高千穂町：公共下水道

経営の健全性・効率性について

①収益的収支比率・⑤経費回収率及び⑥汚水処理原価については、平成8年度から平成23年度まで下水道施設整備の際に借り入れた企業債償還金及び利子の支払が現在約97,000千円となっており、今後平成38年度まで同金額の支払いが続き比率の悪化に繋がっている。その後は元利償還金の支払が減少に転じていくので各比率は健全化していくと考えられる。④企業債残高対事業規模比率については、下水道整備計画が完了しており今後企業債を借り入れる計画もないため比率は改善していくと考えている。⑦施設利用率については今後微増すると考えている。最大処理水量での施設利用率は66.4％で、ゲリラ豪雨等の不明水流入まで考えると現在の規模は適正と考えている。⑧水洗化率については、未接続世帯の更なる下水道接続の指導を行う。

老朽化の状況について

下水道の設備については平成8年から整備を開始し平成23年に整備計画を完了したため比較的設備は新しい。現在の老朽化対策として高千穂町下水道長寿命化計画を策定し、老朽化設備の更新を行っている。今後も引き続き定期的な日常点検及び月例点検を行い、処理施設の機能維持が図れるよう予防保全的な維持管理を実施していく。

全体総括

今後下水道処理区域人口の減少に伴い下水道使用料収入も減少していくことが考えられる。また下水道施設の老朽化対策にも取り組まなければならない。将来の下水道施設の維持管理と経営の健全化を高めるため、今後適切な下水道使用料金水準の検討・施設の長寿命化対策及び維持管理費の経費節減が求められる。