敦賀市

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地方公営企業の一覧

簡易水道事業 末端給水事業 公共下水道 農業集落排水 漁業集落排水 市立敦賀病院


収録データの年度

📅2023年度 📅2022年度 📅2021年度 📅2020年度 📅2019年度 📅2018年度 📅2017年度 📅2016年度 📅2015年度 📅2014年度 📅2013年度 📅2012年度 📅2011年度

人口の推移

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202362,000人63,000人64,000人65,000人66,000人67,000人68,000人69,000人住民基本台帳人口住民基本台帳人口 うち日本人国勢調査人口

財政比較分析表(2021年度)

財政力指数の分析欄

電力事業者等からの固定資産税収入の割合が大きく、昭和63年の原子力発電所への固定資産税の課税開始から財政力指数が1.00を超え不交付団体となっていたが、減価償却による税収入の減少などにより、財政力指数が1.00を下回り、平成22年度から地方交付税の交付団体となっている。全国平均や類似団体内平均は上回っているが、日本原電敦賀1号機やもんじゅの廃炉決定による税収の減少傾向の影響等により、今後も指数の低下が見込まれる。健全な財政運営を維持するため、徹底した事業コストの削減、市税等の最大限の徴収努力に加え、企業誘致等による産業の複軸化を進めている。

200720082009201020112012201320142015201620172018201920202021202220230.60.650.70.750.80.850.90.9511.051.11.15当該団体値類似団体内平均値

経常収支比率の分析欄

本年度の経常収支比率は前年度と比較して3.4ポイント改善したものの、改善要因が全国的なものであることから、前年度と同様全国平均、福井県平均より低い水準となった。改善の要因としては、退職手当の増加に伴う人件費の増加や、扶助費の増加により経常経費は増加したものの、それを上回る形で地方交付税や地方譲与税等の増加による経常一般財源等総額が増加したことによる。今後も老朽化が進む公共施設等の維持管理経費や社会保障関係経費など、経常経費の増加傾向は続くと考えられるため、公共施設等総合管理計画等に基づく取組を通じて経常経費の削減に努め、現在水準の維持・改善を目指す。

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202380%82%84%86%88%90%92%94%96%98%当該団体値類似団体内平均値

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人件費、物件費等の人口1人当たりの金額が全国平均、類似団体内平均を上回っているのは、物件費の増加が主な要因となっている。物件費の増加要因としては、ふるさと納税寄附金の増加に伴う事務費の増加や、新型コロナワクチン接種に係る事務費の増加が挙げられる。今後も行政改革の推進に積極的に取り組み、人件費・物件費等コスト縮減を図る方針である。

20072008200920102011201220132014201520162017201820192020202120222023100,000円120,000円140,000円160,000円180,000円200,000円220,000円240,000円260,000円当該団体値類似団体内平均値

ラスパイレス指数の分析欄

国家公務員と同様の給与水準に合わせるため、平成25年度において給与減額支給措置を行った結果、ラスパイレス指数が100を下回っている。また、これまでの給与体系の見直しにより、類似団体内平均を下回っていることから、今後も引き続き、職務・職責に応じた給与体系を継続する。

20072008200920102011201220132014201520162017201820192020202120222023949596979899100101102103104105106当該団体値類似団体内平均値

人口1,000人当たり職員数の分析欄

保育園に勤務する職員が多いことが、類似団体内平均を上回っている主な原因の一つとなっている。本市の定員管理の適正化の計画に基づく職員数目標は既に達成しているが、引き続き定数管理を行うとともに、民間活力の導入等により、人件費の適正化を図る。

200720082009201020112012201320142015201620172018201920202021202220235.8人6人6.2人6.4人6.6人6.8人7人7.2人7.4人7.6人7.8人8人8.2人8.4人当該団体値類似団体内平均値

実質公債費比率の分析欄

実質公債費比率は3カ年平均の数値であり、前年度から0.8ポイント改善しており、さらに単年度での数値では0.7ポイント改善している。改善の要因としては、普通交付税等が増加したことにより、標準財政規模が増加したことが挙げられる。今後は一般廃棄物最終処分場及び新清掃センター、北陸新幹線関連整備等の大規模プロジェクトによる公債費負担の増加が見込まれており、数値が悪化することが見込まれるため、健全化判断比率に配慮しつつ、単独債及び借換債の発行抑制を行い、適正化を図る。

200720082009201020112012201320142015201620172018201920202021202220234%5%6%7%8%9%10%11%当該団体値類似団体内平均値

将来負担比率の分析欄

前年度同様、基金残高や特定財源などの充当可能財源が、地方債残高等の将来負担額を上回ったことにより、将来負担率が数値が0%を下回って「-」となっているが、今後の一般廃棄物最終処分場及び新清掃センター、北陸新幹線関連整備等の大規模プロジェクトに係る建設事業債の発行により、地方債残高の増加が見込まれており、数値が悪化することが見込まれる。そのため、単独債及び借換債の発行抑制による後年度公債費負担の軽減に努める。

200720082009201020112012201320142015201620172018201920202021202220230%10%20%30%40%50%60%70%80%90%100%110%当該団体値類似団体内平均値

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2021年度)

人件費の分析欄

令和元年度以前の人件費に係る経常収支比率は、全国平均、類似団体内平均と比較して良好な数値であったが、令和2年度以降は会計年度任用職員制度適用により人件費総額は増加し、経常収支比率は悪化し全国平均、類似団体内平均と同等水準になっている。引き続き定数管理を行うとともに、民間活力の導入等により、人件費の適正化を図っていく。

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202318%19%20%21%22%23%24%25%26%27%28%29%30%当該団体値類似団体内平均値

物件費の分析欄

物件費に係る経常収支比率が全国平均、類似団体内平均を上回っているのは、本市は多くの公共施設を保有しており、施設の管理経費や指定管理料等が多額であることが要因である。令和3年度は、経常一般財源の増加により前年度から0.8ポイント改善している。今後は、指定管理料の見直し及び委託料と人件費とのバランス等を含め経費の圧縮を進めていく。

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202313%14%15%16%17%18%19%当該団体値類似団体内平均値

扶助費の分析欄

扶助費に係る経常収支比率は、全国平均、類似団体内平均と比較して良好な数値であり、令和3年度は生活保護費等が増加したものの経常一般財源の増加により前年度と同数値となっている。今後は高齢化の進展や障害者サービスの充実等により増加傾向となる見込みである。

200720082009201020112012201320142015201620172018201920202021202220236%7%8%9%10%11%12%13%当該団体値類似団体内平均値

その他の分析欄

その他に係る経常収支比率は前年度から0.4ポイント改善しており、全国平均、類似団体内平均とほぼ同水準である。改善の要因としては経常一般財源の増加が挙げられる。今後は公共施設等総合管理計画等に基づく取組を通じて維持補修費等の適正化を図っていく。

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202312%13%14%15%16%17%18%当該団体値類似団体内平均値

補助費等の分析欄

補助費等に係る経常収支比率が全国平均、類似団体内平均を大きく上回っているのは、主に病院事業会計への繰出金及び公立大学法人への運営費交付金があることが要因と考えられる。本市特有の要因である病院事業会計繰出金が約10.7億円、公立大学法人運営費交付金が約4.3億円であるため、これらを除けば適正な水準と考えられる。

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202310%11%12%13%14%15%16%17%18%19%20%21%22%当該団体値類似団体内平均値

公債費の分析欄

公債費に係る経常収支比率は、過去からの起債抑制方針により、全国平均、類似団体内平均と比較して良好な値である。今後は、新市庁舎整備や北陸新幹線整備、一般廃棄物最終処分場等の大規模プロジェクトに係る市債の発行により、悪化していくと見込まれるため、単独債及び借換債の発行抑制等による後年度公債費負担の軽減に努める。

200720082009201020112012201320142015201620172018201920202021202220239%10%11%12%13%14%15%16%17%18%19%当該団体値類似団体内平均値

公債費以外の分析欄

全国平均、類似団体内平均と比較して公債費以外の経常収支比率が高いのは、本市が多くの公共施設を保有しており、施設の管理経費等が多額であることや、病院事業会計への繰出金及び公立大学法人への運営費交付金があることが要因である。また令和3年度は経常経費の増加はあったものの、経常一般財源の増加がそれを上回り、全体では前年度比2.9ポイントの悪化となった。今後は行政改革の推進や公共施設等総合管理計画等に基づく取組等を通じて経常経費の縮減を図っていく。

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202368%70%72%74%76%78%80%82%84%86%当該団体値類似団体内平均値

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2021年度)

議会費

200720082009201020112012201320142015201620172018201920202021202220233,200円3,400円3,600円3,800円4,000円4,200円4,400円4,600円4,800円5,000円5,200円5,400円当該団体値類似団体内平均値

労働費

20072008200920102011201220132014201520162017201820192020202120222023500円1,000円1,500円2,000円2,500円3,000円3,500円4,000円4,500円5,000円5,500円6,000円当該団体値類似団体内平均値

消防費

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202313,000円13,500円14,000円14,500円15,000円15,500円16,000円16,500円17,000円17,500円18,000円18,500円19,000円19,500円当該団体値類似団体内平均値

諸支出金

200720082009201020112012201320142015201620172018201920202021202220230円500円1,000円1,500円2,000円2,500円3,000円当該団体値類似団体内平均値

総務費

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202340,000円60,000円80,000円100,000円120,000円140,000円160,000円180,000円200,000円220,000円240,000円260,000円当該団体値類似団体内平均値

農林水産業費

200720082009201020112012201320142015201620172018201920202021202220234,000円5,000円6,000円7,000円8,000円9,000円10,000円11,000円12,000円13,000円当該団体値類似団体内平均値

教育費

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202330,000円40,000円50,000円60,000円70,000円80,000円90,000円100,000円当該団体値類似団体内平均値

前年度繰上充用金

200720082009201020112012201320142015201620172018201920202021202220230円当該団体値類似団体内平均値

民生費

20072008200920102011201220132014201520162017201820192020202120222023130,000円140,000円150,000円160,000円170,000円180,000円190,000円当該団体値類似団体内平均値

商工費

200720082009201020112012201320142015201620172018201920202021202220235,000円10,000円15,000円20,000円25,000円30,000円35,000円40,000円45,000円50,000円当該団体値類似団体内平均値

災害復旧費

200720082009201020112012201320142015201620172018201920202021202220230円1,000円2,000円3,000円4,000円5,000円6,000円7,000円8,000円当該団体値類似団体内平均値

衛生費

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202330,000円40,000円50,000円60,000円70,000円80,000円90,000円当該団体値類似団体内平均値

土木費

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202335,000円40,000円45,000円50,000円55,000円60,000円65,000円70,000円75,000円当該団体値類似団体内平均値

公債費

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202328,000円30,000円32,000円34,000円36,000円38,000円40,000円42,000円44,000円当該団体値類似団体内平均値

目的別歳出の分析欄

議会費、総務費、労働費、商工費、土木費について類似団体内平均や全国平均を大きく上回っている。議会費は議員数が多いことが主な要因として考えられ、総務費は、ふるさと納税寄附額の増加に伴う事業費の増加が主な要因と考えられる。商工費は、他団体にはないアクアトムや赤レンガ倉庫の管理運営費等が主な要因と考えられる。また令和3年度は企業立地補助金の減少により前年度に比べて数値が減少している。土木費は、北陸新幹線整備に係る事業が主な要因と考えられる。また令和3年度は市道西浦2号線整備事業の進捗により、更に数値が増加している。教育費は、大規模プロジェクトである小中一貫校整備の進捗により大きく減少している。労働費が高いのは、預託金が類似団体に比べて高いことが要因であり、実支出を伴わない経費であり特段の問題はない。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2021年度)

人件費

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202356,000円58,000円60,000円62,000円64,000円66,000円68,000円70,000円72,000円74,000円76,000円78,000円80,000円82,000円当該団体値類似団体内平均値

補助費等

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202340,000円60,000円80,000円100,000円120,000円140,000円160,000円180,000円200,000円当該団体値類似団体内平均値

災害復旧事業費

200720082009201020112012201320142015201620172018201920202021202220230円1,000円2,000円3,000円4,000円5,000円6,000円7,000円8,000円当該団体値類似団体内平均値

投資及び出資金

200720082009201020112012201320142015201620172018201920202021202220230円500円1,000円1,500円2,000円2,500円3,000円3,500円4,000円4,500円5,000円当該団体値類似団体内平均値

物件費

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202340,000円50,000円60,000円70,000円80,000円90,000円100,000円110,000円120,000円130,000円140,000円150,000円160,000円170,000円当該団体値類似団体内平均値

普通建設事業費

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202330,000円40,000円50,000円60,000円70,000円80,000円90,000円100,000円110,000円120,000円130,000円140,000円当該団体値類似団体内平均値

失業対策事業費

200720082009201020112012201320142015201620172018201920202021202220230円当該団体値類似団体内平均値

貸付金

200720082009201020112012201320142015201620172018201920202021202220232,000円3,000円4,000円5,000円6,000円7,000円8,000円9,000円10,000円11,000円12,000円13,000円当該団体値類似団体内平均値

維持補修費

200720082009201020112012201320142015201620172018201920202021202220233,000円4,000円5,000円6,000円7,000円8,000円9,000円10,000円11,000円当該団体値類似団体内平均値

普通建設事業費(うち新規整備)

200720082009201020112012201320142015201620172018201920202021202220230円10,000円20,000円30,000円40,000円50,000円60,000円70,000円当該団体値類似団体内平均値

公債費

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202328,000円30,000円32,000円34,000円36,000円38,000円40,000円42,000円44,000円当該団体値類似団体内平均値

繰出金

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202330,000円32,000円34,000円36,000円38,000円40,000円42,000円44,000円46,000円48,000円50,000円52,000円当該団体値類似団体内平均値

普通建設事業費(うち更新整備)

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202310,000円20,000円30,000円40,000円50,000円60,000円70,000円80,000円90,000円当該団体値類似団体内平均値

積立金

200720082009201020112012201320142015201620172018201920202021202220230円10,000円20,000円30,000円40,000円50,000円60,000円70,000円80,000円90,000円100,000円当該団体値類似団体内平均値

前年度繰上充用金

200720082009201020112012201320142015201620172018201920202021202220230円当該団体値類似団体内平均値

性質別歳出の分析欄

歳出決算総額は、住民一人当たり694,613円となっている。東日本大震災以降、長期的な見通しが立てづらくなったことから、他市と比較して突出した行政サービスは廃止・縮減等を進めてきたため、平均的な数値となっている経費が多いものの、物件費、維持補修費、補助費等、普通建設事業費、積立金については、平均を大きく上回っている。物件費及び維持補修費については、本市は公共施設等を多く保有しており、管理業務の効率化のための外部委託経費や施設の維持補修費が多くかかることから、従来から類似団体内平均や全国平均と比較して高い数値にある。今後は公共施設等総合管理計画に基づき経費の圧縮に努めていく。また、令和3年度の物件費においては、ふるさと納税寄附金の増加に伴う事務費の増加により、全国平均や類似団体内平均を大きく上回っている。補助費等については、従来から市立病院への繰出金及び市立看護大学への運営費交付金等により、全国平均や類似団体内平均と比較して高い数値にある。普通建設事業費については、市庁舎整備事業等の大規模プロジェクトの進捗により数値が増加している。積立金については、ふるさと納税寄附額の増加に伴う基金への積立額が依然として大きいことから全国平均及び類似団体内平均を上回っている。

実質収支比率等に係る経年分析(2021年度)

200720082009201020112012201320142015201620172018201920202021202220230%5%10%15%20%25%30%35%財政調整基金残高実質収支額実質単年度収支

分析欄

実質収支については引き続き黒字を維持している。令和3年度決算においては普通交付税や地方譲与税等の増により、実質収支額が前年度比7.9億円の増、単年度収支が8.6億円の増、実質単年度収支が10.9億円の増となり、10.1億円の黒字となっている。なお、実質単年度収支は、黒字と赤字が交互に生じる傾向がある。財政調整基金残高は、標準財政規模比約20%を一定の基準としており、令和3年度もその数値を概ね維持している。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2021年度)

200720082009201020112012201320142015201620172018201920202021202220230%10%20%30%40%50%60%70%80%その他会計(赤字)その他会計(黒字)一般会計下水道事業下水道事業会計介護保険介護保険特別会計介護保険(保険事業勘定の部)国民健康保険(事業勘定の部)国民健康保険(事業勘定の部)特別会計国民健康保険(施設勘定の部)市立敦賀病院事業市立敦賀病院事業会計後期高齢者医療後期高齢者医療特別会計水道事業水道事業会計港湾施設事業港湾施設事業特別会計漁業集落環境整備事業産業団地整備事業産業団地整備事業特別会計簡易水道農業集落排水事業

分析欄

令和3年度においても、連結実質赤字比率は「-」であり、会計ごとに見ても全会計が黒字で推移している。なお、平成30年度より、下水道事業が地方公営企業法の適用を受けている。(平成29年度以前の数値は、地方公営企業法適用前の数値)

実質公債費比率(分子)の構造(2021年度)

200720082009201020112012201320142015201620172018201920202021202220230百万円500百万円1,000百万円1,500百万円2,000百万円2,500百万円3,000百万円3,500百万円債務負担行為に基づく支出額元利償還金公営企業債の元利償還金に対する繰入金実質公債費比率の分子減債基金積立不足算定額減債基金積立不足算定額※2満期一括償還地方債に係る年度割相当額算入公債費等組合等が起こした地方債の元利償還金に対する負担金等

分析欄

基準財政需要額に算入される公債費の増に伴い実質公債費比率の分子は前年度より減少している。今後は、大規模プロジェクトの進捗に伴い、元利償還金等の増加が見込まれるため、単独債及び借換債の発行抑制等による後年度公債費負担の軽減に努める。

分析欄:減債基金

満期一括償還地方債の財源として積み立てた減債基金はない。

将来負担比率(分子)の構造(2021年度)

20072008200920102011201220132014201520162017201820192020202120222023-10,000百万円0百万円10,000百万円20,000百万円30,000百万円40,000百万円50,000百万円うち、健全化法施行規則附則第三条に係る負担見込額一般会計等に係る地方債の現在高債務負担行為に基づく支出予定額充当可能基金充当可能特定歳入公営企業債等繰入見込額基準財政需要額算入見込額将来負担比率の分子組合等負担等見込額組合等連結実質赤字額負担見込額設立法人等の負債額等負担見込額退職手当負担見込額連結実質赤字額

分析欄

充当可能財源等は増加したが、将来負担額がそれを上回って増加しており、将来負担比率の分子は増加している。充当可能財源等の主な増加要因としては、ふるさと納税寄付額の増加に伴い、基金への積立額が増加したことにより、充当可能基金が増加したことが挙げられる。また、将来負担額の主な増加要因として、庁舎整備等により地方債が増加したことが挙げられる。今後の大規模プロジェクトの進捗に伴い、地方債残高の増加が見込まれるため、単独債及び借換債の発行抑制等による後年度公債費負担の軽減に努める。

基金残高に係る経年分析(2021年度)

基金全体

(増減理由)令和2年度末残高と比較して、約35.6億円の増加となっている。主な要因としては、ふるさと納税寄附金の増加に伴い、基金への積立が増加したことが挙げられる。(今後の方針)大規模プロジェクトや単独債の抑制に対しては公共施設等総合管理基金や子育て等福祉基金、借換債に対しては減債基金、その他ふるさと納税に伴うふるさと応援基金を寄附の目的に合わせて繰り入れ、なお不足が生じる場合は財政調整基金から繰入を行う。

200720082009201020112012201320142015201620172018201920202021202220238,000百万円10,000百万円12,000百万円14,000百万円16,000百万円18,000百万円20,000百万円22,000百万円当該団体値

財政調整基金

(増減理由)令和3年度は、産業団地整備事業特別会計からの繰入金の積立等を行ったことから、前年度に比べて約0.4億円増加している。(今後の方針)公共施設等総合管理基金、減債基金、ふるさと納税に伴うふるさと応援基金を繰り入れたうえで、なお不足が生じる場合は財政調整基金から繰入を行っていく。また繰入を行った分について、標準財政規模の20%を目安に計画的に積立を行っていく。

200720082009201020112012201320142015201620172018201920202021202220233,100百万円3,200百万円3,300百万円3,400百万円3,500百万円3,600百万円3,700百万円3,800百万円3,900百万円当該団体値

減債基金

(増減理由)令和3年度は利子分の積立のみを行っており、ほぼ横ばいとなっている。(今後の方針)借換債の発行を抑制するため、減債基金の繰入を予定している。

20072008200920102011201220132014201520162017201820192020202120222023600百万円800百万円1,000百万円1,200百万円1,400百万円1,600百万円1,800百万円2,000百万円2,200百万円2,400百万円2,600百万円2,800百万円当該団体値

その他特定目的基金

(基金の使途)公共施設等総合管理基金については、大規模プロジェクトや単独債の抑制に対して繰入を行う。教育・文化振興基金については、教育の充実及び文化の振興に資する事業に対して繰入を行う。子育て等福祉基金については、福祉の向上及び子育て支援に関する事業に対して繰入を行う。企業立地促進基金については、企業立地の促進に関する事業に対して繰入を行う。ふるさと応援基金については、各政策の取組を加速させる資源として、ふるさと納税の寄附目的応じた事業に対して繰入を行う。(増減理由)令和2年度末残高と比較して、約35.2億円の増加となっている。新市庁舎整備の建設債である市町村役場機能緊急保全事業債の充当残部分等への公共施設等総合管理基金の取崩等を行ったが、ふるさと納税寄附金を原資としたふるさと応援基金に積立を行ったことから、その他特定目的基金は増加している。(今後の方針)ふるさと納税寄附金について、ふるさと応援基金に積立を行ったうえで寄附目的応じた事業に活用する。一般廃棄物最終処分場及び新清掃センター建設事業の財源として、公共施設等総合管理基金を活用する。

200720082009201020112012201320142015201620172018201920202021202220234,000百万円5,000百万円6,000百万円7,000百万円8,000百万円9,000百万円10,000百万円11,000百万円12,000百万円13,000百万円14,000百万円15,000百万円16,000百万円当該団体値

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2021年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

当市の有形固定資産減価償却率は、前年度と比較すると減少している。主な理由としては新庁舎の整備等により、固定資産の計上額が増加したためである。しかしながら、保有する資産の多くで老朽化が進んでおり、今後も公共施設等総合管理計画に基づき、施設長寿命化や施設面積の縮減、コスト圧縮等に取り組むほか、各施設の個別施設計画に基づき維持管理を進めていく。

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202357%58%59%60%61%62%63%64%当該団体値類似団体内平均値

債務償還比率の分析欄

債務償還比率は前年度と比較して減少しており、類似団体平均と比較して同程度の水準である。大規模事業の完了年度以降までを見据えると、公債費の増加により将来負担額が大幅に増加することが見込まれ、債務償還比率は増加していくことが想定されるため、今後も継続して健全化に取り組んでいく。

20072008200920102011201220132014201520162017201820192020202120222023440%460%480%500%520%540%560%580%600%620%640%660%680%700%720%当該団体値類似団体内平均値

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

将来負担比率は類似団体平均と比較して低い水準にあり、令和3年度については、令和2年度と同様に将来負担比率は算定されないこととなった。この要因として、当市は保有する資産が多いが、整備の財源に電源立地地域対策交付金等を活用したことで地方債残高が少ない点や、ふるさと納税を原資とした基金の積立等により充当可能財源が多い点が挙げられる。これに対し、有形固定資産減価償却率は、類似団体平均と同程度の水準で推移している。しかしながら、過去に整備した資産の多くが、建設から年数が経過し老朽化が進んでいるため。今後も公共施設等総合管理計画に基づき施設長寿命化や施設面積の縮減等に取り組むことで、有形固定資産減価償却率を減少させる。また、施設長寿命化等の更新においては地方債残高も注視し、地方債発行額を抑制する等の取り組みにより将来負担比率の水準維持に努める。

57%59.8%60.7%61.2%61.5%63.8%6%6.5%7%7.5%8%8.5%9%9.5%10%有形固定資産減価償却率

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

実質公債費比率については前年度と同水準であり、類似団体平均値程度となっているが、将来負担比率は減少傾向で推移し、令和2年度と同様に令和3年度は算定されないこととなった。しかしながら、老朽化した施設の更新や庁舎整備等の大規模事業による地方債発行額の増加が見込まれており、今後は将来負担比率、実質公債費比率ともに増加することが想定される。交付税措置のない地方債の発行抑制や、減債基金を活用することによる借換債の発行を抑制するなどの取り組みにより、地方債発行額の増加を抑えるように努めながらも、公共施設等総合管理計画や個別施設計画に基づいた施設長寿命化や施設面積の縮減等の目標達成に向けて取り組んでいく。

4.3%5.3%6.1%6.2%6.3%6.4%7.3%8.3%6%6.5%7%7.5%8%8.5%9%9.5%10%公債費負担の状況

施設類型別ストック情報分析表①(2021年度)

道路

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202342%44%46%48%50%52%54%56%58%60%62%64%66%68%当該団体値類似団体内平均値

橋りょう・トンネル

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202350%52%54%56%58%60%62%64%66%68%70%72%74%当該団体値類似団体内平均値

公営住宅

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202358%60%62%64%66%68%70%72%74%76%78%当該団体値類似団体内平均値

港湾・漁港

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202338%40%42%44%46%48%50%52%54%56%58%60%62%64%当該団体値類似団体内平均値

認定こども園・幼稚園・保育所

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202350%55%60%65%70%75%80%85%当該団体値類似団体内平均値

学校施設

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202362%64%66%68%70%72%74%76%78%80%82%84%当該団体値類似団体内平均値

児童館

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202330%35%40%45%50%55%60%65%70%75%当該団体値類似団体内平均値

公民館

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202335%40%45%50%55%60%当該団体値類似団体内平均値

施設情報の分析欄

類似団体と比較して、有形固定資産減価償却率が特に高くなっている施設類型は、「認定こども園・幼稚園・保育所」、「橋りょう・トンネル」である。本市の公共施設は、整備から30年以上を経過したものが多く、老朽化が進んでいる。幼稚園・保育所は、築40年以上経過した施設があり、中長期的な視点で園児数の減少を見据えた、私立幼稚園・保育園との役割分担による統廃合を検討していく。橋りょうは、全体の約半数が耐用年数の2分の1を経過した整備後30年のものとなっており、これらの橋りょうが今後30年以内に更新時期を迎える。そのため、長寿命化計画による計画的な補修により、将来更新負担の平準化と抑制に努めていく。また「学校施設」については、有形固定資産減価償却率が類似団体よりも高い状態で推移していたが、令和2年度に策定した学校施設長寿命化計画に基づく施設の維持管理及び、校舎の整備等により、大幅に改善されている状態である。将来的には、児童生徒数の変動による学校の再編や通学区域について検討するとともに、少子化の進行に伴い生じる空き教室などへ、近隣施設からの機能移転についても検討していく。

施設類型別ストック情報分析表②(2021年度)

図書館

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202342%44%46%48%50%52%54%56%58%60%62%当該団体値類似団体内平均値

体育館・プール

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202352%54%56%58%60%62%64%66%68%70%当該団体値類似団体内平均値

福祉施設

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202350%55%60%65%70%75%80%当該団体値類似団体内平均値

市民会館

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202350%52%54%56%58%60%62%64%66%当該団体値類似団体内平均値

一般廃棄物処理施設

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202346%48%50%52%54%56%58%60%62%64%66%68%当該団体値類似団体内平均値

保健センター・保健所

0%当該団体値類似団体内平均値

消防施設

2007200820092010201120122013201420152016201720182019202020212022202320%25%30%35%40%45%50%55%60%65%70%当該団体値類似団体内平均値

庁舎

200720082009201020112012201320142015201620172018201920202021202220230%10%20%30%40%50%60%70%当該団体値類似団体内平均値

施設情報の分析欄

類似団体平均と比較すると、おおむね平均的な水準となっているが、「図書館」「福祉施設」の施設類型についてはやや高めの水準となっている。図書館や福祉施設については、建設時は電源立地地域対策交付金等の財源を活用したが、老朽化が進む中で改修等に充てる財源が乏しく、他施設と比較して改修等が実施できていないため、有形固定資産減価償却率が高い水準となっている。庁舎及び消防施設については、新庁舎整備及び旧庁舎解体の完了により有形固定資産減価償却率が大幅に改善している。また、市民一人当たりの資産や面積では、「一般廃棄物処理施設」や「体育館・プール」の施設類型が類似団体平均より高い水準となっている。一般廃棄物処理施設については、隣接市町と共同利用を行う新施設の建設を進めている。体育館・プールについては、令和2年度末において個別施設計画を策定済であり、老朽化した施設が多いことから、計画に基づいて施設規模の適正化に努めていく。

財務書類に関する情報①(2021年度)

資産合計

2016201720182019202020212022130,000百万円140,000百万円150,000百万円160,000百万円170,000百万円180,000百万円190,000百万円200,000百万円210,000百万円220,000百万円一般会計等連結全体

負債合計

201620172018201920202021202220,000百万円30,000百万円40,000百万円50,000百万円60,000百万円70,000百万円80,000百万円一般会計等連結全体

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、資産総額が前年度末と比較して7,387百万円の増加(+5.5%)となった。金額の変動が大きいものは有形固定資産であり、最終処分場整備及び教育施設の整備等の進捗により3,903百万円増加した。負債においては、建設事業費の増加に伴う地方債の発行額の増により2,660百万円増加(9.3%)した。全体会計では、H30年度から地方公営企業法が適用された下水道事業会計を加えている。R3年度の資産額は前年度と比較して6,774百万円(+3.4%)の増加となった。一般会計等の増加要因を除くと613百万円の減少となっており、下水道事業会計の減価償却が進んだことが大きな要因となっている。負債において、一般会計等の増加要因を除くと△2,165百万円減少(-4.2%)となった。これは下水道事業をはじめ、企業会計における地方債の減少があったためである。連結では資産総額が前年度と比較して、6,995百万円の増加(+3.4%)となった。全体会計の影響を除くと、221百万円の増加となっており、ほぼ横ばいの状況となっている。負債においては、消防組合における建設事業の増加に伴う地方債の増加により、515百万円増加(+29.2%)している。

純経常行政コスト

201620172018201920202021202225,000百万円30,000百万円35,000百万円40,000百万円45,000百万円50,000百万円55,000百万円一般会計等連結全体

純行政コスト

201620172018201920202021202225,000百万円30,000百万円35,000百万円40,000百万円45,000百万円50,000百万円55,000百万円一般会計等連結全体

2.行政コストの状況

一般会計等においては、純経常行政コストは33,030百万円となり、前年度比△2,378百万円の減少(-6.7%)となった。これは特別定額給付金により、令和2年度の純経常行政コストが大幅に伸びていたが、令和3年度は子育て世帯特別給付、住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付等、対象を絞ったことにより移転費用が減少したためである。全体では、純経常行政コストは45,305百万円となり、前年度比△2,552百万円の減少(-5.3%)となった。一般会計の減少要因を除くと174百万円の減となっており、ほぼ横ばいの状況となっている。連結では、純経常行政コストは52,022百万円となり、前年度比△1,984百万円の減少(△3.7%)となった。全体会計の要因を除くと568百万円の増となっており、福井県後期高齢者医療広域連合特別広域連合特別会計における移転費用の増加等が要因である。

本年度差額

2016201720182019202020212022-2,000百万円-1,000百万円0百万円1,000百万円2,000百万円3,000百万円4,000百万円5,000百万円6,000百万円一般会計等連結全体

本年度末純資産残高

2016201720182019202020212022105,000百万円110,000百万円115,000百万円120,000百万円125,000百万円130,000百万円135,000百万円一般会計等連結全体

本年度純資産変動額

2016201720182019202020212022-2,000百万円-1,000百万円0百万円1,000百万円2,000百万円3,000百万円4,000百万円5,000百万円6,000百万円7,000百万円一般会計等連結全体

3.純資産変動の状況

一般会計等においては、財源である税収等が7,173百万円の増加となった。税収の増加の要因としてはふるさと納税寄附金の増加がある。純行政コスト(33,199百万円)との差額が+4,545百万円となり、純資産残高は前年度末残高と比較して4,726百万円の増加となった。全体では、本年度の純資産変動額が6,279百万円の増加となっており、一般会計等の要因を除くと1,553百万円の増加となっている。要因としては病院事業会計において国県等補助金が増加したことがあげられる。連結では、本年度の純資産変動額が5,985百万円の増加となっているが、全体会計の影響額を除くと△294百万円の減少となっており、横ばいで推移している。

業務活動収支

20162017201820192020202120221,000百万円2,000百万円3,000百万円4,000百万円5,000百万円6,000百万円7,000百万円8,000百万円9,000百万円10,000百万円11,000百万円一般会計等連結全体

投資活動収支

2016201720182019202020212022-10,000百万円-9,000百万円-8,000百万円-7,000百万円-6,000百万円-5,000百万円-4,000百万円-3,000百万円-2,000百万円-1,000百万円一般会計等連結全体

財務活動収支

2016201720182019202020212022-1,000百万円-500百万円0百万円500百万円1,000百万円1,500百万円2,000百万円2,500百万円3,000百万円一般会計等連結全体

4.資金収支の状況

一般会計等においては、業務活動収支は6,575百万円となり、前年度比3,239百万円(+97.1%)の増額となった。要因としてはふるさと納税等が増加したことで、業務収入が719百万円増加した一方で、特別定額給付金の移転費用等が減少したことで、業務活動支出が△2,520百万円減少したためである。投資的活動収支は基金積立の増加により支出額が2,501百万円増加したが、活動収入は横ばいであったため収支としては△2,303百万円となっている。財務活動収支としては93百万円と横ばいであり、上記要因の結果として本年度末現金預金残高は令和2年度の2,219百万円から700百万円増加し2,919百万円となった。全体としては本年度末現金預金残高は8,245百万円となっており、前年の6,307百万円と比較し1,938百万円増加した。一般会計増加の要因を除いても、1,238百万円増加しており、これは病院事業会計の国庫等補助金が増加したことで、業務活動収支が増加し、資金残高が大きくなったためである。連結では、本年度末現金預金残高は7,392百万円から9,221百万円と1,829百万円増加しているが、全体会計の要因を除くと△109百万円の減少であり、横ばいの状態である。

財務書類に関する情報②(2021年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

2016201720182019202020212022140万円150万円160万円170万円180万円190万円200万円210万円220万円230万円当該団体値類似団体内平均値

②歳入額対資産比率(年)

20162017201820192020202120222.6年2.8年3年3.2年3.4年3.6年3.8年4年4.2年4.4年4.6年当該団体値類似団体内平均値

③有形固定資産減価償却率(%)

201620172018201920202021202259.5%60%60.5%61%61.5%62%62.5%63%63.5%64%64.5%当該団体値類似団体内平均値

1.資産の状況

住民一人当たりの資産額は、東日本大震災前までの電源立地地域対策交付金等を財源に整備した公共施設が多くあり、類似団体平均値を上回っている。歳入額対資産比率は例年、類似団体平均値を上回っていたが令和2年度よりふるさと納税寄附金等により歳入総額が増加したことにより、平均値に等しい数値となっている。有形固定資産減価償却率では、類似団体平均値と比較して61.4%と低い値になっており、これは令和3年度に最終処分場の整備や教育施設の整備の進捗により有形固定資産額が増加したためである。なお、減価償却累計額については年々上昇の一途をたどっており、また、多くの資産が更新時期を迎えているため、上昇していく見込みとなっている。※本市の公表資料では、人口63,852人(令和4年3月31日現在)を採用している。これらの理由により、公表資料とは若干の差異が生じている。

④純資産比率(%)

201620172018201920202021202268%70%72%74%76%78%80%82%当該団体値類似団体内平均値

⑤将来世代負担比率(%)

201620172018201920202021202210%11%12%13%14%15%16%17%当該団体値類似団体内平均値

2.資産と負債の比率

純資産比率は過去五年、類似団体平均値を7%~12%上回っている。令和3年度についても78.1%と類似団体平均値を上回る良好な数字であり、引き続き単独債の発行抑制等に努める。また将来世代負担率については、類似団体平均値を下回っており、これは電源立地地域対策交付金等の財源を活用し、過去の資産形成に対して地方債の発行を抑制してきたことが要因である。しかしながら、今後大規模プロジェクトを想定しており、地方債残高、将来世代負担率ともに増加していく見込みである。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

201620172018201920202021202230万円32万円34万円36万円38万円40万円42万円44万円46万円48万円50万円52万円54万円56万円当該団体値類似団体内平均値

3.行政コストの状況

住民一人当たりの行政コストは、特別定額給付により移転費用が増加した令和2年度と比べ数値としては下がっているが、類似団体平均値との差は大きくなっている。令和3年度は非課税世帯や子育て世帯に特別定額給付を行ったため、令和元年度以前と比べ純行政コストが上がっている。また、敦賀市の特色としてふるさと納税寄附金額が他団体と比べ多く、納税寄付金は経常収益として計上しないが、ふるさと納税寄附金関連事業は純行政コストに計上している。そのため寄附金額が増加するにつれ、住民一人当たりの行政コストは増加し、今後も一人当たりの行政コストは増加していく見込みである。※本市公表資料と人口の基準日が異なり、数値に差がある。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

201620172018201920202021202234万円36万円38万円40万円42万円44万円46万円48万円50万円当該団体値類似団体内平均値

⑧基礎的財政収支(百万円)

2016201720182019202020212022-2,000百万円-1,500百万円-1,000百万円-500百万円0百万円500百万円1,000百万円1,500百万円2,000百万円2,500百万円3,000百万円3,500百万円4,000百万円当該団体値類似団体内平均値

4.負債の状況

住民一人当たりの負債額は、例年類似団体平均を下回っていたが令和2年度より上回るようになり、令和3年度は類似団体平均値との差が+7.4%と大幅に増加している。これは大規模プロジェクトであった、新庁舎整備等の進捗により地方債の発行が増加したことが主な要因である。今後も大規模プロジェクトが控えていることから類似団体平均を上回ることが想定される。また基礎的財政収支についても同様に地方債の発行が増えたことにより投資的活動収支は△5,694百万円と赤字になっているが、業務活動収支がふるさと納税寄附金等により6,671百万円の黒字となっており、2,564百万円増加の977百万円になっている。※本市公表資料と人口の基準日が異なり、数値に差がある。

⑨受益者負担比率(%)

20162017201820192020202120223%3.5%4%4.5%5%5.5%6%6.5%当該団体値類似団体内平均値

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は、令和2年度と比べ横ばいで推移している。しかしながら類似団体平均値を下回っており、要因としては特別定額給付が終了したものの子育て世帯特別給付、住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付等の影響により経営経費が増加し、経常費用が令和元年度以前と比較し増加していること。また敦賀市独自の要因として、ふるさと納税寄附金の増加に伴い経常収益は横ばいのままであるが経常費用が増加することにより、今後も受益者負担金は低下していく見込みである。


収録資料

| 「財政状況資料集」 | 「経営比較分析表」 | 「統一的な基準による財務書類に関する情報」 |


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