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地方財政ダッシュボード

長野県立科町の財政状況(2011年度)

🏠立科町

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2011年度)

財政力指数の分析欄

類似団体平均値より0.08ポイント上回っているが、前年度より0.02ポイント減少している。人口減少に歯止めがかからず、少子高齢化も進んでいることに加え、町内の主産業である農業・観光業が景気低迷の影響を受けているため、収入増が見込めない状況にある。公有財産の利活用・税等収入金の確保に努め、引き続き、緊急に必要な事業を峻別し投資的経費を抑制する等、財政基盤の強化に努める。

経常収支比率の分析欄

類似団体平均より4.3ポイント、長野県の平均より5.1ポイント下回っている。平成19年度をピークに数値が改善している。これは、職員数減少による人件費や公債費の減など義務的経費が減少したことによる。少子高齢化による扶助費の増加が見込まれているため、事務事業の見直し、事務の効率化を図り、経常経費の削減に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

類似団体平均と比べると58,743円下回っているが、長野県平均と比べ54,991円上回っている。今後とも人件費・物件費等歳出削減に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

国家公務員給与改定特例法による措置の影響で100ポイントを上回った。平成23年度は類似団体平均より0.1ポイント、全国町村平均より0.3ポイント下回っている。今後も公務員給与制度の動向を踏まえ、給与の適正化に努めていく。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

平成15年度から平成19年度まで、退職者不補充(新規採用抑制)が行われていたため、自立計画で目標とされた職員数より減少している。また、近年も退職者より少ない職員の採用が続いており、あと数年は定年退職者職員が多く、職員数はさらなる減少が続く見込みである。行政の効率化等を進め、行政サービスの低下につながらないよう対策を講じるとともに、引き続き適正な定員管理に努めていく。

実質公債費比率の分析欄

平成19年度を境に減少が続いている。平成23年度においては類似団体平均を2.3ポイント下回っている。当町は下水道施設整備に伴う借入金が多く、下水道事業への繰出金が実質公債費比率悪化の一因である。平成19年度から実施された公的資金補償金免除繰上償還を活用したことにより、数値は改善傾向にある。今後とも、新規の地方債借入の抑制を行うとともに、実質公債費比率15%以下を目指した財政運営を行っていく。

将来負担比率の分析欄

平成19年度には28.1であった将来負担比率も、地方債残高や公営企業債等繰入見込額の減少や充当可能基金の積み増しにより、平成21年度から数値なしとなった。今後とも地方債残高の減少や充当可能財源等の確保に努めていく。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2011年度)

人件費の分析欄

平成17年度から3年間給与削減を行っていたこと、平成19年度まで新規採用抑制を実施していたため、平成20年度に人件費が多くなったが、それ以降は定年退職者が多くなるため、人件費は減少傾向にある。引き続き適正な定員管理に努める。

物件費の分析欄

昨年度と比べ0.9ポイント増加したが、類似団体平均と比べると3.1ポイント、長野県平均より3.7ポイント下回っている。以前より委託の見直し等により物件費の抑制に努めてきているが、今後もより一層の歳出削減に努める。

扶助費の分析欄

類似団体平均より0.9ポイント、長野県平均より4.2ポイント低い。概ね2.0%前後で推移しているが、今後は少子高齢化に対応する社会保障制度の影響で増加していくと考えられる。増加する扶助制度に対応できる財政運営に努める。

その他の分析欄

類似団体111団体中110位、類似団体平均と比べ9.1ポイント、長野県平均と比べ7.8ポイント上回っている。その主な要因は繰出金である。その中でも下水道事業維持管理経費の増加や諏訪湖流域下水道接続に伴う費用の影響が大きい。下水道事業維持管理経費の削減を図り、健全な財政運営を行っていく。

補助費等の分析欄

補助費は例年13%前後で推移している。類似団体平均と比べ2.0ポイント、長野県平均と比べ1.3ポイント上回っている。構成市町のうち、団体の長が川西保健衛生施設組合の組合長を兼ねている場合、同組合に係る普通交付税の一部を一括して受け、その同額を同組合へ補助費等として支出するため、その年度は数値が大きくなる。

公債費の分析欄

公債費に係る経常収支比率は類似団体平均と比べ9.1ポイント、長野県平均と比べ6.8ポイント下回っている。平成20年度・平成21年度に公的資金補償金免除繰上償還制度を活用したため、数値が大きく減少している。引き続き新規借入を抑制するため、減少していく見込みである。

公債費以外の分析欄

昨年度より0.5ポイント下回っているが、類似団体平均と比べ4.8ポイント、長野県平均と比べ1.7ポイント上回っている。補助費等が類似団体中80位、その他が類似団体中110位であり、それらが要因と考えられる。

実質収支比率等に係る経年分析(2011年度)

分析欄

財政調整基金残高:普通交付税の増額等により、平成22年度に財政調整基金の積み増しを行い、平成23年度も0.55ポイント増となった。実質収支額:平成23年度は繰越明許費繰越の増により、前年度と比べ3.33ポイントの減となった。実質単年度収支:平成22年度と比較し、基金積立が約34%減となり、平成23年度は保育所整備基金の取崩しがあり、-3.48ポイントとなった。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2011年度)

分析欄

全体:実質赤字や資金不足がなく連結実質赤字比率は数値なしである。索道事業特別会計:観光業の冷え込みにより厳しい経営が続いている。黒字額は年々減少傾向である。水道事業会計:平成22年度に料金値下げを行ったため、以降総収益は前年に比べ減少している。経費節減、事業の選択による効率的な経営に努める。一般会計:国の経済対策や普通交付税増の影響から平成21~22年度は数値が上昇した。ハートフルケアたてしな事業会計:財政調整基金があるが、取崩しせず運営できている。国民健康保険特別会計:医療費等の増により、厳しい経営状況が続いており、平成22年度には財政調整基金を取崩した。健全な運営のため、税率の引き上げ改定が必要である。下水道事業特別会計:供用開始から料金改定は行っていない。一般会計からの繰入金で財政運営を行っているため、0.1%前後で推移している。介護保険特別会計:介護給付費が増加しており、引き続き厳しい財政運営を行っている。白樺高原下水度事業:料金収入の中で運営しており、一般会計からの繰入れはない。概ね0.1%前後で推移している。

実質公債費比率(分子)の構造(2011年度)

分析欄

元利償還金:平成20年度と平成21年度に公的資金補償金免除繰上償還を実施したこと、新規借入の抑制を行ったことなどから大幅に減少している。公営企業債の元利償還金に対する繰入金:下水道事業は平成20年度と平成21年度に、水道事業は平成19年度から平成21年度において、繰上償還を実施したため、元利償還金が減少している。近年は公営企業において新規借入もないことから、今後とも減少していく見込みである。組合等が起こした地方債の元利償還金に対する負担金等:平成19年度と平成22年度は川西保健衛生施設組合に係る交付税一括算入に関連し負担金が増になっている。それを除くと微減傾向である。算入公債費等:臨時財政対策債を除く起債の新規借入を抑制しているため、今後は減少する見込みである。実質公債費比率の分子:償還のピークも過ぎたことから、今後とも減少していく見込みである。

将来負担比率(分子)の構造(2011年度)

分析欄

全体:将来負担額は地方債に係る数値の減少及び財政調整基金をはじめとする充当可能基金の増加により、平成21年度から将来負担額より充当可能財源等の方が大きくなり、将来負担比率が数値なしとなった。一般会計等に係る地方債現在高:補償金免除の制度を活用した繰上償還を実施したことや新規借入を抑制したことにより減少傾向にある。債務負担行為に基づく支出予定額:教員住宅に係るものについて繰上償還を実施したため、平成21年度から支出予定額が大幅に減少した。充当可能基金:普通交付税の増額等による基金の積み増しのために増額となっている。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,