算額は類似団体平均を上回っており、今後はこれらも含めた人件費関係経費全体について抑制していく必要がある。

物件費の分析欄

物件費に係る経常収支比率が高くなっているのは、辰野町行財政改革大綱に基づき業務の民間委託化を推進し職員人件費から委託料(物件費)に変換しているためである。

扶助費の分析欄

扶助費に係る経常収支比率が類似団体を下回っている。引き続き資格審査等の適正化や各種手当への特別加算等の見直しを進めていくことで財政を圧迫する上昇傾向に歯止めをかけるよう努める。

その他の分析欄

その他に係る経常収支比率が類似団体平均を上回っているのは繰出金の増加が主な要因である。国民健康保険会計は財政状況の悪化に伴う赤字補填的な繰出金が増加傾向にある。保険料の値上げを行うなど今後も普通会計の負担を減らしていくことを進める。

補助費等の分析欄

補助費等に係る経常収支比率が類似団体平均を上回っているのは、一部事務組合に対する負担金が多額になっているためである。今後各種団体等への補助金を交付するのが適当な事業を行っているかなどについて検討を重ね不適当な補助金は見直しを行う。

公債費の分析欄

公債費に係る経常収支比率が類似団体平均を下回っているが引き続き起債事業の整理縮小を図るなど起債依存型の事業実施を見直し起債を抑制する。

公債費以外の分析欄

普通建設事業費は中学校の大規模改造工事や各種耐震補強により増加傾向にある。今後は中学校や保育園、町民体育館の耐震補強や大規模改造工事が今後予定されている。施設の老朽化に伴う改修工事が年々増えてきているため効果的な改修方法も検討し事業費の抑制に努めて行く。

実質収支比率等に係る経年分析(2012年度)

分析欄

景気の低迷による個人・法人住民税の減、地価の下落や企業の設備投資の減少による固定資産税の減等から歳入の確保は依然厳しい状況にある。こうした現状から限られた財源を効果的に配分し必要な事業を実施が求められている。臨時財政対策債が増額配分されているが真に必要な額を的確に判断し交付税依存からの脱却と公債費の削減に努めて行く。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2012年度)

分析欄

辰野病院事業会計は亜急性期病床と地域医療連携支援室の活動などにより近隣病院との連携が促進され、在宅復帰支援のためのリハビリ、医療相談員の働き等により、黒字転化となった。しかし、繰出金に依存しており、将来的に旧病院の起債の繰上償還や新病院建設による起債の元利償還金の増加が見込まれ、厳しい経営状況にある。今後は更なる経費削減のため、医療物品の無駄の排除、薬品の有効使用等の工夫努力を強化して行く。その他会計も繰出金に依存することなく独立採算に向けて料金、使用料の見直しを検討して行く。

実質公債費比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

普通建設事業費に係る起債事業事業は交付税参入のある地方債を充当している。結果参入公債費は増加傾向にある。一方過去の下水道整備事業、病院整備事業に対する準元利償還金は緩やかに減少し、一般会計の元利償還金は減少傾向にあるため実質公債費比率は結果減少している。今後は新病院建設による繰出金の増加と繰出金の起債への充当方法によっては財政指標に影響してくる可能性がある。独立採算制を強化し経営安定に向け努力を続けて行きたい。町有施設の老朽化により改修工事が増加しており、大規模な事業の整理縮小、起債依存型の事業実施を見直しして行かなくてはならない。

将来負担比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

交付税参入できる起債により基準財政需要額参入見込み額は増加しているが地方税の収入は減少傾向にある。自主財源の確保に向けて努力してゆかなくてはならない。特別会計への繰出し金は増加傾向にあるため各会計の経営の安定化に努力して行きたい。第3セクターの整理を進めている中で今後は役目を終えた土地開発公社の廃止を検討し進めてく必要がある。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,