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地方財政ダッシュボード

埼玉県加須市の財政状況(2010年度)

🏠加須市

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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地方財政AI: RAGエンジン(試験中)※直近3年の文書で要約します。現在は質問文の変更はできません。

総括表

人口の推移

財政比較分析表(2010年度)

財政力指数の分析欄

類似団体平均を0.06上回っているが、県内市町村平均より0.09下回っている。平成22年度に造成が完了した騎西城南産業団地等への企業誘致を図っており、引き続き、法人市民税等による市税収入を確保し、財政力の向上を目指す。

経常収支比率の分析欄

類似団体平均を8.0ポイント下回り、類似団体の中で最も低い数値である。しかし、これは、主に合併により平成21年度決算剰余金の大半を臨時的支出である積立金としたためで、財政構造が急激に好転したものではない。雇用情勢の低迷に伴う生活保護費及び少子化・長寿化による経費などの増加が見込まれることから、予断を許さない状況である。今後は、人件費、公債費を抑制し、財政構造の弾力性の維持に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

平成21年度は合併前の決算額を含んだものであるため、類似団体平均を上回っていたが、平成22年度は合併効果もあり、類似団体平均を下回った。しかし、県内市町村平均を上回っている状況であるため、今後も合併効果を活かし、人件費・物件費等の抑制に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

全国市平均を0.4上回り、類似団体平均を0.8上回っているが、100未満の水準を保っている。平成22年度と平成23年度で給与関係の制度は変わっておらず、今回のラスパイレス指数の変動は、主に年齢区分が1~5年刻みになっているため、毎年職員構成が変動するためのものである。今後も一層の給与の適正化に努めていく。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

平成22年3月23日の合併により消防などの一部事務組合が新市に引き継がれたことなどから、類似団体平均を0.07人上回り、県内市町村平均を1.24人上回っている。今後、更なる事務事業の見直し、組織機構の見直し及び民間委託の推進などにより、定員適正化計画に掲げる目標「10年間で110人(11.7%)削減」の達成を目指す。

実質公債費比率の分析欄

類似団体平均を3.1ポイント下回っているが、県内市町村平均を1.6ポイント上回っている。今後も高金利の市債を繰上返済し低利なものに借り換えるなどの公債費負担軽減策を実施していく。

将来負担比率の分析欄

類似団体平均を34.6ポイント下回り、県内市町村平均を7.2ポイント下回っている。主な要因として、繰上返済などによる地方債現在高の減少と各種基金現在高の増加が挙げられる。今後も普通建設事業の適切な取捨選択により事業費を抑制し、その財源となる市債の新規借入を圧縮し、引き続き将来負担の軽減を目指していく。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2010年度)

人件費の分析欄

人件費に係る経常収支比率は類似団体平均より1.1ポイント高い25.9%となっているが、人件費及び人件費に準ずる費用(人口1人当たり決算額)は、類似団体平均を5,933円下回っている。事務事業や組織機構の見直し及び民間委託等を推進し、定員適正化計画に基づき一層の人件費の抑制を図る。

物件費の分析欄

類似団体平均より0.6ポイント上回っているものの、県内市町村平均より3.7ポイント下回っている。今後も、合併のメリットを活かし、効率的な財政運営を図る。

扶助費の分析欄

扶助費に係る経常収支比率は、類似団体平均より1.0ポイント下回り、県内市町村平均より2.5ポイント下回っているが、平成21年度と比較すると0.9ポイントの増加となり上昇傾向にある。今後も少子化・長寿化に伴い扶助費の増加が見込まれるため、扶助費の伸びを人件費及び公債費等の圧縮で補っていく。

その他の分析欄

その他に係る経常収支比率は類似団体平均より3.3ポイント下回り、県内市町村平均より0.1ポイント下回っている。しかし、平成21年度と比べて0.6ポイントの増加と上昇傾向にあり、今後も、国民健康保険事業特別会計や介護保険事業特別会計への繰出金の増加が見込まれる。国民健康保険事業特別会計の財政状況の悪化に伴い、赤字補てん的な繰出金が多額になっているため、国民健康保険税の適正化を図ることなどにより、普通会計の負担額を減らしていくよう努める。

補助費等の分析欄

補助費等に係る経常収支比率は類似団体平均を3.6ポイント下回っているが、今後、老朽化した下水道処理施設の大規模改築事業が数年にわたり続くことから、下水道事業の経営努力を促し負担金の抑制に努める。また、各種団体への補助金について、団体運営補助金から事業費補助金への移行を促すなどの見直しを進める。

公債費の分析欄

公債費及び公債費に準ずる費用(人口1人当たり決算額)は類似団体平均を4,874円下回っている。公債費に係る経常収支比率は類似団体平均を1.8ポイント下回っているものの、県内市町村平均を2.4ポイント上回っている。不急の普通建設事業費を抑制することで、その財源となる市債の新規借入を圧縮する。また、市債の借入に当たっても、地方交付税措置の高いものを選択し、公債費負担の軽減を図る。

公債費以外の分析欄

人件費と物件費以外は、類似団体平均を下回っている。今後、増加の見込まれる扶助費の伸びに対応するため、合併のメリットを活かし、人件費、物件費の圧縮に努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2010年度)

分析欄

平成22年3月23日の合併による優遇措置などにより、普通交付税及びその代替財源である臨時財政対策債が増加したことなどから、実質収支額が259,369千円増加した。この実質収支額を財源として、財政調整基金に積み立てた結果、その残高は778,642千円増加した。普通交付税優遇措置のある平成26年度までは、実質収支比率に急激な増減はないものと見込まれる。しかし、段階的減少が始まる平成27年度以降、実質収支額が減少していくことが予想されることから、市民サービスを安定的に提供できる財政基盤を確保するため、「収支の均衡」、「債務残高の圧縮」、「将来への備え」の3つの基本方針にのっとり、健全な財政運営を図っていく。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2010年度)

分析欄

平成22年度も平成21年度と同様に、全ての会計において赤字額はなかった。平成22年3月23日の合併による優遇措置により、普通交付税及び臨時財政対策債が大幅に増額となったことなどから、一般会計の黒字額の標準財政規模に対する比率は、平成21年度の7.10%より2.45ポイント上昇し9.55%となった。下水道事業会計は資本費平準化債の借入れにより黒字を維持したものであり、今後、老朽化した下水道処理施設の大規模改築事業が数年にわたり続くことから、より一層の経営努力の必要性がある。

実質公債費比率(分子)の構造(2010年度)

分析欄

最も大きな割合を占める元利償還金は、平成6年度総合文化センター建設事業債、平成6年度埋立処分地施設整備事業債、平成9年度中学校屋内体育館改築事業債、平成11年度臨時経済対策事業債(追加事業分)などの返済終了により、171百万円減の4,501百万円となった。交付税に算入(措置)された公債費の減などにより、算入公債費等は436百万円減の3,565百万円となった。今後も高金利の市債を繰上返済し低利なものに借り換えるなどの公債費負担軽減策を実施していく。

将来負担比率(分子)の構造(2010年度)

分析欄

一般会計等に係る地方債の現在高は、当初借換を予定した地方債を借り換えず繰上返済したことによる減や通常返済終了(平成7年度ごみ処理施設整備事業債、平成12年度ごみ処理施設整備事業債、平成12年度藤と紫陽花のプロムナード整備事業債、平成12年度中学校校舎大規模改修事業債、平成13年度発展基盤整備事業債、平成13年度臨時経済対策事業債(追加事業分)、平成16年度騎西総合公園建設事業債等)により、903百万円減の35,478百万円となった。充当可能基金は、財政調整基金、市債管理基金、公共施設等再整備基金の増などにより、1,767百万円増の8,191百万円となった。充当可能特定歳入は、都市計画税収の充当見込額の増などにより、1,245百万円増の7,914百万円となった。今後も普通建設事業の適切な取捨選択により事業費を抑制し、その財源となる市債の新規借入を圧縮し、引き続き将来負担の軽減を目指す。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,