経営の健全性・効率性について
昨年度に引き続き、経費回収率は類似団体の平均値より高く、汚水処理原価は類似団体の平均値よりも低くなっている。しかし、汚水処理に係る費用を使用料収入で賄えていないため、一般会計からの繰入に依存している。土佐市の農業集落排水事業は末光地区のみで当地区の自治会の内、加入率は88%で、加入者の水洗化率は100%である。同地区での住民増は見込まれず、料金収入の増も見込めないが、適正な使用料収入の確保を図っていく。平成25年度施設機能診断調査を実施し、実施に合わせて早め早めの修繕を図り、施設等の長寿命化を図っている。
老朽化の状況について
末光地区の集落排水施設は平成14年4月の供用開始から14年経過し、機械・電気等の主要な設備の老朽化が見受けられはじめ、耐用年数(15~20年)も近づいている事により、設備の更新等が必要になっている。
全体総括
施設の機能診断に基づく健全度や劣化の要因等の評価を基礎とし、実施可能な対策を施設の機能を保全する費用の面から比較検討することによって、より効果的な機能保全対策手法を選択して実施することにより、施設の劣化に伴うリスクの軽減や費用の最適化を図る。