経営の健全性・効率性について
収益的収支比率は、企業債の償還が開始されたことによって、近年100%を下回っており、経営の健全性を高める必要がある。経営の効率性については、施設利用率が平均値を上回っており、改善が見られる。これまで、事業等の費用を汚水処理収益や一般会計からの繰入により経営し、経費回収率が類似団体平均値を上回っていた。平成30年度に料金改定を行うことにより収益的収支比率は改善される。また、料金改定で汚水処理収益が上がることにより、料金回収率が改善される。企業債残高対事業規模比率についても、料金改定で処理収益が上がることにより、企業債残高は減少していくものと思われる。
老朽化の状況について
平成19年度より事業を開始した事業であり、管渠については、耐用年数を超えたものはなく、問題は生じていない。ただし、事業開始より9年が経過し、設備の修繕が多くなってきている。今後も設備の改善に努めていく。
全体総括
事業の費用を一般会計からの繰入に頼っていたが、平成30年度に料金改定を行うことにより、汚水処理収益が増加し、収益的収支比率及び料金回収率等の改善をする見込みである。また、企業債残高対事業規模比率についても同様に、料金改定で処理収益が上がることにより、企業債残高は減少していくものと思われる。事業を開始して9年目を迎え、設備の修繕が多くなってきている。今後も設備の改善に努めていく。